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4-4.定期的にナマズを採用する
ミサワホーム社長 三澤千代治
ミサワホームは新卒の定期採用だけでなく、意図的に中途採用を行っていた珍しい会社だった。なぜ中途採用を行うのか。
このことを説明するために、三澤がよく用いるエピソードがある。
ノルウェーの漁村でのことだった。
多くの漁師が沖に出てイワシ漁をしてくるが、港に着いた時には、ほとんどの船のイワシは死んでしまっていた。そんな中で、一人だけ、生きたままイワシを港に持っ
稲盛倫理賞がファウチ博士に贈られる?
稲盛和夫さんについては、その経営者としての卓越した成果と、若手経営者を育成しようとする社会的な貢献の姿勢は尊敬するところでしたし、稲盛賞や京都賞も、良い賞だと思っていた。が、まさか、パンデミックをめぐる話題のファウチ博士に稲盛賞が贈られるとは思いもしなかった。
ちょっとこの賞も見損なった。
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2024年稲盛倫理賞にアンソニー・ファウチ博士が選ばれました
ケースウエスタンリ
3-14. 安い商品ほど、品質が良くなければだめだ。
ソニー創立者 井深 大
高額の商品ほど品質が良くなければならない、というのが常識である。消費者は、価格の安い商品は安価な分だけ品質に寛容になるはずだからである。
同じように、民生品と軍用品という点で見ると、軍用品はちょっとした不具合でも人命にかかわるケースが多いだけに品質が厳しく求められるが、民生品はそれに比べると緩い品質水準で済む……というのがこれまでの考えであった。
しかし井深
3-13. 経営者が忙しいのは自慢にならぬ。
余暇開発センター元理事長 佐橋 滋
忙しがっては経営者は失格である……と言うのは、通産省時代に異色の官僚と言われた佐橋滋である。得意の太極拳を引き合いに次のように言う。
これは平常心がないとできない。
武道では、平常心をいかに保つかが根本テーマであった。生死の境目に立った時、平常心のある人は、敵のどんな動きにも対応できるが、平常心のない人は、必ず敵に乗ぜられる。
経営においても同じだ
3-12. 要らぬことはどんどん忘れろ。
阪急グループ創始者 小林一三
平凡なことを毎日きちんとやる人のことを、阪急電鉄・阪急百貨店の創始者小林一三は「平凡の非凡」という言い方で表現している。
平凡なことを毎日きちんとやれる人、一日の仕事の後片付けが見事で、その人が急死してもすぐ誰かが受け継げるほどの状態に保っている人を、「非凡」と言っている。
小林一三は阪急電鉄を起こし、ターミナル駅の百貨店を考案し、食堂を上の階に作り、食後
3-11. 会社を良くしたいと思ったら、社員を育てること。それには、誰にでもできそうなやさしいことを、何か一つやり抜かせることだ。
ダイワ精工元会長 杉本辰夫
やさしいことを完璧にやることが会社を良くする……という意見はダイワ精工のトップだった杉本辰夫も語っている。
杉本の言い方はこうである。
あれこれ欲張って、気がつくはしからやらせようとするやり方は、一見いかにも効果がありそうで、結局、何にもならないことが多い。
ここで杉本が言う「単純なこと」というのは、たとえば時間厳守である。
「訪問
霞のかなたに見える富士山
冬の間は空気が乾燥しているためだろう遠望が利き、横浜からも富士山がよく見えた。
3月中頃から次第に気温とともに、湿度も上がったせいかカスミがかかったように富士山が見られなくなった。
今日は久しぶり、雨後の乾燥か、うっすらと富士山が見えた。
冬のようにくっきりとはいかないが、それでも気分が少し晴れた思い。
とくに富士山に思い入れがあるわけではないけれど、なぜか見えるとうれしい。