ピンクのぷー

タイ生まれ、東京都在住のピンクのぷー。 飼い主はさき(通称さきちゃん)。飼い主と、ラブ…

ピンクのぷー

タイ生まれ、東京都在住のピンクのぷー。 飼い主はさき(通称さきちゃん)。飼い主と、ラブラドールレトリバーのジョンと、ぬいぐるみの仲間たちと暮らしている。 飼い主との出会いや飼い主の生い立ちを独自の目線で語るストーリーテラー。

最近の記事

Episode 4. インドネシアプサカ

この9年の間、さきちゃんの家族、いろんなことあったね。 特にさきちゃん、いろんなことあった。 つらいことも、かなしいことも、くやしいことも、なんでそんなことされるのかわかんないことも。たのしいことも、うれしかったことも、おもしろかったことも、みんなに自慢したくなることも。ぷーはぜんぶ知ってるから、いつもわらってた。いつもわらってよう、ってきめたんだ。それがきっと、さきちゃんとおかあさんおとうさんの力になるかもしれないから。それに、わらってるぷーかわいいでしょ。 それから、

    • Episode 3. 日本生まれ、スラバヤ育ち

      さきちゃんは、インドネシアの第2の都市、スラバヤで約9年も生活することになる。 幼稚園を卒業して、小学校も卒業したね。 赤道直下の暑い街で、さきちゃんの人格が形成されていった。 ぷーはいつも涼しい室内にいたけど。 住んでいる国では自分が外国人だってことも、いくつもの言語が飛び交っている毎日も、いろんなルーツをもった友達も、当たり前の世界だったね。 毎日暑いから、一年中プールに入りたい放題だったりもした。 車で送り迎えしてもらっていた日本人学校には、全校生徒が50人くらい

      • Episode 2. 幼少期

        今日は、ぷーがさきちゃんのお家に来てしばらくしてからのはなし。 ぷーが来てからは、結構、波瀾万丈じゃないかしら。 さきちゃんの家族は日本のひとたちだったから、それから日本に行った。きれいなフローリングのマンションに3人とぷーで住んでたね。さきちゃんみるみるおおきくなるし、そのぶんいろんなことがあった。 ぷーがよく覚えてるのは、ふたつ。 ひとつは、さきちゃんがおかあさんに叱られてたとき。さきちゃんもなんで叱られたかわかってて、ごめんなさいってして、大きな声で泣いてた。さきち

        • Episode 1. はじまりのはなし

          私、ぷーが今の飼い主、通称さきちゃんとそのおかあさんおとうさんに初めて会ったのは、さきちゃんがまだ生まれてほんのちょっとしかたっていないとき。 タイのバンコクのお店に並んでいたぷーを、やさしそうなひとが選んでくれて、ぷーはそのひとの腕の中にいた。ちょっとおめかしして、ぷーはバンコクのきれいなマンションに連れていかれたんだ。そのひとはその中のひとつの扉の前で止まったの。暑くて、ちょっとじめっとしてる日だった。しばらくして、中からまたやさしそうできれいな女の人と、またまたやさし

        Episode 4. インドネシアプサカ