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鳥羽市立海の博物館 企画展「漁具は何からできている?~自然素材からプラスチックへ」をもっと楽しめる!おすすめ本5選

注目の特別展にあわせて、CUMAGUSおすすめの5冊を紹介するマガジン
「特別展・企画展をもっと楽しめる!おすすめ本5選」

今週は、鳥羽市立海の博物館で開催されている企画展
「漁具は何からできている?~自然素材からプラスチックへ」(4/20~6/25)をピックアップ。
本日のブックリストはこちらです!


企画展紹介

網・竿・綱・疑似餌・浮標など、漁師は対象の魚種や漁をする地形などによりさまざまな道具を使用します。現在、漁具の多くは化学繊維・プラスチック・金属など工業製品からできています。しかし、且つてそれらの多くは、漁師自身が手仕事で制作し(一部は専門の職人が製造)、金属部を除いて材料の多くは、木材や麻・木綿、竹など自然素材を利用していました。

 本展では漁具の材質的な変化を通じて、獲物の習性や海中の地形的特徴、海流の変化などを鋭い目で見極め、試行錯誤を繰り返してきた、漁師たちの工夫と苦労の歴史を感じていただきたいと思います。また海岸への漂着物のなかには漁具の破片も含まれることから、海洋プラスチック問題にもふれ、漁業と地球のこれまで・いま・これからについて考えていただきたいと思います。


オススメ本① 鳥羽・志摩の海女: 素潜り漁の歴史と現在(吉川弘文館)塚本 明 (著)


https://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b453727.html
著者名:塚本 明 (著)
出版社名:吉川弘文館
定価:2,420円 (本体2,200円+税)
A5判:232ページ

【国の重要無形民俗文化財「鳥羽・志摩の海女(あま)漁の技術」】

長い歴史の中で漁法は変わらず受け継がれたが苦難の時代もあった。
環境の変化、漁業権争い、出稼ぎ、男女協働から女性の生業へと至る歴史を辿り、観光資源や資源保護の視点も踏まえ、豊かで力強い文化を紹介する。
働くことの意味、伝統・食文化のありかたを現代社会に問いかける注目の一冊。
(吉川弘文館ホームページより)

オススメ本② 海に生きる人びと (河出文庫) 宮本 常一 (著)


https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309413839/
著者名:宮本常一 (著)
出版社名:河出書房新社(河出文庫)
定価:836円 (本体760円+税)
文庫判:246ページ

【民俗学の巨人が語る、漁業を営む人々のすがた】

宮本常一の傑作『山に生きる人びと』と対をなす、日本人の祖先・海人たちの移動と定着の歴史と民俗。海の民の漁撈、航海、村作り、信仰の記録。
(河出書房新社ホームページより)

オススメ本③ 磯 (法政大学出版局 ものと人間の文化史 164)田辺 悟 (著)


https://www.h-up.com/bd/isbn978-4-588-21641-1.html
著者名:田辺 悟 (著)
出版社名:法政大学出版局
定価:4,290円 (本体3,900円+税)
四六判:450ページ

【磯と人間のかかわり、磯漁民の生活誌】

長い海岸線と多くの島嶼をもつ日本には、世界にも類を見ないほどの磯があり、人間はもとより、動物たちにも豊かな恵みをもたらしてきた。
しかし、磯漁は漁法の素朴さと生産性の低さから雑漁業として軽視され、磯自体も今や危機に瀕している。
本書は、磯と人間のかかわりの歴史を信仰や民俗・伝承に探り、磯とともに生きた人々の生活誌と漁法を全国各地の実地調査によって具体的に明らかにする。
(法政大学出版局ホームページより)

著者の田辺悟先生には同シリーズ内に「海女」「網」「イルカ(海豚)」「鮪」ほか漁業文化に関する著作が多数。こちらもお薦めです!

オススメ本④ 釣りバリ(歴史・種類・素材・技術)のひみつ (つり人社)つり人社書籍編集部(編)



https://tsuribito.co.jp/cover/archive/detail?id=5065&kind=1
著者名:つり人社書籍編集部(編)
出版社名:つり人社
定価:1,760円 (本体1,600円+税)
四六判:240ページ

【釣り人にはおなじみ「がまかつ」全面協力! 時代とともに進化する釣り針のヒミツ】

釣りバリは、魚との唯一の接点であり、釣果をもっとも左右しかねない重要な釣り具。
小さなパーツだが、釣りバリなくしては釣りそのものが成立しない。それだけに、一見どれも似たような形をしていても、一つ一つの釣りバリに込められた工夫や知恵は、計り知れないものがあります。
また1種類の魚を釣るのに、どうしてこんなにたくさんの種類の釣りバリがあるのでしょうか。
数万年もの歴史をもち、時代とともに進化してきた釣りバリ。世界を代表する釣りバリメーカー・(株)がまかつの全面協力を得て、その「ひみつ」に迫ります。釣果アップ必至、全ジャンル釣り人必読の書。
(つり人社ホームページより)

オススメ本⑤ うみはいのち -石原義剛 海を語る-(アイブレーン)石原義剛(著)


https://umihaku.theshop.jp/items/30469237
著者名:石原義剛 (著)
出版社名:アイブレーン
定価:1,500円 (本体1,364円+税)
A5変判:295ページ

【いま救え、いのちの海を――海の博物館・館長が語り続けたメッセージ】

前館長石原義剛が、昭和46年海の博物館の開館と同時にスタートしたSOS(SAVE OUR SEA)運動の一環として海をとりまく問題を発信した冊子「海と人間」への寄稿文と2013年から2017年に毎日新聞に連載した海女に関するコラムを一冊にまとめました。石原義剛の海への思いがつまってます。

(海の博物館ミュージアムショップ ホームページより)

あとがき

鳥羽市立海の博物館で開催されている企画展
「漁具は何からできている?~自然素材からプラスチックへ」(4/20~6/25)
おすすめ本5選、いかがでしたか?

マガジン「特別展・企画展をもっと楽しめる!おすすめ本5選」は毎週水曜日更新です。
今後も注目の特別展・企画展を取り上げていきます。お楽しみに!

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