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短編集・ショートショート

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ショートショートなどをまとめていこうと思っています。 1000文字程度の短い作品です。よろしかったら、覗きにきてください。
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記事一覧

偶然。#ショートストーリー#青春

溝の口から乗り換えの電車は、銀色の車体に赤いラインが入った電車。 6号車一番目のドアの左…

パンケーキ
6か月前
48

「一緒にクレープ食べよっ♪」#ショートストーリー#青春

高校は川崎市立の高校だから、乗り換えの溝の口駅でほどんどの友達と別れる。 昴くんとわたし…

パンケーキ
6か月前
73

幸せの予感のマーブル模様#ショートストーリー#青春

このまま綾乃さんの胸の中で僕は天国まで行きたかった、でも流石にそれは無理だ。 「綾乃さん…

パンケーキ
7か月前
51

僕はペンギン系男子又は子犬系#ショートストーリー#青春

僕の何が知りたいの?僕の話しの何に感動したの? 僕なんて逆さにされて振られても『貧乏』し…

パンケーキ
7か月前
58

美術室のふたり。#ショートストーリー#青春

「とっても繊細の絵を描くんだねぇ〜知らなかった。メガネ君にはこんな才能があったんだねぇ。…

パンケーキ
7か月前
56

黒縁メガネ君への接近戦。#ショートストーリー#青春

「メガネくん」 「…。」 「くろぶちメガネくん」 「わぁっ、ビックリした。田平さん、急に背…

パンケーキ
7か月前
50

片えくぼ。ニコッと笑う君が…。#ショートストーリー#青春

「ねえ、友達のままでいてくれない?僕たち別れてしまったけれど」 「えっ、無いよそれ、なんだか嫌だよ、だって昴の次の彼女になる人を見たくないもん」 「僕に次の恋人がすぐに出来るなんて思ってないでしょ。」 「まぁね。」 「だよね。」 「じゃ、出よっか。お会計は割り勘で〜」 「えぇ、最後ぐらいおごってよ〜」 「イヤだよ、次の彼氏におごってもらいなよ」 「え〜まだ彼氏じゃないもん」 あぁ、図星が当たりだったか。僕はズッコケそうになったけど、何とか堪えて笑顔を見せた。 「綾乃の結婚

クリーム増し増しのフラペチーノを飲みながら。#ショートストーリ#青春

「だったら、せめて教えてよ、僕の何がいけなかったの?」なんて聞けたら、僕は成長株だった。…

パンケーキ
7か月前
55

情欲に溺れなかった自分を褒めても上げたい。#ショートストーリー#青春

「なんだよそれ」 「だからごめん、サークルが忙しくて、もう君とは会えないから、今日のデー…

パンケーキ
7か月前
56

両手いっぱいの檸檬。

両手にいっぱいの檸檬を抱えて、家に帰る。 薄くスライスして檸檬をつけるシロップは楓の蜜で…

パンケーキ
7か月前
74

少年。

お出掛けにこっそり付いて行こうと、少年のポケットに忍び込みました。 小さいわたしは、ポッ…

パンケーキ
7か月前
52

その手を離していないから。

わたしは病院の付き添いから帰って来ると 靴も脱がずに崩れてしまった、両方の腕で重たいわた…

パンケーキ
8か月前
54

『3月にまた会おう』と言ったでしょ

あなたは「進学しない」と言い始めたので、わたしは心配になった。 家庭の事情やお父さんとの…

パンケーキ
8か月前
53

もう逢えないと決めたけど…

あなたの優しさが怖かった。 あなたの夢が『わたし』に変わるのは悲しい、あなたが夢を捨てなくてもわたしはあなたの傍にいるのに。 今は、色々な奨学金もあるから進学を諦めなくてもいいんだよ、 貧しさを言い訳にしないで、楽な方に逃げないで。わたしのことは気にしなくていいからと少し責めるようにキツく言ってしまった。 そしてわたしは心のどこかで未だに『余命宣告メール』を気にしている。 今年5月、拒否設定の網をすり抜けて送られてきた突然の迷惑メール。 『おめでとうございますあなたの