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餃子のルーツを学ぶvol5 中国で、なぜ餃子が縁起物になっているのか。

こんにちは。学ぶ餃子vol5です。

日本において、餃子とは?と考えた時、家庭料理の一つだと考える方が多いと思います。しかし、中国の場合を考えた時、餃子は春節(旧正月)や結婚式などのお祝いの席、家族や親戚が集まったときに食べられるようです。

この違いに目を向け、今回は

中国で、なぜ餃子が縁起物になっているのか。

についてお話ししていきたいと思います。

それでは、ノートを机にペンは手元に、準備はいいですか?🥟

早速ですが、中国において、餃子が縁起が良いとされる理由はいくつかあるようです。

①餃子の形状から考える

中国の伝統的な餃子は、清朝まで使われていた貨幣の「馬蹄銀(元宝銭)」
の形状に似ています。

その都度重量を量って流通させる秤量貨幣だった。

元宝銭は富と繁栄の象徴とされており、餃子が元宝に似ていることから、縁起が良いと考えられています。余談ですが、餃子を正月元旦に食べる決まりは明代から始まったともいわれ、餃子の中に物(小銭、銀貨、宝石など)を包み、この餃子に当たった人は、この年の幸多きことが約束されるといった運試しのような遊びもあるようです。また、餃子は豊かさの象徴でもあるよう。餃子は食材が包まれている袋状の形状をしており、中に具材が詰まっていることから、富や豊かさを象徴しているとされています。年越しの際や特別な祝い事の際に、餃子を食べることで繁栄や成功を祈るとされているみたいです。

②餃子の音から考える

続いて、餃子の音から考察してみましょう。
中国語では「餃子(jiǎo zi)」という言葉が、「交子(jiāo zi)」という音に似ています。この「交子」という言葉は、「子孫繁栄」を意味し、家族の繁栄を願う言葉として使われます。そのため、餃子を食べること=家族の幸福と繁栄を祈るという習慣が生まれたそうです。

③餃子が食べられてる時期から考える

最後に、餃子がいつ食べられているか、に注目して考えていきましょう。餃子は、中国の冬至(冬の節気)に特に食べられる食べ物です。冬至は一年の最も寒い時期であり、太陽の力が強くなることを意味しています。そして、餃子は丸い形状をしており、太陽の輪を象徴しているとされています。冬至に餃子を食べることで、寒さをしのぎ、太陽の力を取り込み、新しい年の幸運を迎えると信じられています。よって、特に新年や祝いの席で餃子が食べられることが一般的になったそう。

さて、今回は3つの軸で中国で餃子が縁起の良いものだとされている所以を考察してみました。皆さんはどの仮説を推しますか。ぜひ感想もお待ちしています。

本日もここまで読んでくださり、ありがとうございました。

参考
中華よもやま話 「餃子」日本と中国の違い
http://www.zenchuren.or.jp/yomoyama/about_gyouza.htm 



きよみちゃん

21歳、女子大学生、文学部。東京都在住。
「くいれぽ餃子」編集部メンバー。
皮厚め・生姜味よりニンニク味が強い方がタイプ。猫舌のため、あっつあつの肉汁を包む餃子はちょっと敬遠してしまう。キンキンのハイボールで脂を蹴飛ばすまでが「餃子を食べる」ということである。ちなみに、春巻きも大好物。大学の空きコマに町中華を食べたり、Googleマップで調べた中華料理屋さんへ、休日足を運ぶこともしばしば。
餃子は私のソウルフードである。まさしくエネルギー源。🥟life with gyoza🥟

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