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47才のキャンパスライフ 〜慶應一年生ミュージシャンの日々〜14 「ジゴロの履修取消」

 このシリーズの最初の方で

「りしゅうとうろく…(パアァァァ)」

と胸を躍らせ、しかし抽選に落ちまくり、どっこい二次申請で素晴らしい時間割を組むことができ、よかったよかったと4月も終わろうとする頃…

 履修取消申請というやつが可能になります。

 履修は申請して、授業もきちんと受けてるんだけど、何らかの理由でそれを取り消したい場合は(決められた範囲で)申請すれば取り消しが認められるという制度です。

 わざわざ申請しなくても、勝手に行かない事にして、その単位を落としちゃえばいいのでは?

 と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、単位を落とすと全体の成績(GPAというらしい)に悪影響があるため、取らないのなら取りません!と申請した方が良いわけです。無論先生への礼儀的にもそうするべきでしょう。

 ちなみに僕は最初の申請の時点で、いくつかは取消するつもりでおりました。履修を取り消す事はできても、途中から新たに取ることは出来ないため、多めに取っておいて授業を受けてみて、取消す科目を決めるというのが定石のようです。

 しかしねぇ…、いっぺん授業を受け始めてしまうと、どれもそれぞれに興味深く、何を取り消すべきなのか非常に悩みました。

 情が湧くというのとも少し違うだろうけど、そんなドライに

 「それじゃどうもっ!あざしたっ!」

とはなかなか行きづらい。

 それなら取り消さずに全部受け続ければいいじゃないかってなものなのですが、しかしやはり入学以降自分の活動にあまり時間を使えておらず、まあ最初だからというのもありますが、それでも週に一コマ90分、もしくは二コマ180分の時間が余計に使えるようになる事は非常に大きい。

 秋学期もあることですし、ここは心を鬼にしてどれかを取り消さねば…。

 という事で、諸所の事情を鑑み、まず一つの科目を取り消すことを決めました。

 そして非常に悩むのが、あともう一つ取り消すかどうか。

 その候補の授業は決まっているのですが、その内容はなかなかに面白いので本当に悩みました。

 うーん! 

 うーん!

 どうしよう…。

 そうだ!

 最後にもう一度!

 もう一度だけ授業に出て、それで決めよう!

 という、まるで別れ話を切り出せずにいる男のような趣きになりました笑。(これまでの人生でそんなに格好の良い思い出は皆無なのですが)

 悪いね先生…。俺を恨まないでくれ…。

 なんてもうすっかりいい男気分です。ジゴロ気取りです。

 先生の方からしてみれば僕が取り消そうがそうでなかろうが

 めちゃくちゃどっちでもいい

ことなのですが。

 そんなこんなで臨んだ最後の授業、果たして別れを切り出せるのか、それとも腹を決めるのか…

 乞うご期待!

 (めちゃくちゃどっちでもいいですね…🙇)

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