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引きこもり主婦の就職

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前職を辞めて引きこもり主婦となった私が、再就職に至るまでの話と仕事を始めてからの話。
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なんだ、結局は人か。

なんだ、結局は人か。

最初に思ったのは(うわぁ……カンベンしてくれ)だった。

一年ほど前、私の職場(製造ライン工場)に【自動箱詰め機】が導入された。今までは人がせっせとダンボールに詰めていた作業を、全てロボットがやってくれるのだ。すごい技術だと思ったのと同時に、このようにして人員が削減されていくのだな、とも思った。

ところがそのロボット、設置後一ヶ月経っても二ヶ月経っても一向に動く気配がない。

聞くところによると

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挨拶の効能。

挨拶の効能。

「良い学校かどうかって、だいたい行ってすぐ分かるんだよなぁ」

以前私が専門学校に務めていた時、広報担当の先生が言っていた。学校広報は学生募集ために県内のさまざまな高校に足を運ぶ。その先生自身も元高校教師という経歴の持ち主だった。

「どうやって分かるんですか?」と私が聞くと、

「良い学校ってのはさぁ、来客、まあ俺みたいな奴にさ、学生が挨拶するんだよ。こんにちは!って元気よくな」

なるほど、と

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冬の大三角を探して。

冬の大三角を探して。

夜勤の仕事を終えると、いつもマイカーで夜中の街を帰って来る。私が住んでいる所はさほど都会ではないので交通量もまばらだ。

自宅マンションから少し離れた場所に借りている駐車場に車を止める。エンジンを切ると、急に辺りはシンと静まり返る。ほとんどの家の窓の明かりは消え、街灯だけがポツポツと灯っている。

疲れて鉛のように重たい身体を持ち上げ、どっこいしょと車から降りると、外はキンキンに冷えた冷凍庫みたい

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外国語としての日本語

外国語としての日本語

何度か記事に書いているが、私の職場には多くの外国人がいる。

彼らの国籍はミャンマー、フィリピン、ブラジル、モンゴルなど様々だ。そんな外国の方達が技能実習生として、または契約社員として、あるいは派遣社員として働いている。

母国以外で働くなど、私だったらまず言葉の壁が克服出来ずに絶対無理だと思うけれど、彼らはたとえ日本に来て数ヶ月ほどであっても日本語での指示を理解して、きちんと作業を行っている。こ

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予測不能マン

予測不能マン

私の職場に、全く行動が読めない人がいる。

その人は、お笑いコンビ『フルーツポンチ』の村上さんになんとなく似ているので、仮に「村上さん」と呼ぶ事にする。

ちなみに村上さんは、この会社に10年近く勤めているベテランである。

村上さんの出勤時間は、いつも始業時刻ギリギリだ。間に合っているからいいのか、それともずっとこうだから諦められているのか分からないが、誰からも何も言われない。

村上さんとペア

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50代、再就職から半年。ぼちぼち続いている理由。

50代、再就職から半年。ぼちぼち続いている理由。

約9ヶ月の無職期間を経て、今年の1月に再就職をしてから、なんだかんだ6ヶ月が経過した。

最初の頃、会社の駐車場に車を停めて(マイカー通勤してます)、寒風吹きすさぶ中ダウンジャケットのポケットに手を突っ込み、ブルブル震えながら急ぎ足で職場まで向かった、正味5分ほどの距離を今は日傘をさして「あっち〜」なんて言いながら、ゆるゆると歩いている。

仕事をし始めてから、それだけの季節が巡ったんだなぁと思う

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一年が経った。

一年が経った。

先日、前職の同僚であり唯一の親しい友人でもあるAさんと定例会議(飲み会とも言う)を行った。

この会議は、だいたい3ヶ月に一度くらい開かれている。

そろそろかな〜という時期になると、どちらかが「飲もうよ〜」と連絡し、「おっしゃ、飲みましょう!」てな感じだ。

会えばまずそれぞれの近況報告、そのあとは適当に好きな事を喋る。

今回私は新しい仕事が意外と肉体労働だった話をし、Aさんからは卒業式が無事

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元引きこもり主婦、転職後の初給料を貰う。

元引きこもり主婦、転職後の初給料を貰う。

今年1月まで引きこもり主婦を満喫していた、ねこ山ねこ子です。

お気楽ぬるま湯状態だった無職生活に別れを告げ、新たな職場で働き始めて1ヶ月半。

とにかく頑張らなきゃ、早く慣れなきゃの一心でまさに全力疾走の日々でしたが、なんとか無事に初めての給料日を迎える事が出来ました。

出ていくばかりだった預金通帳が、ほんのちょっぴりですが潤って少しホッとしています。

今私がやっているのは、工場のラインに入

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53歳の新人が見えているもの。

53歳の新人が見えているもの。

新しい職場での、はじめてのフル出勤(5連勤)が終わった。

まだこれから覚えなきゃならない事はたくさんあると思うけど、とりあえず大まかな流れが分かったことで少し安心。

南極の氷のごとくガチガチだった緊張も、日を追うごとに少〜しずつ解けてきている。

そうすると、ちょっぴり落ち着いてまわりの事が見えるようになってくる。

今の仕事は基本的に流れ作業なので、作業中は従業員同士の会話はほぼ無い。(一つ

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相談と課題(2)

相談と課題(2)

前回、自身の発達障害について『発達障害支援センター』に相談に行った事を書いた。

何年もの間ずっと抱えて来た悩みを吐き出す事で少し気持ちが楽になったし、自分の特性を明確に指摘してもらえたお陰で頭の整理にもなった。

今回は、相談後に感じた事について書きたいと思う。

相談を終えて私が改めて感じたのは、発達障害特有の得意と苦手の差の激しさが、結局は生きづらさの一番の原因なんじゃないかという事。

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相談と課題(1)

相談と課題(1)

この記事は『大人の発達障害』について書いています。そういうの興味ないよ〜とか、あるいは苦手という方は、スルスル〜ッとスルーして下さいマセ^_^

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先日、相談の予約をしていた『発達障害支援センター』に行ってきた。

相談を決めるまでの経緯は、以前記事に書いたのだが簡単に説明させていただくと、

私はかなり前から自身の発達障害を疑っていた。しかし、ひょっと

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引きこもり主婦、いよいよ仕事を開始する。

引きこもり主婦、いよいよ仕事を開始する。

約10ケ月に渡る引きこもり生活に終止符を打ち、先週から新たな職場で働きはじめている、ねこ山ねこ子です。

初出勤から3日連続勤務のあとに4連休という、ありがた過ぎるシフトにより、今は家でゆっくりしております。

この緊張でガッチガチに固まった心と身体のほぐしタイムは、神様からのプレゼントでしょうか。

いやそれにしても、私は工場での仕事というのは全くはじめてなのですが、扱っている製品の性質上、とに

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採用と相談

採用と相談

(今回はちょい長めです)

無職生活10ケ月目にして、仕事が決まった。

週のはじめに求職サイトでエントリー、
金曜日に面接、その日のうちに採用の連絡
をいただくというスピーディーさ。

職種は工場での製品検査の仕事で、勤務時間の希望を夕方から夜にしたのも、スピーディー採用の一因だったんじゃないかと思っている。
(昼間に比べると夜勤を希望する人は少ないと思うので)

以前の記事に書いたのだが、これ

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夜行性の就活。

夜行性の就活。

無職生活9ケ月目に突入している、ねこ山ねこ子です。

先日久しぶりにハローワークに行ってきました。(最後の認定日以来なので2ヶ月ぶり)

求人サイトには載っていない募集があるかなぁ
と思って色々探してみたのですが、特にこれはという求人は見つかりませんでした。

まあ焦らず(ホントは焦ったほうがいいんだけど)、気長に探そうと思います。

現在ゆるく就活を続けている私ですが、仕事を辞め、毎日家でほぼ同

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