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Mリーグ 6thシーズン 個人的に注目したいところ

例年10月頭から開幕しますが今期はさらにチーム数が増えて試合数が多くなったことに伴ってか、9月18日開幕という説が濃厚になっています。

「来期どこに注目したらいいの?🤔」
この疑問について主観たっぷりにチーム単位でまとめていきます。

私が注目しているポイントが3点4チームありますのでまずはそれを説明し、その後に他の5チームの見どころを簡単に示していきます。



先に共有したい考え方

私のnoteをこれまでに読んだことがある方だとすんなり入るけれども初見の人だと違和感があるかもしれない、どのチームの説明にも共通する個人的な考え方についてあらかじめ簡単に共有させて下さい。その方が読みやすいと思います。*いつも読んでるから余裕!という心強い方はぶっ飛ばして大丈夫。

・優勝よりも規定(クビレース)回避に注目しがち

何度か書いているのですが、Mリーグは「優勝したら人生が変わる!」ていう類のレースではないので、そういう意味で優勝(もっと言ったら最終順位全部)の価値はそんなに高くないと考えています。
それよりも現状は「Mリーガーになったら売れる」に近い状態で、だから新Mリーガーの誕生は話題性があるし、逆に選手がMリーガーではなくなってしまう入替規定に近年では優勝レースよりも注目されがちです。
来期からの規定は2シーズン連続でセミファイナルに進出できない場合、チーム編成を変更しないといけないとなっていて、これはどのチームも当然回避すべきです。
このような認識があるので、下記記述でも「レギュラーシーズン突破できるかどうか」に焦点を置いて書いていることが多く、ファイナル進出や優勝に焦点に置いた記述は少なめです。

*決して優勝に興味がないわけではないですが、レギュラー⇒セミ⇒ファイナルとシーズンが進むにつれて試合数が少なくなって運の要素も大きくなるので、そこにあまり予想や願望を乗せても仕方がないかなと思っています。
もちろんどこが優勝するかに全く興味がないわけではないです。単純に好みの問題だけで優勝して欲しいチームを挙げるのであればパイレーツに優勝してほしいです


・番組としての命題を重視しがち

 これも何度か書いているのですが、「Mリーグ」という番組内の競技の命題はもちろん「優勝すること」なんですけど、番組全体の命題はこれとは別で、「麻雀を広く普及させること」「ABEMAの人気コンテンツにすること」こういうことであるのは間違いないです。(たびたび「Mリーグはガチかエンタメか?」みたいな論争が起こりますが、議論している人の中でそもそもこれらの命題の違いを分けて咀嚼できていない人も結構いるように見受けられます。)
 私の考え方はけっこう後者の番組全体=箱としての命題に対してチームがどう貢献しているか?を重要視している記述の方が多いです。「技術方面で優勝に直結することだけをやる」というのは番組全体の命題に向けてのパフォーマンスは低いと思っていて、チームとして新規ファン(=もとから麻雀ができるけど番組を観ていなかった人だけがターゲットでなく、近年Mリーグの視聴ターゲット層に入ってきている「ルールも知らないような新規層」まで含む)が獲得できるような体制ができているか?番組や麻雀の普及に貢献できているか?に着目した記述が多いです。


注目したい3点

その1.

去年までと大きく変わりそうなチーム
<赤坂ドリブンズ>

はっきり書いてしまうと、前期までは越山監督の考え方があまり発信されていなかったことと、そもそもの育成枠の考え方に納得できない人が多かったので理解を得られない部分が多く、何かと批判の対象になっていたチームです。

太さんと浅見さんのドラフト指名とそれ以前に公開された監督の声明との一致度が高く、特徴的な指名だっただけに、今回の指名を通して越山監督の考え方がより分かりやすくなって理解され、見方がやや変わったように思います。特に太さんを指名されたのは麻雀の技術やプレイヤーの思考力を評価している点が色濃く出ています。太さんがどんな麻雀を打つか?は新Mリーガーの中で最も注目されていると思いますので、なかなか面白い指名をしてくれたなあという感じです。

そして2人を加えたことでチームの雰囲気がどうなるか?にも注目です。正直以前の編成よりも監督のしたいことをはっきり示しているチーム構成になっていて、土台はかなり整っているように感じられます。
新たに加わる浅見さんにしても太さんにしても人間関係的な配慮や立ち回りが上手そうですし、ドリブンズのツイッター運営も中の人が変わってからは更新頻度が高くなっているので、今後どう変わっていくか。結果には必ずしも反映されるとは限りませんが、去年までと大きくチームの感じが変わりそうなチームなので注目も期待もしたいです。

反面、ドリブンズの選手ラインナップって麻雀のルールを知らないような新規層に刺さるものではなくて、かなり玄人向けであると考えています。スタンスが明確であればそれはそれでいいのかなと思っていて(以前の体制だとそこもぼやけていた)、何を指標に測るかがなくて体感になってしまうかもしれませんが、ファン層が他のチームと大きく分かれているとか、ファンの絶対値よりもコアさが違うとか、そういったファンの傾向の違いが分かりやすく出たら面白いかもなと思っています。



その2.

新規加入チーム
<BEAST Japanext>

もちろん新加入したチームだから注目しないわけがないです。
加えてビーストは運営の特徴がはっきりしていて、一言でいうならメディアへの発信力が群を抜いて高そうです。自身でスタジオ(対局もできる)を持っていますし、チーム発足以降、毎週水曜に1時間番組を設けているのが手厚すぎます。しかもオーディションを観ていた方は分かると思いますが、ずっと番組の作り方に余念がなくて、中身が充実しています。これら運営のバックアップの強さが実際Mリーグではチーム人気や普及にとどれくらい効いてくるか?に注目しています。

選手の指名は実績ベースではなくてメディア力・発信力が評価されている傾向が強いです。団体での所属リーグのランク、プロ歴、実績などを他チームと比較すると総合的に「麻雀が強いチーム」と評価するのはかなり難しいと思っています。(個人的にファインプレーが良い結果につながらないことはあるけどA級ミスS級ミスは逆の意味で結果につながるという師匠の考え方があり、その観点で実績以上に厳しい面があると捉えています。)

しかしチームの個性が極端だからこそ、どう反響があるか?どの層に刺さるのか?はとても興味深いです。このチームは大介さんと中田さんの知名度と企業が有している発信力によって、従来の「萩原さんが出ているからMリーグ観てみた」「なんかつけたら実況(日吉さん)の人が面白かったから麻雀分からないけど観てたらハマった」これに近いような「外に普及させる力」を持っているチームだと思っていますので、番組自体の普及にどう影響を与えるか?にも注目したいです。
(この点はドリブンズとは真逆で、ライトな層を大人数獲れるようなイメージです。)

しかしこの「発信力」の強みも、結局は結果との掛け算にはなってくると思います。このあたりは初年度の雷電と萩原さんがかなりビーストのモデルケースになっていると思っています。これまでの雷電のケースから考えてみても、発信力がある(+実力にやや疑問をもたれている)が故に、新加入して初年度でレギュラー敗退してしまうとなにかとネガティブな方向で話題になってしまうことが容易に予想できます。そのため、まずは何としてもレギュラーシーズンは突破して規定にはかからないで欲しいです。



その3(最注目)

レギュラー突破できないと入替規定対象になってしまうチーム
<KADOKAWAサクラナイツ>

<U-NEXT Pirates>

今期の特にレギュラーシーズンで最も注目されるのはこの2チームだと思っています。


規定にかかった場合、誰をクビにするか全く予想できない

これは以前がっつり書いたのですが、いざ規定にかかった場合に誰をクビにするの??が大変悩ましそうな、どちらもバランス良い構成のチームです。

まさに蔵馬のこの言葉が合う

加えてどちらのチームにも去年のドラフトで加入した選手がいます。しかもパイレーツは2人もいるっていう。

下記noteに一度このあたりはがっつりとより詳細に書いていますので今回は割愛します。気になった方はこちらのnoteもぜひご参考ください。 
*新チーム発足に伴うルール変更の前に書いたものなので現状解決している部分もありますが、エッセンスは変わりなく読めます。


番組の盛り上がりを考えると…

これは結構複雑な表裏一体な問題です。「この4人編成が変わらないで欲しい」と思っているチームのファンからしたら何が何でもレギュラーシーズン突破してほしいと願っているのは説明するまでもないんですが、、
実際、番組的にはこの2チームの結果が振るわなくて下位争いに巻き込まれている状況が長い方が絶対に撮れ高もあるし面白くなります…。特にレギュラーシーズン後半にサクラナイツ・パイレーツが上位にいる場合とボーダー付近で混戦しているのとでは番組の緊張感が全然違うものになるように思います。


敗退=次期M候補プロにとって大きなチャンス

さらに薄々気づきながら目を背けている方もいるかもしれない複雑な部分に触れると、Mリーガー候補のプロ(特に連盟以外のプロ)は、来期サクラナイツかパイレーツが敗退しなかった場合、今後いつMリーガーになれるかもしれないチャンスが巡ってくるか分かりません

今年この2チームが規定にかからなかった場合、少なくとも来期は規定によって強制的にチーム変更を余儀なくされるチームはありません。
さらに規定条件が従来のファイナル進出からセミ進出に大幅に緩和されるので、再来年以降の入れ替え発声頻度も単純計算で毎年2チーム入れ替えだったのが毎年1チームペースになります。


「次期Mリーガー候補」のプロ、具体的には大変盛り上がったビーストオーディションファイナルで僅差で敗れた啓文さんや、ビーストオーディション以外にも様々な大会で活躍していた浅井堂岐さん。

他にもMトーナメントで爪痕を残した忍田さん裕介さん。最高位戦の竹内さん。ほかにもいっぱいいますが、これらの選手がMリーガーになるには、いま規定にかかっている2チームの敗退が間違いなく近道です…。

さらに追い打ちをかけると、
「新規チームがまた発足すればこれらのプロが指名される可能性があるでしょ!だから私はサクラナイツもパイレーツも応援するし、これらのプロのMリーガー入りも応援しています!」
こう考えている人もいるかもしれませんが、ビーストの指名傾向から分かるように、後発のチームほど知名度や人気もある程度加味しないといけない事情は実際あると思われます。
つまり、新チームが発足したとて、これらのMリーガー候補として名前が挙がる人にスポットライトが当たるとは限らなくて、全然別のベクトルで秀でている選手が指名される可能性も高いです。
(この点でオーディション枠をわざわざ設けてくれたビーストの運営さんはむしろかなりフェアな判断をしてくれたと思っています。番組としてもとても盛り上がりましたし。)

そう、なんかこの辺りまで把握した上だと、悶々しながら応援することになりそうなんです。

あとこれは主観ですが、今回挙げたような次期Mリーガー候補のプロを応援しているファンの方って、大体サクラナイツかパイレーツを応援してません?団体のカラー的にも。

ちなみに単純な確率はおよそ
・サクラパイレどちらも通過:44.4%
・どちらかは通過、どちらかは敗退:44.4%
・サクラパイレどちらも敗退:11.1%

です。(正確にはちょっと違うけどね。)
それぞれの値が高いと見るか低いと見るか…



以上が私が来期の注目ポイントだと思っている3点でした。


そのほかのチーム

その他の5チームについては短めにコメントします。


〇チーム編成が変わったチーム

セガサミーフェニックス

醍醐さんが加入しているので大きな動きがないチームでは全然ないのですが、といってもドリブンズみたいにチームの雰囲気がガラッと変わる感じはしないので、最注目ではないわなと思っています。醍醐さんは大人だし間違いなく強いでしょうし、他の3名の立ち回りもほとんど変わらないでしょう。
一番の見どころは監督という役職を与えられた近藤さんがどんな感じで番組に絡んでくるかだと思っていて、そこは楽しみにしています。

〇チーム編成が変わっていないチーム

渋谷ABEMAS

男女混成が規定化して4人体制が認められた2019年から編成が一度も変わっていないチームが、ついにABEMASだけになりました
今期優勝したチームですが、こういっては失礼ですがそこまで話題にならなかった印象が強いです。そもそも強いから?劇的な接戦じゃなかったから?BEASTオーディションやMトーナメントなど他の話題に呑まれた?理由はたぶん複合的なものです。
ABEMASは強いが故に毎年シーズンの主役にはならないけど、長期的にその強さが評価されればいいチームだと個人的には思っています。「〇年連続でファイナル進出していて、〇年間もメンバーが変わっていない唯一のチーム」という業績を毎年積み重ねていって、その結果でチームとしての強さを証明していくのがこのチームの美徳ではないでしょうか。



KONAMI麻雀格闘倶楽部

4人とも人気があってチームサポーター数もだいぶ余裕をもって1番多く、まさにヒーローチームです。
チーム編成の変更こそないものの、実はこの4人体制になってからはまだ2年です。2年前にMリーグデビューした伊達さんは昨年はMVPを獲得する大活躍ですし、昨年は高宮さんがめちゃくちゃ練習したんだろうなってのを随所で思わせてくれる飛躍をされていて、どんどん変わっていくし、話題性もあってまだまだ鮮度があります。(私は伊達さんの初登板戦を観て、麻雀てほんと面白いなってわくわくしたのを今でも覚えています。)
ABEMAS圧勝によって霞みがちですが前期は準優勝で、このチーム編成になってから2年連続でファイナルに進出していいて結果が伴っています。このままでヨシって感じなので注目では全然ないのですが、良いチームだと思うし、来期も期待したいです。あとマナーも良い。



風林火山

前期入れ替え規定にリーチかかりながらもファイナル進出して免れることができたチームその1。

編成こそ変わっていないですが、ファイナル終盤から藤沢監督がアカウント設立して積極的に発信されるようになりました。風林火山もドリブンズ同様に、運営や監督の考え方が見えにくい部分があってそこが人気が伸び悩んでいる要因のひとつだと思っていましたが、やはりこういう発信て大事で、監督が表に出てきてくれるようになってからは見え方がかなり変わって受け入れ性が高くなっているように感じます。
以前監督のスペースを拝聴させていただいたのですけど、「チームの人気がないのはなんとなく感じていた。これまでは負の意見を見ないようにしていたけど、アカウントを開設して意見を聞いてみるようにして、皆さんこんなことを考えているんだって気づかされることがたくさんあった」と仰っていました(良すぎたのでメモ取ってた)。これを聞いていた身としては今後に期待しないわけがないです。

先日、藤沢監督が音頭を取って行われたサマステ「Mリーガー軍VS歌うま雀士軍 カラオケガチ対決」はチームの枠を余裕で超えて「熱狂を外へ」していて、Mリーグ全体への貢献度が高すぎました。(カメラの撮り方が本格的だなと思っていたらMステ担当の方がやっていたとかも聞きました。)
やっぱり力のある企業が本気を出してくださると全っ然違うんだなと、このイベントには心底感服しました。(サマステだけでnote1本余裕で書けるのでここでは割愛します。) ここは本題と逸れますがチームだけでなく番組全体に還元される活動として今後もぜひぜひ期待したいです。
同じくチームとしても来期以降の企画の広げ方や雰囲気が変わると思いますので期待したいです。(´ω`)MSP一井さんがどう絡んでくるかにも期待(´ω`)



TEAM雷電

規定回避できたチームその2。
昨年は一時期かなり際どい位置にもいたし、規定「ファイナル進出」に対して雷電はそもそもファイナルに進出したことがありませんでした。加えて昨年度はー1000pを超える大敗をしているし、あらゆる面から規定回避が難しいのではないかと囁かれていました。しかし前期はそれをはねのけて結果を示すことが出来ました。
雷電は前期最終結果3位でした。初入賞だったことと規定回避できたことから成績以上にファンもチームも盛り上がっていたように記憶しています。発足当初は萩原さんばかりに焦点が行きがちでしたが、閉幕式での本田さんのスピーチ含めてチーム単位で番組に望まれている形を成してきています。現在の4人が良いチームなので解体することにならなくて本当に良かったと思います。
というように去年かなり注目されていた中で結果を残せた、やり切れたので、今年は特に注目するチームではなくて、引き続き期待って感じです。


まとめ

noteを書き始めた頃の私はもっと技術至上主義で「技術が高いことが正義」って考え方で観ていたのですが、それがだんだん変わってきて、番組が初心者や麻雀知らない人に魅力的に映っているかどうかに焦点を置いて考えるようになったし、そのための入り口としてエンタメ的な要素も非常に重要だなと考えるようになりました。
そのきっかけは明らかに自分の妻だと思います。興味をもちはじめた最初のきっかけは例に漏れず日吉さんの実況と土田さんの解説が面白いからでしたので、私の実体験としてもこの2人はやっぱりすごいです。あとRTDや団体リーグには無関心でしたので番組のデザイン自体も効いています。
自分と全然違う「観る専」視聴者がだんだん興味を持っていく過程を隣で観てきて、その中での「気づき」が多々あり、自身の視点も増えたように思います。(note書くうえではこれはひとつの利点かもしれないです。実際書くうえで妻がどう思ったか参考にしている箇所もあります。)

みたいな経緯で、今回のnoteもあくまで番組視点で、来期どういうところが注目か書かせていただきました。もちろん技術面に特化した見解もここにあるといいのですが私には書ける技術がありませんので、こちらは是非書ける人にnote書いてほしいです。ぜひぜひ。


今回書いたことをいい感じにまとめると、チームごとにそれぞれのカラーで役割をもって番組や麻雀の普及に貢献できるといいのかなと思っています。
ドリブンズがコアな麻雀ファンを掴むチーム、ビーストがライトな層をたくさん連れてくるチーム、そしてサクラナイツとパイレーツがどの層が観ても番組として楽しめるような、ハラハラしながらも楽しめるドラマを作るチーム。みたいなイメージです。もちろん他の5チームもです。

風林火山はかつて混乱を…ほっほっ…後に知性ととっておきの飛び道具を。藤田君がずっと作ってきた土台にこれだけのものが加わった。それがMリーグです。



さて…
今回は珍しくちゃんと書いてみました…😅

おわり



そのほか関連note

*追記
書くのを忘れていました!

こちらのマガジンを購入していただいた方、最近無料のnoteばかり書いているのでマガジンを買った恩恵があまりなくて大変申し訳ありません。ここは忘れてなくて気にはしています。長期計画になるかもしれませんが、今後書く予定の有料note何本かをこちらには格納しますので、気長にお待ちいただければ幸いです!(はじめ無料で数日後に有料にするものが読める形式だけではなくて、有料限定のものも今後ちゃんと書きます。)


過去のまとめマガジン


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