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カフェ開業から30年&自己実現のためのハーフリタイア生活を獲得するノウハウ:12

自分で栽培した野菜を自分で調理して自分の店でお客さんに提供できる喜び、完食された皿を見るたびに感謝です 

おはようございます。ある時は料理人&ある時はハウスビルダー&ある時はカホン作家のマスターです

4月です。毎年春になると、当店の料理に使うトマトやハーブティー用のハーブの温室栽培が始まります。
野菜づくりはほんとに楽しい。 
 
田舎の飲食店は敷地が広いので、庭を造ったり、畑や菜園で野菜を栽培したりできます。これも田舎の飲食店のメリットの一つ。
 
当店は野菜の中でトマトを一番多く使います。
トマトを使うメニューには、サラダはもちろん、トマト煮込みカレー、トマトソースパスタ、ミートソースドリア、ロコモコ丼トマトソース、などあります。
ハーブは乾燥ではなく、採れたてのフレッシュハーブティーを出しています。オレンジミントティーやカモミールティーがおすすめ。

自家栽培のトマトは、スーパーで売っているトマトとは明らかに違います。味が濃い、甘さと酸味が豊富。
リコピンがぎっしり詰まっているに違いない。
無農薬有機栽培で最高に健康的な食材。

ハーブティーに使う摘みたてフレッシュハーブは、スーパーにもどこにも売ってない。種から栽培しその時々で良いものをメニューに入れ出すようにしています。

温室はマスターのDIY。 当店のハーフビルド(半分工務店、半分セルフビルド)住居付き店舗を建てた時に余った角材と、ホームセンターで買った透明な波トタンで造った。1週間ほどで完成
温室内には井戸水をひき、換気扇やスプリンクラーを設置。
ある程度の温度は調節ができる。大雨の被害はない。
温室の高さは3.4メートル。トマトを上に高く伸ばして、収穫が増やせるようにしてある。
肥料は当店から出たコーヒー豆のカスを使う。これがよく育つ

温室にかかった費用は、2万円ほど
昨年は、トマトの苗6本から250個を収穫 
6月から9月まで採れた。冬から春まで使う分は、トマトを湯むきして冷凍して保存しておく。

スーパーに売っている値段を基準として(よく値段が変わる)1個50円〜100円として、平均すると1個75円
当店の温室で250個採れたので、2万円分ほど
トマトの苗と腐葉土を買った分が2000円ほど
10倍になって返ってくる、がしかし、
かかる手間(時間と労力)を入れると、世間的によく言うやつ、「買ったほうが早い」「コスパが悪い」となる

しかし、早いとか遅いとか、コスパがどうとかマスターは関心がない。
お客さんの美味しいがあってこそ、長く飲食店をやっていける
効率無視、儲けは最後、30年この価値観でやってます

当店で扱う食材は、他にたくさんあり、米や小麦粉、牛乳や玉子など。
絶え間なく食材を供給してもらえる農家さんや酪農家さんの努力や苦労を知るためには、自分で作れる野菜など何かやってみるといい。
ニュースを見て何となく「農家さん大変そう」とつぶやくだけでは農家さんのことはわからない、これがお客さんから見て「飲食店も何か大変だな」と何となくしか伝わらないことに繋がる。
するとお客さんは、例え料理が美味しくても平気で食べ残してしまう。「お金払っているから自由じゃん」って
フードロス(食材廃棄)が止まらない理由。これは大問題。
同時にその店の価値も上がらない。
(当店はフードロスがほぼ出ない)

食材は買うだけではわからないことがたくさんあります。
買ってきた食材を普通に調理するだけだったら誰でもできる。
ただ切って焼いて煮る流れ作業など、お客さんは心底求めていない。
小さな店の小さな一皿に、小さなストーリーを伝えていくのが料理人。読人はお客さん。美味しいの一言で全て報われます。

自分で作った食材を自分で調理して、自分の店でお客さんに提供し、喜びを分かち合う、マスターの自己実現の一端です

クラフトカフェビックフォレスト・3号店・since2018 Instagram
https://www.instagram.com/craftcafe.bigforest/

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