【続いてる写経 1499日め】久しぶりに”濃い”世界に浸かった、フラメンコの夕べ
夫に誘われ、久しぶりに”フラメンコ”の舞台を家族で観に行きました。
タイトルは『ロルカの愛したフラメンコ グラナダ タブラオの夜』。
スペインの詩人、ガルシア・ロルカの詩に載せ、フラメンコのギター、歌と踊りが繰り広げられる舞台でした。
最初にギターが鳴り、詩の朗読が始まると、そこは一気に映画で見たスペインの乾いた大地が現れました。
あー、この声は、、ちょっとヤバいぞ…。
とんでもない声量というだけではなく、異国の言葉で意味はわからなくとも悲痛さが伝わる歌詞、ダイレクトに身体を突き刺してくる。
独特な旋律と響きにゾクゾクしました。
そして出てきた女性のフラメンコダンサー。
体格も存在感も大ベテランっぽい。迫力あります、目が離せません。
そして日本人の女性ダンサー。このかたが今回の主催者らしい。
日本の方といっても、小柄ながらも顔つきも体型もスペインの人には負けていない風格があります。ほとばしる情熱に圧倒。
最近すっかり和文化に浸っていたので、久しぶりに熱い、濃い世界を堪能しました。
フラメンコの余韻を楽しむべく、帰りに西荻窪のスペイン料理店に行って、オーナーとお話をしたところ、
日本は本国スペインに次いで、フラメンコ人口が多い
つまり世界第2位のフラメンコ人口なのですよ
西荻窪にもフラメンコ教室は2箇所ありますよ。
知らなかった!
そういえばフラメンコやってたという知り合い、結構いたわ。
でも、なぜにフラメンコ人気なのかな〜。
単純にカッコいいから、情熱的なところに惹かれたとかは間違いない。
大地を踏み鳴らすステップの重心は比較的下にあることも、日本人に馴染みやすいのもあるでしょう。
いや、もっと大事なことは、
大人になればなるほど、味わい深さがでる踊りだから
なのではなかろうかと。
アマプラで『J:ビヨンド・フラメンコ』という映画を観ていたのですが、
子どもたちや若手ダンサーもフレッシュでいいのですけど、
ベテランのほうが説得力がある踊りなのです。
この瞬間に人生すべて賭けて踊ってるかのような気迫!
歳をとればとるほど、価値が上がっていくような踊り。
歳をとると、とかく価値が下がるように扱われる現代日本においては、
そこに居場所を見つけたように思う人多いのかも。
(現に会場の観客も、平均年齢高かったなあ…)
一方で、ゆったりとステップ踏む老夫婦が登場したり、必ずしも激しい踊りでなくても良く、フラメンコは実は"末長く楽しめるダンス"というのもわかりました。
日本社会に生きづらさを感じても、他文化に居場所を求められる。
いろんな国の、いろんな文化に気軽に触れられる、多様な選択肢があるところは、実は日本の良いところなのかも。
(そういえば、『セクシー田中さん』がまさにそんな話だったなあ。
あれはベリーダンスだったけど。
良い話だったのに、続きが読めなくなって残念すぎる…芦原先生…涙)
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