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餃子のルーツを学ぶ 餃子に縁のある小麦食品ってなに?

こんにちは。学ぶ餃子初連載です。
初回ということで、マガジンの説明をちょこっとさせてください。

「学ぶ餃子」とは
様々な軸であなたの好きな東京餃子が見つかる「くいれぽ餃子」編集部のきよみちゃんがお送りする、“餃子”に関する学び系マガジンです。取り扱う内容はさまざまで、餃子の歴史やら豆知識やら、知っているとちょっと得する、そんな記事を書いていきたいと思います。

それでは、ノートを机にペンは手元に、準備はいいですか?🥟

今回は、テーマにある通り、餃子に縁のある小麦食品についてお話しします。


みなさんお馴染みであろう四つの餃子、焼き餃子、水餃子、蒸し餃子、揚げ餃子、ではなく、今回は、ちょっと馴染みのない餃子に縁のある小麦粉食品を二つ紹介していきます。

一つ目が、饅頭(マントウ)。

小麦粉を発酵させた蒸しパンの一種です。
実は、この饅頭、3世紀の中国の文献にいち早く登場していたようです。ときは三国時代、
「魏の書物『廣雅(こうが)』に書かれている「餛飩(ホントン)」なる食べ物がのちの饅頭であると言われています。さらに時代は進み、唐代になると、餛飩はより一般的になり、書物『北戸録(ほくころく)』では、「偃月の餛飩」という言葉が登場しました。偃月とは半月形のことで、つまり、半月形の餛飩とは、水餃子のことを指していると想像されます。」(1)
ちなみに、饅頭になぜ「頭」が入っているかわかりますか?実は、
「三国時代、川の氾濫を防ぐため、人間の首を切り落としたものを川に沈めるという風習があったようです。この風習をなくしたいと考えた、当時の宰相は、マントウと呼ばれる小麦粉を練って皮で肉を包んだものを、川へ投げ込みました。すると川の氾濫は治まり、川へ投げ入れる必要がなくなったので、マントウは祭壇に供えられた後、人々が口にするようになりました。最初は人間の頭ほどあった大きさが、徐々に食べやすく小さくなっていき、現在の手のひらサイズになったと言われています。」(2)
饅頭の歴史はちょっと背筋が凍りますが、とても縁起の良い食べ物とされているのです。

クリームパンの先駆けともいえようこの可愛らしいフォルム。

餃子の起源になったとも言える饅頭ですが、食べ方はさまざま。角煮と食べても美味しいし、ジャムやピーナッツバターを塗ってスイーツとしても。自宅で作ってみるのも楽しそうですね。

二つ目に紹介するのが、餛飩(ホントン)・雲呑(ワンタン)です。

日本では、ワンタンという名で知られていますね。実は雲呑(ワンタン)は、餃子に先駆けて発展していた餃子の元となるもので、餃子の歴史において、キーパーソンとも言える存在でした。
「秦漢の時代には、ワンタンは存在していたとされているようです。元々は、ワンタンの形は特に決まっておらず、鍋に入れて茹でるとバラバラにほぐれてしまうという意味で、「混沌」と名付けられていたよう。その後ワンタンを半月型に包むようになり、餃子が生まれたということで、餃子はワンタンから派生して生まれた可能性が高いそうです。」(1)
そんな餃子とのかなり関係の深いワンタン中の具材は、野菜、肉、魚介などさまざま。包んだ後は、一度茹でた後にスープへ投入。餃子とは違って、スープがメインという新たな楽しみ方が確立されました。

スープが入っていない雲呑。さまざまな

餃子といえば思い浮かべるであろう、焼き餃子、水餃子、蒸し餃子、揚げ餃子、今回は、四つの起源となった饅頭と雲呑を紹介しました。次回中華屋さんへ足を運ぶときは、今回紹介した料理たちもぜひトライしてみては。

引用元
(1) https://www.pen-online.jp/article/008586.html  
(2) https://leo.aichi-u.ac.jp/ic/aic/civilization21/files/conts017/shu.pdf 



きよみちゃん
21歳、女子大学生、文学部。東京都在住。
「くいれぽ餃子」編集部メンバー。
皮厚め・生姜味よりニンニク味が強い方がタイプ。猫舌のため、あっつあつの肉汁を包む餃子はちょっと敬遠してしまう。キンキンのハイボールで脂を蹴飛ばすまでが「餃子を食べる」ということである。ちなみに、春巻きも大好物。
大学の空きコマに町中華を食べたり、Googleマップで調べた中華料理屋さんへ、休日足を運ぶこともしばしば。
餃子は私のソウルフードである。まさしくエネルギー源。🥟life with gyoza🥟


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画面一面に餃子が広がります。いい気分になるはずです🥟。
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