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『ザ・ノンフィクション』から声を掛けられた話 その1

 私はテレビを観ない。というか、テレビが嫌いで捨ててしまったほどだ。理由は4つある。

①別居中の旦那がテレビ好きで、起きている間中はずっとテレビをつけていたこと(私にとってはノイズであり、はじめは付き合って観ていたけれど時間の無駄)
②悲しいニュースを観ると極端に落ち込んでしまうこと
③HSPがゆえに音に敏感なこと
④実家が特定の番組以外はテレビ禁止でテレビを観る習慣がなかったこと

 そんな私にも好きなテレビ番組がある。それはドキュメンタリーだ。ちなみにWiki先生によると、ドキュメンタリーとは「特定の主題を設定して(選択的に)事実を記録した映画・テレビ番組・ラジオ番組」だそうだ。特に人間の生きざまなどは非常に興味深い。自分が知らない世界を垣間見れるし、そこで勇気をもらったり、憤りを覚えたり、共感して涙したり、何かしら感情を揺さぶられるからだ。新しい知識も吸収できる。

 ドキュメンタリーの中でも代表格がフジテレビの「ザ・ノンフィクション」とNHKの「ドキュメント72時間」だろう(というか、それくらいしか知らない)。テレビがないものの、この2つの番組はたまにTverでチェックしたり、お目当ての番組のためにU-NEXT(無料版)に登録したこともある。

 そして光栄(?)なことに、私は「ザ・ノンフィクション」に取材された経験がある(ドヤ)。もちろんカメラ撮影もアリで。

 取材されたのは、坂田佳子さん(以下、坂田さん)が赤坂で行ったライブの帰り。なぜ、何を取材されたか。それを説明するにはまず、私と坂田さんとの出会いと、1ファンとしての向き合い方について語らねばならない。

 坂田さんと言えば、最近はバラエティなどにも出演なさっているので「西成の歌姫」とか「西成の出禁女王」とか、そういった肩書きでご存知の方も多いだろう。だが、私にとって坂田さんは、アルコール依存症の大先輩かつ類まれなる才能を有する、心を揺さぶるシンガーという位置づけであり、とても尊敬している。

 そもそも私が坂田さんを知ったのは、知人から「なんかすげーサーニャに似ている人いるんだけど」と言われたことだった。見た目はもちろん、アル中も共通しているとな。(ん?)といろいろ調べていくと、ほかにも共通点がたくさんあった。厳格な家に育ったとか、掃除ができないとか、風呂が嫌いとか、出禁とか。ジャズシンガーということで、YouTubeで歌を聴いてみた。そのパワーにゾクゾクした。

 そこで、西成の三角公園まで坂田さんに会いに行った。まあ、すぐに坂田さんVSギャラリーの喧嘩が始まったので、ロクに坂田さんの歌声は聴けなかった(笑)。でも帰りに声をかけたら、ギュッと抱きしめてくれた。泣きたくなった。

 で、彼女が東京でライブをするとTwitterで情報を得て、赤坂のライブハウス? に出向いたのでした。それがちょうど1年くらい前、2022年の12月だっけかな?あれ、そんなに大した語りではないな。すみません。

 当日、テレビ局のカメラが入るのは事前にアナウンスがあったから知っていた。そのライブ後、駅へと向かう路上でビデオを撮っていた男性が私を追いかけてきた。この、ビデオを撮っていた方が、フジテレビ「ザ・ノンフィクション」のディレクターさんだったというわけだ。

 私は目立つことが苦手なので本来なら取材には応じていなかったと思う。ただ、その時はライブの感動と(すごく泣いた)、若干お酒が入っていたのと、好きな番組だったので顔出しアリで取材に応じた。

(その2へ続く)



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