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楽しくって美味しい『スイカ』の絵本と『いわしくん』の絵本のご紹介

鳴くセミの声は、アブラゼミ、ミンミンゼミと重なりあい、
ますます暑さを演出し、台風などの影響で、大変蒸し暑くなっております。
熱中症対策をなさってお過ごしのことと存じます。
皆様の体調が守られますように、お祈り申し上げつつ。

今日は、楽しくって美味しすいかの絵本の紹介です。




すいかのたね

さとう わきこ さく・え 福音館書店

ばばばあちゃんが、「おいしい すいかが なるように」と願って植えた黒い種。
それを見ていた ねこ が掘り起こして見ると、ただのすいかのたね
「なんだ つまらない くろい たねだ」と言って、また元に戻して
埋めてしまいました。その後も いぬ、うさぎ、きつねとやってきては、
それぞれ口を揃えて「つまらない」と言い出す始末。
すると種は、「もう芽を出すのはやめだ」と怒り出す。
そこにばばばちゃんの喝が飛ぶ 「いい加減に大きくおなり!!」

ばばばあちゃんのお話しシリーズの1つ

今日もばばばあちゃんの痛快な話しが繰り広げられる。
読んでいるわたしも聞いている子ども達も愉快でたまらない。

怒っているすいかのパワーがまるで地団駄を踏んでる子どものよう。
『これでもか、これどもか、どうだ見ていろ』と言わんばかりの賑やかな姿。
それを呆気になって見惚れみとれている。
最後は、この話しの様に、甘い すいか でも食べてゆったり過ごしたい。

甘いスイーツを食べながら、『あの頃のあのイヤイヤすごかったねぇ』
なんて話せる日を心待ちにしながら。





ありとすいか

たむらしげる 作・絵 ポプラ社

保育園で「今日は、この絵本を読むよ」と声をかけると
「これ知っている、家にある、お父さんが買ってきてくれた。」と
嬉しそうな声。どうやらお父さんも、
『子どもの時に読んでもらった思い出の絵本』
本屋さんで見つけた時、思わず息子に購入した絵本は、
親子の絆が繋がる瞬間。絵本の持つ力って本当にすごいなぁ。

ある あつい なつの ごご
ありが すいかを みつけて やってきました

見開きいっぱいに描かれたすいかとすいかを巣に運ぼうと奮闘するありの姿。
大胆に描いたページもあれば、細かく描写した絵のページもありますが、
子ども達をお膝の前に集めて読むぶんには大丈夫。

むしろ、細かく描写したありの巣の絵を見て、
「ここは、お菓子を貯める部屋だ。」
「ありって、きのこを育てるの?」などなど、
細かいところまで興味深々によく見ている。

力を合わせ働くあり8割とお調子者と怠けるあり2割もありの生態そのままでリアルで楽しい。
綺麗に食べた すいかの皮 と ありの膨らむお腹。
そして最後まで楽しませてくれる あり達の姿は、
夕方まで遊び倒す子ども達の姿と重なる楽しい絵本。





すいかのプール

アンニョン・タル 絵・文 斉藤真理子 訳  岩波書店

優しいタッチで描かれる アンニョン・タル の絵本の世界は、
楽しい空間。

もちろん空想の世界なのに、丁寧に描いている絵の世界に思わず
『わたしも行ってみたい、すいかのプール』と胸が高鳴るのはわたしだけ?
いえいえ、子ども達も同じですよ。
「せんせい、絵本はウソっこ(つくり話し)のことだけどさぁ、こんなプールがあったらいいよね」
「そうだよね。せんせいもそう思う。あったら楽しそうだよね。」と意気投合した絵本。

そう言えは、子どもが小さかった時、
息子達が友達と遊んだ、庭いっぱいに広げたビニールプール。
母さん達が、茹でる素麺と丸ごと買ってきた大玉のすいか
誰かが提案して、すいか割りがはじまった。

目隠しの手拭いと「ここだ」「そこだ」と賑わう声。

そして、バットがヒットしたすいかは、ピキッと筋が入った。
パカっと割れたすいかを見ておおぉーとどよめき、笑顔が広がる。
切り分けたすいかを皮まで食べる勢いのわんぱく達。

結局、夕方、藪蚊がかゆいと言って帰るまで、遊んで過ごした夏の日。
そんな懐かしい記憶を思い出した一冊でした。






いわしくん

菅原たくや 学校法人文化学園 文化出版局

日本の海でうまれた いわし
捕まって、はこばれて 並べられて 焼かれて 食べられて

難しいことを簡単な物語として描くところに絵本の凄さがある。
本当は、食物連鎖を取り上げた絵本だと思う。


年長・年中組には、
いわしは海中に漂うプランクトンを食べて大きくなったんだよ。
そのいわしをわたし達が食べて大きくなっているんだよ」と話す機会を
持っても良いかもしれません。

保育園では、もっと掘り下げて、いわしを餌として食べるカツオやカジキやマグロがいて、それをさらに狙う大型マグロやカジキがいることを話すと
子ども達は、興味を持って聴いていました。

人は、食物連鎖の頂点に立ちます。
わたし達が、食べ物をいただく時
『わたし達が生きるために、命を分け与えてく下さった生き物達に
感謝する気持ち』を忘れてはいけないことを伝え続けていきたいと
思います。






最後までお読みいただき、ありごとうございました。
皆様の絵本探しのお役に立てれば嬉しいです。
親子で過ごす楽しい時間のお手伝いが、少しでも出来たら幸いです。


○絵本の著作権の問題があるかもしれないので画像を載せてません。
アフリエイト画像を載せる分には、侵害に当たらないと伺い。
Amazonサイトなどのリンクを載せてます。

お近くの図書館にも置いてあります。わたくしも、図書館で借りて来ました。

図書館の司書の皆様、
沢山の良書を入れて下さり、ありがとうございます。
いつもお世話になっております。また週末に伺います。













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