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#10 ルー語のなぜ?とおせっかいフェアリー

「ルー語」
主に、タレントのルー大柴が顕著に使用する怪しいカタカナ語を多く交えた文章を指す語。例として、テレビCMのキャッチフレーズに使用された「トゥギャザーしようぜ」など。

実用日本語表現辞典


ルー語…ママは使っちゃダメよ。

「That toyはお友だちのものね!」
「アゲイン行こうね」
「あなたはアローンじゃないよ」

でも、お子さんは?

一定の時期、ルー語現象が起こります。
うちでも起こりました。
わりと英語も日本語も流暢に話し始めた時期。

これ、日本語と英語の区別がつかないから起こる現象、というよりは、
英語では知っているけれど、日本語ではまだ知らないことばがある、からなんです。

たとえば、「犬」は知らないけれど「dog」は知っている場合。

「犬がいるね!」と言いたいけれど、日本語ではわからないので、とりあえず、知っている英語「dog」で代用してしまいます。

(dogはもうひとつの言語でなんていうんだっけ?まぁいいや、dogで)といった判断が無意識に一瞬で行われた結果、とにかく話したい!という気持ちもあって「dogがいるね!」と言ってしまうのです。

もちろん、「犬」ということばがインプットされれば、「犬がいるね!」と言えるようになります。

つまり、英語だけで知っている言葉が多い場合、日本語を話している中に英語がまじる「ルー語現象」が起こる。
日本語だけで知っている言葉が多い場合は、英語を話している中に日本語がまじるという「逆ルー語現象」が起こるのです。

たとえば、
息子の場合、恐竜や爬虫類、サイエンス系を英語で先に吸収していったため、Triassic periodは知っていても、「三畳紀」は知らない。static electricityは知っていても「静電気」は知らない、ということがよくありました。 

日本語で恐竜の話をする中にTriassic periodをいれてしまうんですよね。
「この恐竜はTriassic periodに生きてたんだよ」と。

ではどうしたらよいのか。

やんわり、「へ~三畳紀の恐竜なんだ〜」となおしてあげられたらベスト。

「ルー語やめなさい!」ときつく𠮟ったって、ルー語がでてしまう時期はどうしてもあるのです。ある意味、二言語がのびた成長の証ととらえることもできます。

あまり「ルー語だめ!」と言いすぎるのは、二言語をたくさん話し始めたこの流れをとめることにもなりかねません。

おそらく、「ルー語現象」をあげつらう人の多くは「早期英語が母国語をだめにする」という類の警鐘を鳴らしたいのでしょう。

しかし、バイリンガル育児は「早期」に英語をやろうとしている「先取り英語」ではありません。「英語」も「日本語」もある生活で二言語一緒にのばしていくのです。

このように、前提条件がそろわない相手とのディベートは生産性がなく、エネルギーが無駄に奪われるだけです。気にせずいきましょう。

おうち英語において「ママが英語ができない」は、弱点ではなく強みです。どうあがいても家庭において英語が日本語を超えていくことはありませんから、母国語がおろそかにはならないのです。バイリンガルに育てるのですから、英語のみならず日本語でもじゃんじゃん、話しかけていきましょう。
※ 「日本語ももちろん大事」という話は別途くわしく😌。

おうち英語をやっていると、多かれ少なかれ批判はされます。

「セミリンガルになるよ」
「学力に悪影響」
「中学受験をしている間に英語がリセットされるから無駄」
「頭さえよければ後からでも英語は話せるようになる」

あれは、ほかに人があまりやらない世界へ1歩2歩踏み出した人の前に現れる「おせっかいフェアリー」だとおもいましょう。

フェアリーは、「失敗談」が大好物。それをくちゃくちゃと頬張りながら「おまえもそうなる、くちゃくちゃ」とささやいてきます。

でも、彼らは挑戦者の前にしか現れないフェアリーです。フェアリーの羽ばたきが聞こえたらあなたが挑戦者になった証拠なのかもしれません。

最後となりますが、現在、バイリンガル育児関連の記事は無料公開を続けております。モチベ維持のため、投げ銭というサポート形式をとらせていただくこととなりました。ご無理ない範囲で、応援📣していただけると、うれしいです。


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