ドッジボールは地球を救う系映画とジェットコースター
「明日は動きやすい服装、運動のできる靴でお越しください」
授業参観の前日
小6の親にのみ送られてきた学校メール
体育館で何かをするとは聞いていたけれど
何をさせられるんだ……
靴はジムに持って行ってる靴でいいとして
服装??ジム行く格好じゃ寒いし
運動ってなんだ
そんなこんなで普通にデニムにロンTのいつものともちゃんは、学校に行き、続々と集まる保護者の車を捌き(PTAの仕事)体育館に向かいました
うちの娘は小学6年生
小学校最後の授業参観は趣の違うものだった
体育館に入ると、ステージ前に椅子が並んでいる
一つ一つ名前と、何かが書いてある
「36.3cmのびました〜!」
身長だ。これ身長だわ!!
ふと入学式の光景が思い出される
この席に子供達は座り、入学式をしていたわ
ちっちゃくて丸くてポテっとしていてかわいいそんな娘を思い出し、大きくなったとは思っていたけれど、36cmも大きくなったんだと目頭が熱くなった
涙腺の弱い私は、すぐ泣くのです
チャイムがなり、授業参観が始まる
今回は子供達が指揮をとり回していくスタイル
先生達はサポートに回っている
そして伝えられた衝撃的なことば
「大人VS子供 ドッジボール大会をします」
数名のお母さんから「ヒエェ」と声が
仲間がいて嬉しい限りでした
私はドッジボールが苦手
もはや嫌いです。
コレはいじめだ。と昔小学校のクラス担任に訴えたこともあるくらい。
飛んでくるものが苦手で、体育も苦手
体が大きくて運動音痴
そんな私は、それはもう格好の的だった
あの当時、柔らかいボールなんてなくて
バスケットボールかバレーボールを使ってドッジボールをしていた
それをさ、思いっきりぶつけてくるのよ
痛い。硬い。もう、本当に痛い。
痛いし怖い。
それをまさか大人になってもやるとは……
いやぁものすごい恐怖だよ
子供達は本気
お父さん達も意外と本気
一部のお母さん達も本気
その他のお母さん達が逃げまどう
私は思った
私は地球の危機になんの役にも立たないと
映画とかでさ、「主人公が地球を侵略しようとする何かと戦う」って良くあるでしょ?そういったものを見ると、やっぱり主人公に入り込んでストーリーを楽しむじゃん。私はストーリーに入り込むの好きだし得意だし、なんならみ終わった後も持ち前の妄想力でしばらく楽しめるタイプ。
でも今回のドッジボールで思ったよ。
痛感したよ
私は逃げ惑う民衆だわ。
わーー〜ーって混乱の中吹っ飛んでくる車とかに巻き込まれる感じ
飛んでくるボールにすら立ち向かえない私には
地球は救えない
飛んでくるボールをキャッチしては投げるお父さんお母さん
映画の主人公、希望の星、ほんとかっこいい
逃げるだけでゼーハー言いながら
私は私の役割として、立派なモブを担当するぜと
覚悟を決めました
終了の笛が聞こえた
子供の勝ちー!!!いえぇぇぇぇぇぇ!!!!
盛り上がる声の中、息を整えるのが大変
ものすごい興奮したんだろうね
ジェットコースターを5回連続で乗ったような
高揚感と疲労感
「怖かったけど楽しかった」
ジェットコースターに乗った感想そのままを
35年ぶりのドッジボールに抱いたよ
苦手なものが好きになるわけではないけれど
嫌な思い出しかなかったドッジボールに
楽しいって記憶が一つできた
しかも子供達との楽しい思い出
わすれられない興奮
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