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逆噴射小説大賞ライナーノーツ2023

今年も楽しいお祭りでした!!

いや、まだ終わってないんですけどね。

3年前から参加している冒頭800字で撃ち合うコンテスト『逆噴射小説大賞』。
去年はこちらの作品が二次選考まで残りまして。

『救世主ドルミー』

自分note史上、一番の気分の盛り上がりを見せたのですが……

今年はあんまり浮上出来てないし小説も数えるほどしか書いてないしあきらめようかなどうしようかなと、半月ほど悩んでいました。
でも、インプットだけは欠かさずやってきたから。
映画も観たし小説も読んだしライブも行ったし心は満タン。
1本くらいかけるんじゃないかな。

そう思って書き始めたのはこちら。

『急患再び』

まずは自分のフィールドから。
リアルを追求した歯医者さんパルプ。

―歯を欲しがる患者さんはいるけど、人の歯をコレクションする人いるのかな。
―急患の電話に裏の意味があったら面白いな
―番号が隠語とかね

そんな発想から生まれた話。
タイトルもうちょっとひねったほうがよかったかなとか、いっそのことシンプルに『急患』でもよかったかなとかいろいろ思うけれど、本文は満足です。
皆さんのパルプの比べたらぶっ飛び具合がさみしいけれど、これくらいが身の丈にあってると思います。
お気に入りは受付嬢。仕事バリバリできる風のクールな顔して実は先生よりも猟奇的だったりしそう。
お仕事に誇り持ってるのもいいなと思います。
(最後まで受付嬢の名前が浮かばなかったのでいっそのこと一人称で書いてもよかったかもと思ったり)
彼女はセリフ書いててとっても楽しかったです。



2本目はこちら。
『それでも僕は離脱する』


未知の領域、婚活パルプ。
昔から幽体離脱の夢をよく見ていたので、きっかけはそこから。
(幽体離脱ってけっこう楽しいんです。
部屋の隅から自分を見下ろしたり、好きなところに飛んでいけたり。本体は寝ているので、離脱中ははたから見るときっと透ける感じになるんじゃないかなと思ってます)
特技が幽体離脱の主人公が何をしたら面白いかなといろいろ考えて。海外に飛んだり命を狙われたりするのもいいなと思ったけれど、しょうもないアプリと結びつけてみました。
もう少し前半削って後半の永恋Erenが出てきたところを膨らませてもよかったかなと思ったりもしたけれど、私の作風は言葉のリズムと会話だからまあこれでよし。
最後の日数計が何を意味するのかは読み手次第になっちゃったかなと少し不安も。
『君の時間』が人生の残り時間を指すところまで読み取ってもらえたら嬉しい。
もちろん、これは書き手の願望であり、離脱の残り日数と受け取ってもらっても別にいいかなと。そうしたらこのあとの展開で、より大きな驚きに包まれるから作者としてはしてやったりなのかもです。

小説を書く時はいつも大雑把なプロットみたいなものを考えるのだけど。
逆噴射小説に関しては具体的な結末は決まってないことが多いです。
そのほうが自分が続きが読みたいと思える小説が書けるから。どうなるんだろうと自分もわくわくしたい。ちょっとした伏線や会話から先を想像したい。
だから、感想を頂いたり、結末予想したりしてくださる方がいたりすると嬉しくて楽しくて。そんなお話になるんだ!とびっくりしたりそういう展開もいいねぇとにやりとしたり。

そう、このお祭りは参加者さん同士のふんわりとした交流が醍醐味でもあります。
フォローフォロワーの関係じゃなくても、このお祭りのときだけは交流がある、そんな方たちもいます。
同じイベントに参加して年に一回だけ交流するの、意外と楽しいですよ。

ちなみに初参加の2021年にはこんなにたくさんピックアップしていただきました!


そんなこんなで今年の逆噴射も2発撃ち終わり、あとは皆さんの作品を読んでピックアップを読んでライナーノーツを読むだけになりました。
……多い! 年末まで楽しめる!

さて、こちらが公式のご案内

こちらに書かれたパルプ小説の書き方を参考にして、毎回「800字で物語を動かす」と「物語の中のリアル」に的を絞って書いてます。
締め切りまではまだ時間あるので、興味ある方は思い切ってお祭りに飛び込み参加してみてはいかが?

読むのも書くのもめっちゃ楽しいよ!

#逆噴射小説大賞
#ライナーノーツ