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能登の魅力を伝える~花嫁のれん編~(2024/01/12)

※トップ画像は「花嫁のれん館」HPより引用

 夫の地元である石川県七尾市が「能登半島地震」により被災し、遠くに住んでいる身として「能登の魅力を発信したい」という考えに至りました。

そのような考えに至る経緯の過去記事はこちら↓

※本稿を投稿時(2024.1.12)は、まだ能登地方(主に七尾市以北)は大きな被害を受けた直後ですので、営業できなくなっているところが多いです。震災以前の情報を基に、「こういった魅力があります」というご紹介となることと、また、「営業再開の際に皆さんの旅行の予定地となっていただけるように応援したい」という趣旨となることをご理解ください。

 まず、七尾市の位置を確認したいと思います。
七尾市は、金沢から北に約60km離れたところに位置します。


JRおでかけネットより引用

 JRでは、金沢駅から七尾駅まで七尾線の特急で約1時間です。(投稿時は七尾線の一部が地震の影響を受けて不通の区間がありますので、運休しています。)

 その特急列車の中に「花嫁のれん号」という豪華観光列車があります。
我が家は、2023年8月に初めて乗車しました。


花嫁のれん号外観(2023年8月ななうみ撮影)


花嫁のれん号内装(JRおでかけネットより)

■花嫁のれん号とは?

「和と美のおもてなし」をコンセプトに、外観のデザインは北陸の伝統工芸である輪島塗や加賀友禅をイメージ。
(中略)
内装は、伝統的によく使用される輪島塗の図柄を表現しています。
「花嫁のれん」は、車両全体で北陸の和と美を感じ、満喫できる列車となっています。

JRおでかけネットより引用

 こちらの写真をご覧いただいただけで優雅な旅気分が味わえることがご想像いただけたかと思います。
 乗車ホームも、「花嫁のれん専用」の少し特別な仕様になっており、「特別なおもてなし」感が味わえます。

■「花嫁のれん」とは?

 では、この「花嫁のれん」とは何でしょうか。私は七尾に行くようになってから、この単語をよく聞くようになっていましたが、あまりよくわかっていなかったので、改めて調べてみました。

「花嫁のれん」は、幕末から明治時代初期の頃より、加賀藩の能登・加賀・越中に見られる、庶民生活の風習の中に生まれた独自ののれんです。
それは嫁入り道具の一つであり、実家の家紋が二つ染め抜かれた、華やかなのれんです。
花嫁が嫁入りのときに「花嫁のれん」を持参し、花婿の家の仏間の入り口に掛けられます。

きもの処 凛屋HPより引用

 もともとは加賀・能登・越中地方で婚礼時の風習にあったようですが、
婚礼に使われた後出番がなく箪笥の肥やしになっていた花嫁のれんを、七尾一本杉通りの女将達が、平成16年からゴールデンウィーク期間中に「花嫁のれん展」の開催を始めたことがきっかけで、主に能登地方の観光資源として扱われるようになったようです。

 その後、「花嫁のれん」の語は七尾市の一本杉通り振興会によって商標登録されました。地震によって休館中になってしまっていますが、「花嫁のれん館」という、花嫁のれんが常時展示されている施設も七尾市にあります。


 また再開を待ちたいところですが、このほか、七尾市では花嫁のれんをイメージした和菓子や、花嫁のれんを模したのれんが飾ってある場所など、「和」「優雅」な光景が見られます。

 ぜひ、「花嫁のれん号」の復旧を待ち望むとともに、みなさんの近い将来の旅の候補となることを願っております

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