月見だいふく

はじめまして、月見だいふくと申します。 短歌の制作、雑誌投稿に励んでいます。 まだまだ…

月見だいふく

はじめまして、月見だいふくと申します。 短歌の制作、雑誌投稿に励んでいます。 まだまだ拙いですがよろしくお願い致します。

最近の記事

きまぐれ短歌その12 2024.05.21

[「見てなさいここがわたしのステージよ」かぐわしき姫咲くどらむかん] 古くなって錆びついたドラム缶にドクダミが根を張り花を咲かせていました。 おそらく、土を入れたドラム缶を庭に放置しておいたのでなく、風に乗ってドラム缶に落ちた土埃が長い年月の間降り積もって、そこにドクダミの種がこれまた風に乗って運ばれ、たまたまここに落ちたのでしょう。 よくある風景です。 よくある風景なのに今日はなぜか心が動きました。 ドクダミは繁殖力が高く、他の植物を枯らしてしまいます。 おまけに独

    • レゲパンさんという方のnoteの記事で一冊330円〜の低価格でフォト歌集を作れることを知った。しまうま出版さん、と言うらしい。めっちゃ面白そうで心が踊った。でも、写真のセンスに自信がない。それならイラストならなんとか…と画像ソフトで作ったイラストがこれだ。うーん、現実はきびしい。

      • きまぐれ短歌その11 2024.05.17

        [情けない声で巻き取る掃除機の尻尾がくるんと収まる初夏] 掃除機のコードを巻き取る瞬間が好きだ。 特に巻き取り終わりのくるん、がツボ。 不器用なのか、掃除機使いが上手でないわたしは、いつもどこかにぶつけたり、掃除機のカラダをひっくり返させていたりする。 そのたびに、ちょっとイラッとしたりするのだが、掃除終了後の「巻き終わり、くるん」が、かわいらしくて、まあ、いいか、と癒やされている。 その掃除機が、巻き取る際に「きゃおわわわん」みたいな、情けない音を出すようになった。 それ

        • 気まぐれ短歌その10 2024.05.16

          [鼻息にふるえる白いロベリアは進撃しない巨人(わたし)に怯え] 最近家にお迎えしたお花、白いロベリアをよく見ようと、顔を近づけたら花弁が鼻息で揺れ、と、「わたしは『進撃の巨人』の巨人か!」と、思ったことを詠みました。 ロベリアが基準だったら、わたしはロベリアにとってどういう存在なのでしょうね。 たぶん、雨や風や太陽や蝶や猪と同じ【自然】の一部なのでしょう。 恵みにも脅威にもなる、ただの自然。 そう思うと、ホッとします。

        きまぐれ短歌その12 2024.05.21

        • レゲパンさんという方のnoteの記事で一冊330円〜の低価格でフォト歌集を作れることを知った。しまうま出版さん、と言うらしい。めっちゃ面白そうで心が踊った。でも、写真のセンスに自信がない。それならイラストならなんとか…と画像ソフトで作ったイラストがこれだ。うーん、現実はきびしい。

        • きまぐれ短歌その11 2024.05.17

        • 気まぐれ短歌その10 2024.05.16

          『アンメット ある脳外科医の日記』の三瓶先生がかっこよすぎる。

          タイトルまんまです。 『アンメット』は主演の杉咲花さんが記憶が1日しか持たない脳外科医を演じる医療ヒューマンドラマ。 久々に連ドラにハマりました。 理由は多分、杉咲さん=ミヤビの同僚の脳外科医であり、実は◯◯◯である三瓶先生です。 演じる若葉竜也さんは映画『葛城事件』で、ひきこもりの末に無差別殺人を犯す役を演じており、そのときから、いい役者さんだな、と思ってました。 その後、AmazonのCMで見かけ、嬉しかった。 そして今回のドラマですよ! ぶっきらぼうで、一見、表情にも

          『アンメット ある脳外科医の日記』の三瓶先生がかっこよすぎる。

          ㊗投稿歌人デビュー1周年

          ちょうど1年前、雑誌『ダ・ヴィンチ』2023年6月号の短歌投稿欄『短歌ください』で、筆名・月見だいふく名義で載せていただきました。 夢か幻か、それとも、何かのドッキリかと思ったのを覚えてます。 本当は自分を「投稿歌人」と、自称するのも、ビクビクしている私ですが、なけなしの勇気を奮い立たせて名乗っています。 この1年はたまに雑誌や新聞やラジオに採用され、私にしてはやるじゃん、と、自己肯定感が上がっている状態です。 とっても調子に乗りやすい性質ゆえ、お見苦しいところもあるかと思い

          ㊗投稿歌人デビュー1周年

          漫画家、イラストレーターの中村一般さんのZINE。 中村さんが散歩の途中でみつけたお花たちが精緻な筆致で描かれており、そこに小さな小さな白い犬がちょこんと鎮座していて、やさしいきもちになれる。 タンポポの花言葉は「どうか、あなたのままで咲いていて」だそうだ。 うん、そうするよ。

          漫画家、イラストレーターの中村一般さんのZINE。 中村さんが散歩の途中でみつけたお花たちが精緻な筆致で描かれており、そこに小さな小さな白い犬がちょこんと鎮座していて、やさしいきもちになれる。 タンポポの花言葉は「どうか、あなたのままで咲いていて」だそうだ。 うん、そうするよ。

          とらネコ、という名のサフィニア

          春のお花がそろそろ散ってきたのでホームセンターで新しいお花を買ってきた。 10苗ほど買ってきたのだけれど、お気に入りはこの『とらネコ』と、名づけられたサフィニア。 なんか、変わった色合いのお花があるなー、と、札(タグ?)を見たら、トラ猫ちゃんの写真と、『とらネコ®』という表記が! 一気に興味を惹かれ、ついつい連れ帰ってきてしまった。 母には「この花、悪くなってんじゃないの」と、言われた。 悪くなってません!こういうユニークな色の子なんです! 鉢に植え替え、玄関に他のお花と並べ

          とらネコ、という名のサフィニア

          作家の死

          2024年4月30日、アメリカの作家のポール・オースターが肺がんの合併症のため亡くなった。 77歳だった。 Yahoo!ニュースで、訃報を知ったとき、わたしは些かショックを受けた。 彼の本は、2、3冊読んだだけで、熱心なファンというわけではない。 特に有名な『幽霊たち』は、読んでもよくわからなかった。 あと覚えているのは『ミスター・ヴァーテゴ』と、脚本を手掛けた映画の『スモーク』。 その2作品も、ほとんど忘れている。 ただ、今でもとても好きな印象のある作品。 喩えて云うなら、

          推敲は念入りに!推敲はしっかりと!わかっちゃいるけど、投稿しちゃってから、「あーーーー!」ってなることが多い。「こっちの方がよかったのに!」って。なんか、長く寝かせて置くのが苦手なんだよねえ。以前、タブレットのメモ帳に短歌を記録しておいたら、タブレットが壊れ、全部歌が消えたから。

          推敲は念入りに!推敲はしっかりと!わかっちゃいるけど、投稿しちゃってから、「あーーーー!」ってなることが多い。「こっちの方がよかったのに!」って。なんか、長く寝かせて置くのが苦手なんだよねえ。以前、タブレットのメモ帳に短歌を記録しておいたら、タブレットが壊れ、全部歌が消えたから。

          『第25回NHK全国短歌大会』のテレビ放映を視聴。 スタジオゲストは俵万智先生、穂村弘先生、山崎聡子先生の3人。 短歌漬けの1時間はたいへん有意義で楽しいものだった。 大会で受賞されたみなさま、おめでとうございます!

          『第25回NHK全国短歌大会』のテレビ放映を視聴。 スタジオゲストは俵万智先生、穂村弘先生、山崎聡子先生の3人。 短歌漬けの1時間はたいへん有意義で楽しいものだった。 大会で受賞されたみなさま、おめでとうございます!

          祖母の法要で家に来た東京の従姉妹からこんなにかわいいお菓子をいただきました! 立体的なお花の形のクッキーのお菓子。 いつも行列ができているお店で並んで買ってくれたとのこと。 うれしい。ありがたい。 お菓子は心の潤いですね。 美味しくいただきました。

          祖母の法要で家に来た東京の従姉妹からこんなにかわいいお菓子をいただきました! 立体的なお花の形のクッキーのお菓子。 いつも行列ができているお店で並んで買ってくれたとのこと。 うれしい。ありがたい。 お菓子は心の潤いですね。 美味しくいただきました。

          気まぐれ短歌その9 2024.4.21

          [庭に咲く花をGoogleレンズに尋ね「エビネ」と重なる亡き祖母の声] 昨日は祖母の一周忌法要でした。 親戚の方たちに集まっていただき、式と食事をしました。 いつもは静かなうちの家に、賑やかなおじさん、おばさんたちの声がこだまします。 明るくて賑やかな場が好きだった祖母もきっと喜んでいると思います。 トップ画像は庭に咲いているのをみつけた祖母の植えた「エビネ」 珍しい花が咲いていて、何だろう、とGoogleレンズに尋ねたら「エビネ」と答えてくれました。 そのとき、祖母が毎春

          気まぐれ短歌その9 2024.4.21

          ラジオ番組文芸選評穂村弘選テーマ『猫』で私の短歌が採用されました!

          [地表から剥がれるように愛猫は蜘蛛をめがけて天に落ちゆく] 2024.4.6NHKラジオ文芸選評穂村弘先生選テーマ『猫』 詠んだ短歌は自分なりにうまく詠めた!と思ってたのです。 でも、他の方の素晴らしい短歌が発表されていくのを聴いていると、あー、今回も駄目っぽいかなー、と諦めのような悟りのような境地に。 しょうがないので、他の方の短歌を楽しむモードに変換して聴いていたら、最後の方にビッグプレゼントが! 「時間がなくなったので音楽に乗せてまとめて紹介」コーナーで紹介していた

          ラジオ番組文芸選評穂村弘選テーマ『猫』で私の短歌が採用されました!

          『NHK短歌』2024年4月号に短歌とエッセイが掲載されました!

          [別れにも才能なんてあるのかな板チョコさえもうまく割れない] 吉川宏志先生選テーマ『さえ(助詞)』佳作 読者はどっちをよむ?犬と猫 『美容室の猫』のエッセイと短歌 吉川先生は何と三回目! ありがたやありがたや…。 3月で(NHK短歌では)お別れなのがほんとに惜しい! 『美容室の猫』は誕生日に「記念だ!」とえいやっ!と送ったものが採用され、少し遅れてプレゼントをもらった気分。 吉川先生、編集部の皆様、ありがとうございました! 4月からは選者の講師の方が変わるので、どんな

          『NHK短歌』2024年4月号に短歌とエッセイが掲載されました!

          気まぐれ短歌その8 2024.3.8

          [オオイヌノフグリが寝てる早朝に気づかれぬようパパラッチする] 今日、早朝に、雑草だらけの庭を何気なく見ていたら、なんとなく様子が変。 なんだろうと、よくよく庭の雑草を観察してみると、小さなブルーの小花が、花を閉じている。 おお、君らは───オオイヌノフグリではないか! 四十年以上生きてきて、はじめて、オオイヌノフグリのその姿を見た気がする。 今まで、気づかなかった。 小さな花がまるで頭を垂れるように花を閉じている姿は神聖さを帯びおまけに可憐で、愛着が湧く。 こういう、意外

          気まぐれ短歌その8 2024.3.8