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(禁)雑誌ガイド【2017年4月号第1特集】

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記事一覧

“強姦罪”の消滅で変わるもの、変わらないもの…110年ぶりの刑法改正でも穴だらけ!? 強姦罪名称消滅でも“悪法”への懸念

――法律が時代に追いついておらず、悪法と呼ばれてしまうこともあるが、その一方で、改正されたにもかかわらずその懸念が拭えないものもある。ここでは、このたび閣議決定される新しい強姦に関する法律からその事例を見てみよう。

『強姦の歴史』(作品社)

 “強姦”が消える──3月7日の閣議決定において、110年ぶりに変わる見通しの刑法がある。1907年より続いてきた、刑法第177条“強姦罪”だ。2014年

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競合誌は呪われて廃刊する!? なぜ「ムー」だけになったのか? オカルト雑誌業界の“あの”タブー

――かつて、日本でも多くのオカルト雑誌が誕生しては消えていったが、そもそも世界の“謎”を探求する同ジャンルはなぜ定着が難しいのだろうか?事実上廃刊となった雑誌が掲載し、業界を揺るがした(!)記事を取り上げながら、「ムー」ひとり勝ちの真相に迫る。

1985年に麻原彰晃の空中浮揚の記事を掲載して話題となった「トワイライトゾーン」は、87年の12月号では、麻原の寄稿文だけでなく、オウム真理教の広告など

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サブカル書店から新左翼、猫の不倫から昭和の製麺まで!マニア書店“ウチの売れ筋雑誌”

――この出版不況のなか、どっこい生きてるマニアック書店に話を聞き、その販売動向から現代ニッポンを読み解く! マニアック書店の雑誌販売傾向、顧客動向、2017年のオススメ雑誌、その他のジャンル傾向から見える出版業界の“いま”とは?

『ねこ自身』(光文社)

 雑誌が売れないといわれて久しい。毎年粛々と多くの雑誌が休刊しており、中でももともと読者層の狭いマイナーな雑誌の打撃ははかりしれない。

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「BRUTUS」「GINZA」ほかオシャレ雑誌の裏側とは?「POPEYE」がまた路線変更!? マガジンハウスのダサい内情

――マガジンハウスが刊行する「BRUTUS」「POPEYE」「GINZA」「& Premium」といった雑誌は、オシャレなイメージがつきまとい、スカしたカフェや美容院に置かれていたりする。だが、編集の裏側は必ずしもイケてるわけではなく、しょっぱい現実が横たわっている!? これらの雑誌のトホホな内情を暴きたい。

数年前、ベースボールキャップにチェスターコート、ニューバランスのスニーカーといった姿の

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最近は松浦弥太郎の力に頼りすぎ! 清水富美加も登場のマガジンハウス全雑誌【秘】レビュー

――かつては「Olive」「relax」もあったが、現在はこれら10誌を発行。最新号(3月6日時点)の誌面にツッコミを入れながら、メッタ斬り!

■注目すべきはティーより清水富美加!
BRUTUS

[創刊]80年[刊行頻度]月2回[発行部数]約8万部[編集長]西田善太[AD]藤本やすし(cap)

毎号独自の切り口で勝負するライフスタイル情報誌。17年3月15日号の特集は「新しいティーカルチャー

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ライダーベルトは転売目的で大人が購入? 業界の名物書店員が語る小中高生が“本当に読む雑誌”

――情報はインターネットで収集……というのが、今どきの小中高生だろう。だが、その中でも、彼らに向けた“雑誌の市場”はあるはずだ。ここでは、廃れつつある雑誌ビジネスにおける、子ども向け雑誌の市場を見ていきたい。

「セブンティーン」2017年04月号(集英社)

 従来、「雑高書低」と言われていた出版業界の構図が逆転し、雑誌が書籍の売り上げを下回っている。つまり、「雑誌離れ」が決定的な流れとなりつつ

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セットで10万円超のプレミアも! 堀北真希は価格下落!?ファンクラブ会報の世界

――雑誌は雑誌でも、限られた者にしか閲覧できないもののひとつに「ファンクラブ会報」がある。ファンのみが知るその世界について、アイドルグッズ専門店に聞いた。

1986年4月に亡くなったアイドル、岡田有希子のファンクラブ会報「YUKIKO」第3号。手作り感あふれるデザインである。(写真提供/カルチャーステーション)

 こちらの記事ではジャニーズ系雑誌の知られざる世界をひもといたが、ここでは女性アイ

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ウェブには出ないジャニタレだからこそできる…のか? 愛されNo.1はA.B.C-Z!アイドル誌トンチキ企画を愛でる

――「Myojo」「WiNK UP」「ポポロ」「POTATO」「duet」、若きジャニーズアイドルが毎月大挙して出演する5大アイドル誌は、実はジャニーズアイドルを好き勝手いじり倒す企画が目白押しだ。ジャニオタ/非ジャニオタ双方の目から見ても引っかかる“トンチキ”企画をピックアップ!

「Myojo」2017年3月号(集英社)

「頓痴気【とん-ちき】──とんま。まぬけ。人をからかい、ののしっていう

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ジャニタレにとって、いじられることは愛の証である! グループ別、雑誌でトンチキさせられ度採点表

――「Myojo」「WiNK UP」「ポポロ」「POTATO」「duet」5誌の1年分から、本誌編集部が独自に“トンチキさせられ度”を採点してみた。非ジャニオタには知られざる世界を、刮目して見よ!

■Hey! Say! JUMP
[トンチキさせられ度]★★★

【症例1】「麗しのEDEN ~神話の国から舞い降りた美しき神々」(「ポポロ」16年8月号)

編集部の欲望ダダ漏れぶりに定評のある「ポポ

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小保方、きゃりぱみゅ、ラブドール…意外なアノ人の意外な文才! 読み飛ばし厳禁! マニアが選ぶ雑誌連載8選

――こちらの記事で紹介した連載の詳細を紹介

■クイーン・オブ・自分語り
【1】「婦人公論」『「あの日」からの記録』小保方晴子

理研を退職した14年12月から書き続けた日記を連載する、というコンセプト。第1回(17年1月24日号)は連載開始までの2週間を掲載した特別編となっており、「今は栄養療法による治療に取り組んでいる。この一ヶ月で食事もかなり食べられるようになって、一日中寝込むこともなくなっ

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雑誌の真髄は連載に宿る! 「JUNON」から「月刊むし」まで――知られざるタブー破りな連載企画をウォッチする!

――雑誌の顔といったら、「表紙」と「特集」だというのが普通だろう。だが、実は雑誌の真髄は、連載にこそ宿るのではないか――。そんな仮定のもと、雑誌ウォッチャーやメディア論研究者たちから、知られざるヤバい/面白い/タブー破りな連載をピックアップ!

「JUNON」2017年05月号(主婦と生活社)

 あなたが雑誌を買う動機はなんだろうか? 「週刊文春」(文藝春秋)などの週刊誌であればスクープによって

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モルモン教や悪魔寺院の評価は? アメリカの新宗教団体が報じたトランプ政権



宗教団体(?)「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教」による、『メキシコのタマ(Ball)』のコンセプチュアル・アート

 トランプ政権が樹立し、早2カ月がたとうとしている。キリスト教右派や、WASPといった層からの支持を多く受けているが、一方でアメリカの新宗教はトランプ大統領をどう思っているのだろうか?

 ポルノ雑誌「ハスラー」のラリー・フリント氏が、トランプ氏のわいせつ立証映像に賞金1億円を

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スラップ訴訟連発でステマ記事ばかりに! ギャルによるオウム分析記事も――新宗教報道の変遷と功罪を検証

――雑誌では毎年一定数、新宗教の報道が行われているが、記事の内容は実は今も昔も切り口は変わらない。むしろ、昨今は記事の質は落ちてきたと見識者は語る。その理由とは、一体なんだろうか? ここでは新宗教の報道記事に関する40年分のデータを元に、雑誌報道の内容の変遷に斬り込んでいきたい。

引退してすぐ出版された、清水富美加の告白本。幸福の科学側の用意周到さがうかがえる。

 将来を嘱望された女優・清水富

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雑誌で報じられない非公式アイドル! アンジュエルのイベントに潜入!

 メンバー全員が「幸福の科学」信者であるアイドルユニット・アンジュエルが、初めてのイベントを開催するという情報をキャッチ。なぜか、抽選に当たった編集Kが、彼女たちの素顔を探りにいった。

写真はイメージです。

 教団施設の地下室で行われた、初めてのイベント。緊張しきりの彼女たちは、まるで普通の学生のようにも見えるが、「愛国ガールのみなみでーす!」と自己紹介したり、客から「好きな教義は?」という質

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