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MARIAH

うたかたの日々[82]MARIAH
BETTER DAYS(FIRST PRESS ORIGINAL)

日本を代表するサックス奏者・清水靖晃を中心に結成されたバンド”MARIAH”が83年に〈BETTER DAYS〉より発表し、現在に至る国産シンセ・ポップ史のマスターピースとして君臨してきた[うたかたの日々]80年代和製電子音楽の再評価高まる中でオリジナルは入手困難の一途国内外問わず多くのDJ・リスナーを魅了し数多くのレーベルの手によりカバー/エディットされてきた名曲(心臓の扉-Shinzo No Tobira)を収録したアルバム。New Wave/Exotic Jazz、多様な音楽性を内包した国産最高峰のプロダクション/先進的な音楽性と卓越した演奏テクニックを兼ね備えた音楽制作集団マライアの83年最後のアルバムです。多彩なサウンドに大胆な実験性を加味した、先鋭的且つメロディアスなサウンドが高い評価を得ています。代表曲ともなっている「心臓の扉」は完璧なビートと無国籍なボーカル、エスニック・サウンドが交錯し、ジャンルを超えたマライア・ワールドを醸し出しています。昨今は、国内外のクラブ・シーンで人気が再燃し2015年にはアメリカのレーベルよりアナログ盤としてリリースされ、専門誌サイトの高い評価を得ています。

清水靖晃(ts,key)
山木秀夫(ds)
笹路正徳(key)
土方隆行(g)
渡辺モリオ(b)
ジュリー・フォーウェル(vo)

そこから……
視線
花が咲いたら
不自由な鼠
空に舞うまぼろし
心臓の扉
少年

*Mariah:作曲家/サキソフォン奏者/音楽プロデューサーである清水靖晃を中心に1970年代後半、土方隆行(Gt)、笹路正徳(Key)、渡辺モリオ(Bass)、山木秀夫(Dr)、村川ジミー聡(Vo)らと結成した実験的ロックバンド。83年の解散までに多数のコンサートツアーを行う。アルバムは1980年に発表した『エン・トリックス』を皮切りに、計5枚を録音/制作。マライア最後の作品『うたかたの日々』(83)では日本伝統の祭り囃子のリズムとロック・ビートの融合を試みるなど清水が独自に描き出した精工な世界が散りばめられている。これらの作品は幾度となくリイシューされているが、『うたかたの日々』(83)の再発数は極めて突出している。2015年、ニューヨークのレベール、パルト・フラッツから再発売された『うたかたの日々』はオリジナルの発売当時と同じく、アナログLP/12インチ45回転の2枚組で復刻し話題を呼んだ。アメリカのみならずヨーロッパなど特に若者世代に大きな影響を与えており、同作はエレクトロニクス音楽を扱う情報サイト『レジデント・アドバイザー』のレビューにて「広範なリスナーによって聞かれるに値する普遍的なアルバムである」と評た。
 

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