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長崎歴史文化博物館 企画展「浦上コレクション 北斎漫画 ~驚異の眼・驚異の筆~」をもっと楽しめる!おすすめ本5選

注目の特別展にあわせて、CUMAGUSおすすめの5冊を紹介するマガジン
「特別展・企画展をもっと楽しめる!おすすめ本5選」

今週は、長崎歴史文化博物館で開催されている企画展
「浦上コレクション 北斎漫画 ~驚異の眼・驚異の筆~」(4/6~5/26)をピックアップ。
本日のブックリストはこちらです!


企画展紹介

江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎(1760-1849)は19歳で絵師となってから90歳で亡くなるまで、数多くの名作を残しました。
その中でも「冨嶽三十六景」と並び代表作として知られているのが『北斎漫画』です。文化11年(1814)、門人たちの絵手本として初版が刊行されると、庶民からも好評を博し、北斎没後の明治11年(1878)まで60年余にわたり全15編が刊行されました。
活き活きとした人物表現、ユーモアに満ちた内容、独自の視点に基づいた構図などは自ら「画狂人」と称して90歳まで絵を描き続けた北斎の驚くべき画力、眼力を雄弁に物語っています。
本展では、世界一の質と量と評される浦上満氏の『北斎漫画』コレクションより、北斎の魅力が凝縮された作品約200点を紹介します。


オススメ本① 北斎漫画 〈全三巻〉 第一巻「江戸百態」 (青幻舎ビジュアル文庫シリーズ)葛飾北斎 (著)


https://www.seigensha.com/books/978-4-86152-280-2/
著者名:葛飾北斎(著)
出版社名:青幻舎
定価:1,650円 (本体1,500円+税)
A6判:352ページ

【天才・葛飾北斎の魅力のすべてが凝縮された世紀のベストセラー「北斎漫画」待望の文庫化!】

現代より遡ること200年。江戸末期刊行の歴史的ロングセラー、『北斎漫画』(全15編)を文庫サイズに再編集する全三巻のシリーズ。

第一巻は「江戸百態」として、市井に暮らす人々の姿や風俗、生活用具や建物など、江戸の日常を描いた図版を総集。
「人物絵鑑」「日常茶飯」「動態活写」「道具百科」の4つのカテゴリーで構成。北斎に学ぶ、現代の絵手本帖としての魅力を最大限に引き出します。
後世の「MANGA」大国に、多大な影響を見せる戯画的表現や、4コマ割、ストーリーを感じさせる動的描写が満載。テーマ、モチーフ、描法と、北斎の「すべて」が凝縮された、待望のシリーズ第一巻!
(青幻舎ホームページより)

青幻舎ビジュアル文庫「北斎漫画」は全3巻。
第二巻の「森羅万象」では、動物、植物、名所・名勝といった風景から雨や風といった気象など、主に自然を描いた図版を。
第三巻の「奇想天外」では、和漢の故事や伝説、 芝居の名場面や宗教的画題、幽霊、妖怪といった幻想的な世界を中心に収録しています。

オススメ本② もっと知りたい葛飾北斎 改訂版 生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)永田 生慈 (監修)


https://www.tokyo-bijutsu.co.jp/np/isbn/9784808711412/
著者名:永田 生慈 (監修)
出版社名:東京美術
定価:1,980円 (本体1,800円+税)
B5判:104ページ

【天才・葛飾北斎 90年の生涯に大接近!】

■酒を飲まず、タバコも茶もたしなまず、菓子の類は好きだが、日々の食事に関心はなく、破れた衣服もいとわない。ただ仕事に関しては、あふれる才能に加えて努力も怠らず、ひたすら制作に励み、常に新境地に挑戦しつづけた希有な画家、北斎。彼は万物を唯一の師と仰ぎ、さまざまな表現を消化し、森羅万象を徹底的に写し取ろうとした。
■本書は、絵のこと以外は頓着しないユーモラスな素顔や、人間関係など、エピソードもふんだんに盛り込み、天才の90年の生涯に大接近する。
■部分アップやイラストなどおりまぜ、北斎一流のテクニックを駆使した大胆かつ細やかな名作をさまざまな角度から紹介する。
■可憐な美人から妖艶な美人、臨場感あふれる物語画や鬼気迫る宗教画から抒情性にあふれた市井の風俗画まで、たぐいまれなデッサン力、斬新な発想、ユニークな支店にウイットを加えて描き分けた北斎の魅力を堪能できる。
■改訂にあたって、巻頭特集として『冨嶽三十六景』46作品を掲載。
(東京美術ホームページより)

オススメ本③ 画狂人北斎(河出文庫)瀬木 慎一(著)


https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309417493/
著者名:瀬木 慎一(著)
出版社名:河出書房新社(河出文庫)
定価:836円 (本体760円+税)
文庫判:200ページ

【北斎の一生と画風の変遷を知る! 北斎評伝の古典的名著】

北斎には、今なお解き明かされない大きな謎がある。疑わしい諸点を極力払いのけ、事実に照らしてあらゆる細部を再検討し、不明や空白の謎を解明すべく、北斎像を新たに組み立てる。時代を超越した天才浮世絵師の真実に迫る。
(ハイブリッド型総合書店honto より)

オススメ本④ 江戸のジャーナリスト 葛飾北斎(国土社)千野境子 (著)


https://www.kokudosha.co.jp/search/info.php?isbn=9784337187641
著者名:千野境子 (著)
出版社名:国土社
定価:1,540円 (本体1,400円+税)
四六判:208ページ

【北斎について、親子で読むならこの1冊】

世界に誇る超有名人、浮世絵師・葛飾北斎とはどんな人物か。
『富獄三十六景』がパスポートに、ビッグ・ウエーブこと『神奈川沖浪裏』が千円札に登場など、今も人気の北斎。
情報の限られた江戸時代に、広く日本の外へも関心を向け情報収集し、90歳まで絵筆を執った超人北斎の、真の姿をあぶりだしたノンフィクション。
(国土社ホームページより)

オススメ本⑤ 北斎と応為(上・下)(彩流社)キャサリン・ゴヴィエ (著), モーゲンスタン陽子 (翻訳)


https://www.sairyusha.co.jp/book/b10014854.html
著者名:キャサリン・ゴヴィエ (著), モーゲンスタン陽子 (翻訳)
出版社名:彩流社
定価:上下各2,420円 (本体2,200円+税)
四六判:上:272ページ/下:312ページ

【浮世絵師・北斎の娘、応為(おうい)こと葛飾お栄の謎に包まれた生涯を描き出す!】

「美人画では娘に敵わない」と北斎をして言わしめた実在の娘・お栄(画号は応為)。
緻密な描写、すぐれた色彩と陰影表現を得意とし、父と共作するだけでなく、代作もしていた! 
歴史の闇に消えていった「もうひとりの北斎」を、綿密な調査と豊かな想像力で描き出した歴史フィクション!
(ハイブリッド型総合書店honto より)

あとがき

長崎歴史文化博物館で開催されている企画展
「浦上コレクション 北斎漫画 ~驚異の眼・驚異の筆~」(4/6~5/26)
おすすめ本5選、いかがでしたか?
もともとの『北斎漫画』は一枚一枚摺られた木版画を糸で綴じた「和綴じ本」ですが、本企画展では、全十五編の中から厳選した200点を特別に額装仕立てにして展示するとのこと。
北斎の驚異的な観察眼、大胆かつ緻密な表現力を間近で堪能できる貴重な機会となっています。

マガジン「特別展・企画展をもっと楽しめる!おすすめ本5選」は毎週水曜日更新です。
今後も注目の特別展・企画展を取り上げていきます。お楽しみに!

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