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【弱点を武器にっ!】#1 孤独なアル中&アラ50ライターの仕事獲得術  

 令和4年度分の確定申告も無事に終わった。noteを書くにあたって、改めて各社から届いた支払調書を確認したら、原稿料として支払われた金額と、確定申告で申告した収入の金額が異なっていた。

収入金額を実際よりも低く申告しているのだ。これは自動会計ソフトのせいだ。会計ソフトには、銀行口座に振り込まれたギャラを元に自動で収入を計算する機能がある。そのはずなのに、どこで間違ったんだろう? 前年度の未払い金とかがあったり? 数字に弱い私には全く分からない。まあ、問題があれば(私にはあるのだが)税務署から何か連絡が来るだろう……。それまで待ってみよう。

話は戻る。申告書で確認したところ、昨年、お付き合いがあった企業は9社。そのうちの3社が、新たに取り引きを開始した企業だ。うち2社は旧知の編集さんからの紹介なので、自ら新規案件を獲得したのはわずか1社ということになる。
つまり、営業が成功したのは1社のみ……。私の趣味の1つが、「求人検索」「求人応募」にもかかわらず、この体たらく。

今月も20社ほど応募して、面接に進んだのは4社だけ。それも全て落ちた。勝率は0%だ(笑)。まあ、今月は、正社員かつ最低年収700万円以上の企業に限定して応募していたからなあ~と落ちた自分を正当化するも、面接対策にかけた時間は全て無駄になるし、企業の採用担当者さんの貴重なお時間をいただいていることも心苦しい。

話は少し横にそれたが、「営業が好きです! 得意です!」と胸を張って言えるライターはどのくらいいるのだろうか? そう言えるのは、良い意味で怖いもの知らず、可能性が未知数の若手ライターか、自分のプレゼンがよほど上手な人なのではないか。よっぽどのキャリアがあるなら自分に自信を持ってプレゼンができるけど、そんなキャリアがあるライターは営業なんてしなくても仕事が舞い込んでくるから営業をする必要もない。少なくとも私は臆病だし、若くもないし、可能性も干からびているし、自分プレゼンもできない。つまり、営業が大嫌いだし、心の底から苦手だ。

そもそもアラ50ともなれば、年齢でアウトという企業が多い。これが20代の頃は、新規案件でも「まあ、お試しで書かせてやるか」と許容してくれる編集さんも多かったように思う。もちろん今のような、面倒くさい「テストライティング」とやらはナシで。

ぶっちゃけると、落ちた時に1円にもならず時間の無駄でしかないので、テストライティングを設けている企業には応募しない。テストライティングを設けている企業サイドとしても、ライターのテスト原稿が駄文だった場合、チェックするのが時間の無駄だろう。まさにお互いに「Lose Lose」。

では、どうやって編集者は新規ライターの実力を測るのか。私がその立場なら、既にある文章を校正・校閲してもらう。その方が文章に対する理解度がいっぺんに分かると思うのだが……。

また話がそれた。ことごとく新規案件獲得に至らない私が言うのも何なのだけど、アラ50でもひとまず「書類には通る」テクニックと、もしかたら有効かもしれない「面接対策」について話したいと思う。アラ50の私がイケるくらいだから、若手ライターさんならもっと新規案件獲得アップを狙えるかもしれない。

本題に入る前の大前提として、ライターが新規案件を獲得するには、

「人脈>営業>待ち」

という法則があるように思う。あくまでも個人的な見解だが、人脈については「運」と「実力」としか言いようがない。「運」=「ご縁」で、編集やライターの知り合いだけではなく、別業種の友人、たまたま飲み屋や旅行先で会った人なども含まれる。

「そういえばさー、知り合いがライターを探しているみたいで」。そこから生まれるのが「ご縁」で、運と実力がマッチングすれば知り合いの知り合い……と、芋づる式に仕事を獲得できる可能性がある。取材相手から自社案件を紹介してもらえることもあるだろう。

仕事のご縁はどこに落ちているかわからない

マッチングと言えば、去年登録した既婚者用マッチングアプリ(あきらかにヤリモク)でたまたま編集者とマッチングしたことがあった。お互いの職業を明かした時点でなかなかに気まずくやりとりはフェードアウトしたが、そんな想定外の「運」や「ご縁」だって世の中には転がっているのだ(笑)。活用できるかできないかは自分と、まさに「運」次第だけど。

次に、営業について。繰り返しになるが、私は営業ができない。というか、向いていない。世の中にはSNSやブログを営業材料として活用しているライターも多いが、私はできないしやりたくもない。一応、SNSはやっているものの、基本的には「鍵」に設定し、偽名で、世の中には存在を消した上でひっそりと運用している。私の中でSNSは本音を吐き出せる場所だからだ。仕事を絡ませると本音を吐きだせなくなる。

今回のnote開設にあたって自分名義のTwitterアカウントも発行してみた。しかし、まあ、稼働していない。「〇〇で書きました」なんてツイートして、どんな編集者が私を見つけてくれるのだろうか。仮に見つけてくれたとしても、ギャラが1文字2円とかなら、仕事を引き受けることはできない。
以前の私だったら、「いつか単価がアップするはず」と引き受けたかもしれない。だけどWebライターの単価アップなんて都市伝説のようなものだ。私はWebライター歴も長いが、はじめに設定された単価から上がったことなんて一度もない。むしろ続ければ続けるほど、編集者からの要求が高くなっていった。

そもそも私のような貞淑でお行儀の良い、人の一歩後ろを歩くタイプの日本女児……日本おばさんには、ギャラの交渉なんてできやしない。そのため、低単価の仕事を引き受ける=自分で自分の首を絞めることになる。そんなことに時間を割くなら、現在抱えている媒体の原稿の精度を高めて、より良い原稿に仕上げる方に時間を費やしたい。

と、長くなったので、その2へ続く

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