見出し画像

宿便を出すことに集中していると危険

宿便のことをあなたはどのように捉えているでしょうか?

ほとんどの宿便を除去する方法は、大腸の便を取り除くものです。

でも、本当の宿便って小腸にたまるものですよね?


そんな話をこちらの動画で話しています。

小腸と大腸の関係と役割

そもそも胃腸として口から肛門まで、外部の者が体内を通過する特殊臓器の中で、口から食事を取ってまず胃に入り、胃酸により大雑把な形に消化します。

胃から小腸に流れた食べ物は、さらに小腸内にある十二指腸で肝臓や膵臓からの消化酵素で栄養素にしていきます。

体内に必要な栄養素はこの小腸から血管の中に入っていきます。血管の中に入った栄養素は赤血球に吸収され、身体の隅々まで運ばれていきます。

栄養素と判断されなかったものは、廃棄物として、大腸に流されていきます。

大腸に流れ着いた廃棄物は糞便の形に形成されていきます。形ができたところで、大腸の肛門から排泄されていきます。


腸の働く時間は睡眠時間

腸は副交感神経で働く臓器になります。なので、日中でも若干は働きます。

けれど、集中して働けるのが睡眠中になります。ところが、さまざまな睡眠障害によって腸の働きが阻害されることがあります。

ちなみに、睡眠薬や寝酒で寝ている間は、腸が働くような睡眠はとれません。

また、睡眠はとっているけれど、睡眠をとるべき時間に眠れていないと、腸が働くことはありません。

どういう睡眠が必要なのかというとこちらの動画を参考にしてください。

宿便に求められる二つの意味

宿便には二つの種類があります。

1.排泄予定なのになかなか出ない便
2.いずれ吸収する予定のため待機中の便

しかし、世の中の宿便を排除する方法は、この二つを分類することはありません。

腸の中にあるものであればすべて出すものがほとんどです。

だからこそ、多くの宿便を排除する方法は、大腸に詰まった便に集中しているわけです。

要するに、出す予定の便でいまだに大腸内に残っているもの。

これが出ればかなりスッキリします。けれど、この便はたまっていてもほとんど病気になることはありません。

だって、もう少し時間があれば出るものが溜まっているだけだからです。


宿便が病気の原因となる可能性について

先に話しましたが、大腸にたまっている便は、出待ちの便です。時間が来ればいずれ出てくれる便といえます。

この大腸にたまった便が病気になる可能性は、

・潰瘍性大腸炎
・大腸がん
・痔

ぐらいです。ところが、小腸にたまっている宿便であれば、どのような可能性が出てくるのでしょうか?

食べたものが栄養として吸収したいのは何日まででしょうか?それは食べたものによって持ちが違いますよね?

古い食べ物から万が一に吸収されてしまったら病気の元を血流で体中に流すことになりかねません。

しかも、たどり着くところはすべて運任せです。栄養素が届きやすいのは、活動を止めているところや筋肉が動けない状態になっている場所に集中しやすいものです。

そう考えると、小腸にたまった宿便はあらゆる病気の原因となりやすく、デスクワークやPC,スマホをやる時間が長くなった現代においては背中の問題よりも内臓の問題が起きやすいということが理解できるでしょうか?

先ほども言いましたが、無駄な栄養素が溜まりやすい場所は、血液が滞りやすい場所です。

デスクワークで起こりやすい病気とは?

デスクワークの体勢はデスクに向かって椅子に座り、机の上に手が乗っている状態です。

要するに、手足が前に出ていて腰が曲がっているので、おなかや胸は窮屈な状態といえます。

みんなが知っている五臓六腑は、すべてこのお腹と胸にあります。要するに、どの臓器にも病気になるリスクが潜んでいるということになります。

けれど、大腸にたまった宿便は、大腸の問題しか起きません。

小腸にたまった宿便は、どの臓器にでも影響を与えるパワーがあります。

そして、問題は世の中にある宿便除去法のほとんどは、大腸にたまった宿便に対するものということになります。

要するに、大腸の問題はクリアできるけれどあらゆる臓器の問題はほとんどクリアできていない状態といえるのです。


体内に宿便を残さない方法

あくまでも宿便は食べたものでしか作られません。なので、少食の人であればあまりたまらないといってもいいでしょう。

けれど、その人の人生を振り返って昔から少食なのかということが大事になります。

食事というのは身体を動かすためのエネルギー源として補給するものです。

要するに、ほとんど身体を動かさないのであれば食事を取る必要すらないのです。

けれど、動かない人でも『どこそこに行って〇〇を食べたい』という欲求はあるものです。

その欲求を満たすために運動量を増やす人はほとんどいません。結果、身体の中にどんどんたまっていきます。

それが宿便の大きな意味でもあります。要するに、宿便は『あなたの欲求を満たした結果』といえるのです。

なのに、その宿便を血眼になって出そうとしている。それに対して私はいつも

『自分の欲求を満たした結果の宿便を必死に出そうとしているのであれば食べなければいいのでは?』

と、思うわけです。しかも、

【出すために食べる】人はほとんどいません。

吸収させたいから食事を取るのが本来の形です。ところが、情報化社会の現代においては

【欲求を満たすために食事を取る】

という常識になっています。その結果、体内に残っている宿便を必死に出そうとしている。

笑うしかないのですが、みんなは必死です。結局どうしたいのかわからないのですが、極論

【病気になるために食べている】

もしくは、

【何を食べると病気になりやすいかの情報を探し求めている】

こう見えてしまうのです。

あなたの宿便に対する考え方は何か変わってきたでしょうか?


人類を救う宿便

ここまでは、身体の害となる宿便の話をしてきました。けれど、意外なことに、宿便があるから生き残れたというケースがあります。

それはどういう状況で起こるのかというと飢餓状態です。平和の国で過ごしていると少しの可能性も感じない人がいます。

けれど、被災地に住んでいた場合、何日か食事がとれなくなることは普通にあります。

特に南海トラフや富士山の噴火の危険性は何年も前からささやかれています。

もし、同時に起きてしまったら?

首都圏はほぼ全滅といわれています。

『まさか~ぁ!!』

と思う人は多いと思いますが、福島や石川や兵庫、熊本にいた人はみんなそう思っていたと思います。

コロナの時も同じです。

外出したり、買い物ができなくなると、思うような食事がとれなくなりますよね。

そんな時に、宿便がある人とない人で、生き残る確率の高い方はどちらだと思いますか?

宿便といっても新しい物から古いものまであります。最近食べ過ぎていたところで、飢餓状態になった場合と、昔は大食いだったけど今は少食でという人で宿便の質は大きく変わります。

要するに、宿便は今すぐなくさないといけないという情報に惑わされないようにした方が良いですよという話です。

あくまでもご自身が食べようと思って物で宿便は作られています。体内に入れたくないものをわざわざ食べる人はいません。

なのに、目の前の食事が体内に入ったとたんに、『いますぐ出さないと大変』と思うのは完全に情報操作されている末期状態といえます。

いつでも落ち着いて冷静な判断ができるようにしていきましょう。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?