見出し画像

タイプの判別の仕方

前回からの続きです。
心の傷があると、その炎症から認知機能の低下が起きる
、ということが分かれば、
自分がこれまでにやらかしてきたこと、できなかったこと、現実をありのまま見れていなかったこと、他人に不快を与えていたこと、与えられてきたことなどが、自分がおかしいのではなかった、相手がおかしいのでもなかった、ということがわかり、自分の等身大の姿が見えてきてそれだけで心の傷が治っていくようです。

大嶋先生によれば、「あの人は共依存タイプだったんだ」「あの人は退行タイプだったんだ」と楽しみながら周りの人のことを判別していけば、だんだん本来の自分に戻っていくということです。その判別方法をまとめてみます。

カウンセラーなど専門家にならなくても誰でもポイントを押さえればわかるようになってきます。

元になってる記事

前回書いたように、人によっては接する相手によってタイプが変わることがあるので「この人はこのタイプ」という固定というよりは、自分にとってどのタイプか、というのを見分けられることができればいいのかなと思います。

判別方法は、その人に意識を向けたときに自分がどう感じるか。
相手に意識を向けたときに「なんだか緊張する」、「怖い」となれば、相手は「退行タイプ」。
退行タイプは、普段からストレスホルモンが出ていて緊張感が高いので、相手に意識を向けると、その高いストレスを受け取ってしまいます。

緊張や怖さを感じることで、「それは自分の方が劣っているからだ」という錯覚を起こし、相手に気を遣うようになります。

一方、相手に意識を向けたときに「違和感がない」、「緊張感を感じない」あるいは、「自分の方が上」という優越感があれば、相手は「共依存タイプ」。
その相手がこちらの気持ちを考えて気を遣うという立場をとっているから「自分の方が上」という感覚になる。

相手が「退行タイプ」かどうかのもう一つの判断方法は、「相手を正さなきゃ」と頭の中で戦ってしまうことがあるかどうか。

退行タイプに出会うと、緊張や恐怖などで「相手は自分よりも優れている、相手の方が上だ」という錯覚を起こします。
でも、共依存のタイプと一緒にいると、退行タイプはやろうと思っていたことがどれもできなくなる。
心配という相手のストレスを向けられて、ストレスホルモンが下がるから。
それで、共依存タイプは、「この人は自分より優れているのに、このままだとダメだ、正さなきゃ」と将来の最悪の危機を想定して一生懸命頭の中で相手と戦ってしまう。

共依存タイプが心配して、「この人を正さなきゃ」という感覚になると、
それが「退行タイプ」のストレス刺激となり、ストレスホルモンが下がって言いたいことが言えなくなったり、さらに何をするにもやる気がなくなるということが起こります。

下がったストレスホルモンは後から爆あがりし、
「馬鹿にされた!」「やろうと思ってたのに!」「自分だって何一つできないくせに!」と相手を責めることが止まらなくなる。
相手へのダメ出しが止まらなくなるのは、自分を心配する相手に対して、「自分の方が優れていることを相手にわからせてあげなきゃ」というのを証明したくなるから。

相手が「共依存タイプ」かのもう一つの判断方法は、相手のことを思い出した時に、「自分の凄さを、相手に思い知らせなきゃ」という感覚になるかどうか。

これは、「(共依存タイプが)自己犠牲をすると、相手(退行タイプ)が万能感モンスター化する」というしくみそのものなんですね。

まとめると、
自分⇒共依存、相手⇒退行の場合、
相手に意識を向けると緊張、怖い、という感覚がある。
相手の方が優れているという感覚がある。
自分より相手の気持ちを優先してしまう。
相手が退行したとき、「正さなきゃ」という気持ちになる。

自分⇒退行、相手⇒共依存の場合、
相手に意識を向けると違和感がない、緊張を感じない、自分の方が上、という感覚がある。
自分がやろうと思っていることができなくなる。
相手が何か言うとそれにイラっとして、相手をダメ出ししたり、言い訳をしたくなったり、自分の方が優れていると証明したくなったりする。

相手といて上のような感覚になったとき、「この人は共依存タイプなんだ」とか「この人は退行タイプなんだ」ということを認識できたら、自己免疫が暴走しなくなり、心もからだも落ち着いてきます。

一番は、認知機能が元に戻る。無自覚の被害者ストーリーの中から抜けられて、”我に返る”ことができる。
そして、等身大の相手と自分の姿が見えてくるようになる、とのことです。

こうやってみていくと、「心の傷」とそこから生まれる苦しみを乗り越えていくことは、意識の進化のプロセスそのもののようにも見えますね。

次回は、3つ目のタイプ「過剰適応」をご紹介します。





よろしければサポートお願いいたします。 いただいたサポートは、日本の空き田んぼの復興、農業シェアハウスコミュニティの発展のために使わせていただきます。