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カサナルキセキ

学生時代、大好きだった歌手がいる。
世界観とか
言葉の選び方、
特徴的な声。

いつしかゆっくり聴くこともなく
過ごしていた。

昨年、
想像もできないことが起きた。

KANが逝去した…。

ショックというより
現実味はなく。

そして、
彼の曲を引っ張り出して
聴いていた。
私は過去の曲しか知らなくて。
やっぱりよいなと思い、
何度も聞きつつ
それだけでは足りず、
最近の曲も探して聴いていると。

ある曲に辿り着いた。



初めて聴いたのが
今であることに
ただ悔しさが溢れた。


秦基博さんとの楽曲。
カサナルキセキ。

最初、頭がついていかなかった。
頭では処理しきれていないけれど、
心が握り潰されるくらい
鬱血しているような、
でも、
耳も身体もただその声に惹かれて
気がつけば涙が溢れていた。

こんなに美しい旋律があるのだろうか。

二人の声が
重なっては離れて、
追いかけては追い越して。

音楽と歌詞と声と
響き、ハーモニー。

優しさと思いやり。
切なさと悔しさ。
愛おしさと距離感。

何が良いかと
表現しても、
どれも近づけない。
こんな素晴らしい曲があるのか。
と、
思うほどの名曲です。

この曲が
ライブで聴けなくなったことに
ただ悲しみと、
それでも
形が残ったキセキ。

ほんと
カサナルキセキ。


これを
どう伝えたらいいのか
今更ながら
言葉が出ない。

追いかけ続けて
応援している方々からしたら、
にわかファンも甚だしいでしょうが、

好きな声の
大好きな歌歌い。なので。

今更ながら
恥ずかしげもなく、
放ちます。


もっと
もっと
聴きたかったです。
あなたの声を
音楽を
歌詞を。

素晴らしい表現者。
でした。


そして。
秦基博さんとKAN。
奇跡のコラボ。

全く違う声色なのに、
一つの曲で交わる。
不思議な曲。

一つの映画を
見終えたような
そんな美しい曲でした。

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