『明日の世界が君に優しくありますように』
汐見夏衛、スターツ出版の処女作から一気にスターダムを駆け上がった作家で、次女の強い勧めで読んだ3作目だっただろうか。
先に読んだ2作は、まあ恋愛小説にしては、戦争とか、死とかを扱っているので、次女になかなか教えにくいことを、この小説からなんとなく学んでくれているだろうな、くらいにあまり自分ごととして、考えていなかった。
ところが今作は、娘の気持ちを考える親として、とても共感できることの多い、佳作だと思う。2作目に読んだ『海に願いを 風に祈りを そして君に誓いを』の続編である。