本田真凜さんについて思うこと

はい、分かってます。
本田真凜さんは何も悪い事はしてません。
他人に責められる所以は全くないということを、頭では理解しています。

スケートを最優先で頑張らなければいけないわけでは無いし、自分が知らないだけで実は死ぬほどスケートを頑張ってるかもしれないし、本人とその直接の関係者以外は、所詮メディアという第三者により意図的に切り取られた情報のみを基に、あくまで「推測」しかできず、それに対する意見や印象は、あくまで「主観的な感想」でしかない、ですよね。

他人がとやかく言えることでは無いと言われれば、その通りなんです。
どのようなスタンスでスケートに取り組むのか、タレント活動やSNS投稿など、何をどのようにどれくらい活動するのかを含め、どのような生き方をするのかは、完全に彼女の自由であり、他人は意見を言うことくらいはできるかもしれませんが、それは「正解」でも「理想」でも何でもなく、「個人の好き嫌い」でしかない。
自分の好き嫌いを他人に強要することの方が、本田さんの言動の百倍間違っている、ということは百も承知です。

いや、別に強要するつもりはないんです。
ただ、なんか嫌!メディアで目にするたびに負の印象を抱いてしまう!!メディアで賞賛の記事が出るたびに反論したくなる!!!

なんでそう思うのかを考えてみた。
一つは、彼女が他人から高評価を得ること、それも「可愛く『見える』、キレイに『見える』、かっこ良く『見える』、流行に乗れている、メディアに頻繁に取り上げられる」などの表面上の評価を得ることに腐心していることが透けて見えるから。
スケートに労力を割かない事ではなく、そのような思考の浅さを見せつけられていることに対して不快感を感じてしまうんだと思う。

一方で、「見映え」を重視したり、「他人からの評価=自分の価値」と考えている人は、本田さん以外にも世の中にたくさんいますよね。
充実した私生活を送っていることや、自分が有能であることを他人にアピールしたり、少しでも容姿を褒められるようにメイクや服装を工夫し、実物より良く映った写真を選択し、時には写真を加工して不特定多数の人に対してインターネット上に公開する、といった活動は毎日世界のいたるところで掃いて捨てるほど行われてますよね。
言い換えれば、本田さんの活動はそれ等と同等で、なんら特筆すべきことのない、取るに足らない出来事のようにも思えます。

そう考えると、不快に思う理由は特にないのか…?
いや、なんかスッキリしない。
スッキリしない原因の一つは、こんな取るに足らないありふれた出来事が、大々的にメディアに取り上げられているから、なんでしょう。そもそも目にしなければ何も思いませんから。
こう考えてみると、彼女への批判や悪印象の最大の原因は、メディアなんだとも思えます。

いやでもね。
でもねでもね。
本田さん自身もメディアに持ち上げられることで、そのような表面上の評価を得る活動に対する自信を増幅させているようにも見えるんですよ。
「メディアに取り上げられてる私、スゴい!」
「私ってやっぱり特別!」
みたいな。

最も批判されるべきはメディアなんでしょう。
ただ、彼女に全く落ち度はないのか。
メディアへの出演も、SNSへの投稿も、最終的に彼女自身の意志による行動なのではないのか。
彼女自身、自分を取り上げてくれるメディアを自らの意志で都合よく利用しているのではないのか。
このあたり、誰にどの程度原因があるのか、自分は今のところ答えを持ち合わせていないし、簡単には結論づけられないんだと思います。
学門的に深掘りしようとすると「メディア論」の領域になってくるんですかね?専門でないので全然分かりませんが…(笑)

本当に自分の個人的な主観なので、「嫌なら見るな」と言われればそれまでなんですよ。
でもなんか、得も言われぬ難消化性感情が湧き出て来て一度言語化したいという衝動に駆られました。

どんな活動をするのか、全くもって本人の自由です。正解も間違いもありません。
他人が自分の考えを押し付ける権利もありません。
ただ少なくとも、「フィギュアスケート」というカテゴリで取り上げられるべき人ではないと思います。
「自力で掴んだ8大会連続全日本選手権!」って記事が出てましたが、みんな自力で全日本への切符を掴んでますよね。



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