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漫画で好きな描写

とあるnoteを読んで書きたくなってしまいましたw いきなり申し訳ありませんがトップ絵と本編は全く関係ありません


作者の経験則に基づいて物事を極めるために必要なことを説いているシーン


以前もツイートしたことあるのですが、麻雀に限らず勉強でもスポーツでもなんでも、物事を上達させるために必要なこと、私は結構ガチでこれだと思っています。

それはクラピカがやった修行について語っているシーンです。
つまり、それが生活や身体の一部になるまで引くぐらいそれに没頭すること。見方によっては一皮向けるための最低条件や第一関門な気さえします

このシーンが何が好きかについて。大体漫画家の方って漫画を描く能力を上達させるために死ぬほど練習しているはずです。(BAKUMANで読みました。)その時点で尊敬に値するのですが、こういうシーンって作者がやってきたことがそのまま投影されていて、自分のやってきた経験則からの成功例を漫画の中で示してくれているように感じられるから好きなんです。つまり「自分は漫画が好きで好きで好きで好きで好きだから、生活の一部・身体の一部になるくらい没頭して描いて描いて描いて描いてきたんだ」という経験則をそのままぶつけられているように感じられて、ゾクゾクするんですよね。 伝わるかしら…


HUNTER×HUNTERに限らず、他の漫画でもこういった「キャラクターが物事にしゃにむに没頭しているシーン」って好きなんですよ。

同じようなシーンで、特に戦いの能力ではなくて、作者が「漫画」に向き合った経験をそのまま投影しているであろう描写があるのが、ファイアパンチやチェンソーマンでおなじみ藤本タツキ先生の読み切り作品「ルックバック」の主人公が絵の練習にのめりのんでいるこのシーンです。

家族や同級生のことも気にかけずにただただ漫画の没頭している主人公。4ページに渡ってセリフ0。この人の書く漫画もほんと好き。

他にもBAKMANも同じく漫画を描くことをテーマにしているのでこういうシーン結構あって好きです。結構関係無いけどBAKUMANのアニメ制作番的な位置づけであるSHIROBAKOの23話は普通にめちゃくちゃ泣きました。



自ら気づくことと他者から教えてもらうことの微妙な違い

これ以外にも、HUNTER×HUNTERは特に念能力修行関連で冨樫先生の物事への取り組み方論が展開されているように見受けられるシーンが多いように思います。

いっぱいあるのですが、すっごい細かいところなんだけど私が好きなのがここのやりとりです。 

 簡単にどういうシーンか説明すると、眠っている「念」の能力を目覚めさせるためには「ゆっくり起こす」と「むりやり起こす」の2種類があって、ウイングさん(師匠)の下、「ゆっくり起こす」方針で修行していたのですが、やむを得ずすぐに念を目覚めさせないといけない状況になったので「むりやり起こす」を実施する、というシーンです。この後ウイングさんが気を送ることで「いやこんな簡単な方法で習得できるんかい!」って肩透かしを喰らうほど一瞬で簡単にゴンとキルアは念能力に目覚めます。

 ここってじっくり読むと「なんでゆっくり起こそうとしたんだろう?はじめからこれでむりやり起こせばいいじゃん」って思わなくもないんですよ。キルアがまさにそれを「よくわかんないな」と言っていて、ウイングさんが「正しい順序を踏んでいない」「未熟なもの悪意のあるものが行えば死ぬことだってある」と説明しているのですけど、ウイングさんはゴンとキルアに悪意がないことは十分わかっているし、ゴンとキルアなら短期間で習得できると言っているくらいで未熟ではないわけなので「むりやり起こす」ことのデメリットが実質的にはほぼ無いんじゃねって思ったりします。
 この後も「ゆっくり起こす」をしたかった理由って別段出てこないですが、ここって結局、何か習得する時の一般論として「時間かかっても自分の力だけで会得する」ことと「短時間で人の助けを借りて会得する」ことでは、物事の学び方としてその後大きな違いがあるよってことを冨樫先生は経験則に基づいて考えていて、だからウイングさんがそういう考え方をしているんだろうなって思うんですよ。
ここの説明ってストーリー上ではあんまり効いてこないのですが、わざわざ入れているシーンだからこそ作者の考えが詰まっているような気がするんです。ここをクローズアップしている意見って見たことないんですけど、私はこのシーンを勝手に「すごく深いな…」と思って観ています。


まとめ


なんかうまく書けなかったですが、何が言いたかったかって言うと、私も新垣さんに負けず劣らずHUNTER×HUNTERが好きですし、人生の考え方のバイブルにすらしているということです。
単行本化されていない最新話分で旅団の回想編があり、その内容が0巻と繋がる部分もあって、おそらく旅団と…の間で双方大きな誤解をしている可能性があって…すべての黒幕は…という嫌な予想ができるところとかにゾクゾクゾクってしているのですが、私の周りでは王位継承戦で脱落した友人しかいなくてこの話が出来なくてとても困っています。

おわり( ;∀;)ナハー

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タイトルの序破Qてのもだいぶ古く感じられるようになったなと思いました。2023年5月~シーズン開幕までに書いたnoteがまとめて読めるマガ…

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