攸靑

ビビっと、自分の「おもしろセンサー」に反応したモノを、ジャンルに関係なく書いています。…

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ビビっと、自分の「おもしろセンサー」に反応したモノを、ジャンルに関係なく書いています。 X(旧Twitter)でも、日常で感知した出来事について綴(つづ)っています。 多くの方に、読んでもらえると嬉しいです。 応援よろしくお願いします。

記事一覧

アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 表紙絵 6話「真実との戦闘(たたかい)」

攸靑
6か月前
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アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 6話「真実との戦闘(たたかい)」

ガイアのティターン(種族)が暮らす、都市パルテノス。 オケアノス(海を司るティターン)のアマルティアを纏(まと)ったネーレウスによって、破壊された長(おさ)で…

攸靑
6か月前
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ヴォルフガング 闇を継ぐ者 「小国ランケロスの元若き女王、エメヘルから見た世界」

時代は中世。 たくさんの小さな国がいっしょになり、フィーリーンというレイッチ(大きな国)ができました。 そこには、リチトーとダンケルヘイトという二つのブラストバ…

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7か月前
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アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 表紙絵 5話「新たなるアマルティアの力」

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7か月前
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アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 5話「新たなるアマルティアの力」

鬼ヶ口トンネルを、遥か下に見る上りの坂道。 佐原(さはら)家を出発した、司珪(つかさ けい)。 走らせていたオフロードバイクの上で、羽織っていたシャツが風になび…

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7か月前
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アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 表紙絵 4話「動き始めたティターンの戦い」

攸靑
7か月前
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アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 4話「動き始めたティターンの戦い」

高い木々に囲まれた石造りの街並み。 中央には、神殿まで続く広い石畳の道。 途中にある広場から西側に、講義や実技を学び力を習得するための施設があるエリア。 東側には…

攸靑
7か月前
2

「全体ビュー」が1000回を超えました。

前回から引き続きの方。 そして、新しく読んで頂いている皆様、本当にありがとうございます。 まさか、まさかの「1000回」です。 本当に、感謝、感謝の気持ちで一杯です。 …

攸靑
7か月前
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アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 表紙絵 3話「アマルティアに導かれし者たち」

攸靑
7か月前
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アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 3話「アマルティアに導かれし者たち」

山間の町の一角。 表札に「佐原(さはら)」とある瓦屋根の大きな家。 その庭には犬が繋がれていて、駐車スペースには4ドアの軽自動車とスクーターが止めてあった。 そ…

攸靑
7か月前
4

シュレーディンガー 守りし力 ブルーの撮影記録「ゼノンがいた世界」

あらゆる物質を素粒子化し、粒子のもつれ及び、左右の対称性を利用して別の場所へ移動できるという量子テレポテーション装置「シュレーディンガー」。 国家プロジェクトと…

攸靑
7か月前
2

kuroyuri(クロユリ)愛する人へ 集話「俯瞰」

高校二年生の橘 莉子(たちばな りこ)(17)と親友の絢(あや)は、殺人を請負うというサイトにアクセスし、シラハ(28)という男に会った。 そこで、殺害を証明するため…

攸靑
7か月前
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アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 表紙絵 2話「交わる、三人の宿命」

攸靑
7か月前

アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 2話「交わる、三人の宿命」

アスファルトで舗装された道。 そこを、照りつける太陽。 周囲の木々からは、呼応するかのように響くセミたちの声。 遠くには、入道雲が見える。 そんな、眼下に町並みが見…

攸靑
7か月前
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アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 表紙絵 1話「光の矢、アルテミス」

攸靑
7か月前
1

アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 1話「光の矢、アルテミス」

季節は夏。 大通りの歩道橋の上、サングラスに黒いスーツの上着を抱えた男二人が、眼下を通る大勢の人々を見回している。 そこを利用する人達が、二人を訝(いぶか)しげ…

攸靑
7か月前
8

アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 6話「真実との戦闘(たたかい)」

ガイアのティターン(種族)が暮らす、都市パルテノス。

オケアノス(海を司るティターン)のアマルティアを纏(まと)ったネーレウスによって、破壊された長(おさ)であるレアの謁見(えっけん)室。

そこは、石造りの建物と設けられた窓ガラス。
それらが、瓦礫(がれき)と化した光景が広がっていた。
遮る物が無くなったその場所に、太陽の光が降り注いでいた。

そこに、傷だらけで立つことが難しい、それぞ

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ヴォルフガング 闇を継ぐ者 「小国ランケロスの元若き女王、エメヘルから見た世界」

ヴォルフガング 闇を継ぐ者 「小国ランケロスの元若き女王、エメヘルから見た世界」

時代は中世。

たくさんの小さな国がいっしょになり、フィーリーンというレイッチ(大きな国)ができました。
そこには、リチトーとダンケルヘイトという二つのブラストバート(種族)が住んでいました。
けれど、その国の女王となったリチトーのテフィソネル(27)は、「ウェルファング」という部隊を作り、災いの元とされた各地のダンケルヘイトをほろぼそうとしました。

小さな国ランケロスの女王だった私(10)

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アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 5話「新たなるアマルティアの力」

鬼ヶ口トンネルを、遥か下に見る上りの坂道。

佐原(さはら)家を出発した、司珪(つかさ けい)。
走らせていたオフロードバイクの上で、羽織っていたシャツが風になびている。
ヘルメットを被り、左腕に青色のアマルティア。
タンデムシート(後部座席)には、珪の腰辺りに掴まったウエットスーツのような衣服。
その上にGジャンを着た、メット姿のエウリュがいた。

「あと、どれくらいで着くんだ?」
「もう少

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アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 4話「動き始めたティターンの戦い」

高い木々に囲まれた石造りの街並み。
中央には、神殿まで続く広い石畳の道。
途中にある広場から西側に、講義や実技を学び力を習得するための施設があるエリア。
東側には、住居エリアがある。
そこに、ガイアのティターン(種族)たちが暮らす都市パルテノスがあった。

北側の小高い丘の上にある神殿。

上から見るとコの字型になっており、向かって左側は執務室。
そして、右側が管制室。
奥には長の間があった。

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「全体ビュー」が1000回を超えました。

「全体ビュー」が1000回を超えました。

前回から引き続きの方。
そして、新しく読んで頂いている皆様、本当にありがとうございます。
まさか、まさかの「1000回」です。
本当に、感謝、感謝の気持ちで一杯です。

連載中だった「ヴォルフガング 闇を継ぐ者」が終了しました。
この作品は、「刀剣」を題材にしたものが書きたいと思ったのがきっかけです。
最初にイメージしたのが、「和」のテイストでした。
主人公であるナイウェルトも、元々は「夜武刀(や

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アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 3話「アマルティアに導かれし者たち」

山間の町の一角。

表札に「佐原(さはら)」とある瓦屋根の大きな家。
その庭には犬が繋がれていて、駐車スペースには4ドアの軽自動車とスクーターが止めてあった。

その家の一部屋。
ベッド、本棚などがあり、部屋中に外国のロックバンドのポスターが張ってある。
ベッドに寝転んで、外国のロックバンドの雑誌を読んでいる孝男。
ベッド近くの充電器に置いてあるスマホが鳴り、着信に気づいた。

上り側の鬼ヶ口トン

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シュレーディンガー 守りし力 ブルーの撮影記録「ゼノンがいた世界」

シュレーディンガー 守りし力 ブルーの撮影記録「ゼノンがいた世界」

あらゆる物質を素粒子化し、粒子のもつれ及び、左右の対称性を利用して別の場所へ移動できるという量子テレポテーション装置「シュレーディンガー」。

国家プロジェクトとして、離島の研究施設において開発が続けられていた。

だが、その膨大な研究費のため予算が打ち切られそうになる。

そんな状況でも、一人の国会議員の努力により研究は続行された。
彼の名は、火桐 賢(ひとうまさる)(56)。

火桐は、「シュ

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kuroyuri(クロユリ)愛する人へ 集話「俯瞰」

kuroyuri(クロユリ)愛する人へ 集話「俯瞰」

高校二年生の橘 莉子(たちばな りこ)(17)と親友の絢(あや)は、殺人を請負うというサイトにアクセスし、シラハ(28)という男に会った。

そこで、殺害を証明するために男の名を告げられ、その数週間後、莉子たちは事故現場でその男と遭遇する。

確信が持てた莉子は、正式に姉をひき逃げした犯人の殺害を依頼する。

その後、シラハは依頼された証として莉子の腕にトライバル(刺青)を刻み、その対象となった清

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アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 2話「交わる、三人の宿命」

アスファルトで舗装された道。
そこを、照りつける太陽。
周囲の木々からは、呼応するかのように響くセミたちの声。
遠くには、入道雲が見える。
そんな、眼下に町並みが見渡せる山間の下り道。

ウエット(フル)スーツのような衣服(背中には「地を司る種族ガイア」の赤色の紋章が白く縁どられている)を着た若い女性、エウリュ。
左腕には、青色のアマルティア(ティターンの長を護衛するために創られた鎧。通常は長い腕

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アマルティアエイジス 眠りし力の戦い 1話「光の矢、アルテミス」

季節は夏。

大通りの歩道橋の上、サングラスに黒いスーツの上着を抱えた男二人が、眼下を通る大勢の人々を見回している。

そこを利用する人達が、二人を訝(いぶか)しげに見ながら通り過ぎていた。

「(右手でネクタイを緩めながら)あ~あ、全くやってらんねーぜ……!」
「ゴチャゴチャ言ってないで、真面目に探せよ」

サングラス越しの視界。
コンピューターが、ガイアのティターン(種族)かどうか判別している

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