「履歴書」オ・ウン

飯を食って書く
飯を食うために書く
一行書くたび溜息が出る

僕が優秀で
温厚で
礼儀正しいということを
可能な限りさりげなく語らねばならない 今宵は そして

今宵も
謙虚に自慢しなければ
一人でワルツを舞うように 騒々しいパントマイムのように

甘い舌でささやくみたいに
包み方を一人で覚える時間

次にいつバージョンアップされるのか自分でもわからない
書き終えるときまって腹が減る
いくら食べてもまぼろしのように軽くなるけれど

数行の嘘のように
明日の朝 書類が開かれる

書類上 今日の僕は昨日の僕だ

(日本語訳:吉川凪)

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