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アルトネリコってどんなゲームか知ってる???


こちらはMisskeyゲームすきーで企画された
2023年アドベントカレンダー記事のひとつになります


「アルトネリコって聞いた事はあるよ!」
「音楽は知ってるよ!」

 ってのがアルトネリコと言うゲームの知名度だと思ってるので紹介するぜ!!!
 とは言っても、音楽が良いとか、仮想言語が凄いとか、何かエロいらしいとか、世界観が細かいとか、音楽が良いとか音楽が良いはまあ散々知られていると思うので、普通にゲームとしての初代アルトネリコについて紹介していきたいと思います。
 あと個人的趣向に基づいて紹介したいと思います。よく知ってる人からのツッコミが怖いぜ!!
 因みにアルネトリコ? アトルネリコ? 等分からない場合は、

アル・トネリコ(Ar tonelico)
Ar(唯一つの)・Tonelico(ご神木)
一本の・トネリコの木

 とすると覚えやすいとされています。真ん中のは劇中に出てくる架空言語ヒュムノス語での訳です。


 いや……これ……長いな……? そんなつもりでは……。

ムスメ調合RPG?


 まずは普通に全体の概要から行きましょう。

アルトネリコ
世界の終わりで詩い続ける少女

ジャンル:ムスメ調合RPG
対応機種:PlayStation 2
開発元:ガスト、バンダイナムコゲームス
発売元:バンダイナムコゲームス
人数:1人
メディア:DVD-ROM:1枚
発売日:2006年1月26日
対象年齢:CERO:B(12才以上対象)
アイコンセクシャル(CERO)

Wikipediaより

 初っ端から【ムスメ調合RPG】ってなんぞ……? なのですが、開発元のガストはアトリエシリーズで有名になった会社で、完全新規IPのアルトネリコはそのアトリエシリーズに掛けてこんなジャンル名になったんだと思います。
 とは言えアトリエシリーズの調合システム的な感じで武器とかお助けアイテム(回復、攻撃、エンカウント全消し等々)とか主人公が作れます。
 言葉のイメージ的に出てきそうなプリンセスメーカー的な何かこう……ムスメ(ヒロイン?)的なのを生み出したり良い感じに調整とかは……まあそう言える部分もあるっちゃーあるんですけど、そこをがっつり出来る雰囲気はないですね。
 それよりも焼肉ソーダ作ろうな!

 ぶっちゃけゲームジャンル的には普通のRPGです!
 背景一枚絵でキャラはドットで走り回ってジャンプします。昔のテイルズシリーズ的な。
 戦闘は今のアトリエシリーズにかなり近いです。素早さ基準でキャラと敵のターンが回ってきて、誰がどの順でターンが回ってくるか行動するかが可視化されています。

手書き!

 そこにヒロインである詩魔法と言ううたうたう(アルトネリコ表記)レーヴァテイルと言う種族の子を後列に控えさせて守りながら戦う……という感じです。
 因みに前衛3人、後衛レーヴァテイル(ヒロイン)1人の4人パーティーなのですが、前衛キャラにもちゃんと必殺技があったり、詩魔法が兎に角強いのでゲージ貯めてドカーンすれば大抵倒せます。
 初代に関してはそこまで戦闘の難易度は高くないとは……思います。

 基本的には一本道RPGですが、どのヒロインとくっつくか+トゥルーエンドかどうかの分岐は存在しています。
 分岐についてはかなり分かりやすいのと、終わる直前の選択肢によって違う位のやり直しも容易なので1周目でトゥルーエンドを観たいなあと思えば、トゥルーエンドに辿り着けると思います。
 最終的にどのヒロインを選ぶかについても分かりやすいと思うので、この辺りも容易かと。

 媒体がPS2なのですが、残念ながらアーカイブス等はないので現状PS2もしくは初期PS3を持っていないとなかなかにプレイするには難しいです。ソフトはまあまあ簡単に手に入るとは思いますが……どうなんだろう?

(検索)

 ざっと検索した感じ、ネットで中古だとお手軽に入手出来そうですかね。恐らくゲーム屋さんで中古であっても似たような値段帯な気がする。
 しかし……新品は定価もしくはそれ以上な値段が出てきますね……。そ、そうなんだ……(意外の顏)。

ざっくばらんあらすじ



 大昔の大惨事により、大地は死の雲海が広がり、空はプラズマに覆われ巨大な塔【アルトネリコ】にへばりついて住むしかなくなった人間達。しかしその塔からウイルス生命体と言う敵が溢れ出した。
 塔の管理者シュレリアの命により騎士ライナーは、対ウイルスの切り札とされる、伝説のヒュムネクリスタルを探しに行くように命じられる。かくして塔の上層部から隔絶された下層部へと彼は旅立つ――



 ざっくり最初のストーリーはこんな感じで主人公ライナー君が旅に出る所から始まります。まあ分かりやすいですね。あと絵的には結構剣と魔法なファンタジーっぽいRPGなのですが、よく観たらめっちゃメカメカしかったり、用語から察っせられる風にSFです。
 実は魔法かと思ったらこれは超高度なプログラム言語だったんだ!ババーーーン!!
 みたいな話ではなく、元々そう言う奴やで、でお出しされます。普通に登場人物達はそれで話します。
 この辺りの設定やら世界観説明はややこしいので省略しますが、こう言った物が好きな人も多いと思いますので興味がある方は各自調べてください。沼です。ようこそ、波動科学の世界へ。原初の核エクサピーコによる【愛】でこの宇宙は赦されています。

 あとここがすげえ好きだなあって話の流れと言うか、地形なのですが、この世界はアルトネリコと言う巨大な塔を中心に人々が暮らしています。

塔の下の方には浮遊大陸がちょっとだけくっついてる

 ライナーは塔の上層部で生きてる人間で、ヒュムネクリスタル取りに行け~と過去色々あったせいで交流が隔絶された下層部に旅立つのですけど、行きしなに使った飛行機がドカーンと不時着して修理出来ねえわ……って事でそこから目的物ゲットしても歩いて塔を登って帰るんですよね!
 この塔を登るって行為が……めちゃくちゃ良かった!!!!
 旧FF7の神羅ビル70階とかあんな単純で面倒な大変さは無かったんですけど(それ以上の高さだろうけど)、上手い事登ってる~~~って雰囲気が出てるんですよね!
 世界の中心にあるでかい塔を登る事によってプレイヤーがこの世界冒険してる~って雰囲気が凄い出る。
 因みにその後も塔の更に上の方を目指して登る……! 終盤でも又しても登る……!!!! ってまあまあ登ります。 まあタイトルだしな!!!

良い子いますよ


 こちらもざっとキャラクター紹介です。取り敢えずでメインキャラ辺りを。

ライナー・バルセルト

 18歳。アルトネリコ管理者シュレリアを守護するエレミアの騎士のひとり。正義感溢れる(悪く言うと)熱血猪突猛進馬鹿。恋愛等には超鈍感、と言う分かりやすい熱血系主人公。兎に角シュレリア様の命は絶対! 実は絶対領域がある。
 本編中、色々と問題発言やこれ許されるんか!? と後々のシリーズを鑑みると思う事もあるけど、私は滅茶苦茶好きです。彼が只の熱血馬鹿みたいなのから、段々と今までの経験と行動から自らで考え、進んで答えを導き出していく様を見て、このアルトネリコシリーズを追っていこうと決意しました。それ位好きな厄介ファンです。信者です。


オリカ・ネストミール

 17歳。教会に所属するレーヴァテイルの少女。ヒロインのひとり。旅だったばかりのライナーを襲った事故からこっそり介抱したりと優しい子ではあるけれども、人との関わりを避けていて内気で暗くて暗い。
 実は過去にあった事件のせいで……となるのだけれども、そのトラウマを払拭した後に出てくる元の性格がぶっ飛びすぎて、最初のこの世全ての悪い事は私のせい……みたいな暗さ何だったの!?!? レベルで吃驚します。お前は強い。名前も(色んな意味で)強い。


彌紗(ミシャ)・アルトセルク・リューン

 見た目12歳程に反して豊富な知識を持つレーヴァテイルの少女。ヒロインのひとり。インテリ型ではあるが子供っぽい所も。ライナーの幼馴染みであり(ライナー本人は忘れている)、出身も同じくなのだが故あって天覇てんぱと言う企業に属し、子供の姿になっている。実年齢は18歳。
 アルトネリコ最大の謎のひとつとも言える、ミシャみたいな幼馴染み忘れるかライナー!? から連なる様々なアレや定められている辛い運命もありますが、基本常識人ポジで周りの破天荒に振り回される心労系ヒロイン。最初はぺったんこ幼女ですが、途中で元のバインなお姉さんに戻ります。お子様モードと大人モードと見た目は選べたりします。


シュレリア

 アルトネリコ管理者。威厳のある白銀の装甲姿に相応しい所作振る舞いと力を持ち決断を下す、この世界の守護者とも言える存在。オリカやミシャ達と同じレーヴァテイルではあるが、特別製で規格外の力を持っている。
 実はヒロインのひとり。終盤どんどんとあの格好良さと威厳はカリスマスーツ(装甲)のおかげだったんだな……と可愛らしい面々が分かってくるが、彼女とのエンディングを迎える為にはとんでもない展開を観る事になる……んだけれども、公式が結構これで遊んでいる節がある……よね……(他作品を見つめながら)。


クルシェ・エレンディア

 15歳。偶然助けたエンジニアの少女。所謂ボクっ子でボーイッシュ。打算的で金勘定にはシビア。ライナーが隔絶されている筈の塔の上層部から来たのを知り、夢であるブラストラインを超えて塔の頂上に行く為に付いてくる。
 戦闘ではチェーンソーを振り回していますが、回復役もこなせるのでPTメンバーにいた人は多い筈。私もでした。ミシャとの凸凹喧嘩コンビっぷりは段々ニッコリしてきます。
 年齢も身長もどことは言いませんがばいんと成長した姿でアルトネリコ3にも登場します。


ジャック・ハミルトン

 自称19歳。片腕が義手と言うか機関銃になっている。世界中を旅してたが塔上層部から降りてきたライナーと出会い、色々とお節介を焼いてくれる兄貴的存在。だが女好きだし、クルシェには義手の改造だかメンテナンスだかの借金がある。
 私の周りはこの緑な兄貴に狂わされてる人がハチャメチャに多い。分かる……普段は三枚目なのにしっかり決める所は決めたり、実は……みたいな奴みんな好きだもんな……私も好き……。
 クルシェと同じく、アルトネリコ3にも登場しますが成長はしていません。何でやろなあ?


ラードルフ・シュナイゼン

 24歳。教会所属の神官戦士。教会を盲信するでもなく、周りの人々の幸せを作り出す為に苦心している心優しく真面目でイケメン(無精髭)。実力が足りずレーヴァテイルとしてのパートナーが居ないオリカの面倒を見ている。
 ラー様(ファンからの愛称)も真面目ポジションではあるのですが、周りの破天荒にはわっはっはと一笑して流す人なので、やはり代わりにミシャが頭を抱えます。
 超個人的お勧めポイントは、アルトネリコ3後日談ドラマCDのひとつに登場しており、その時の様々がとてつもなく素晴らしく最後の一声まで最高かよ……なので機会があれば是非。


絢胤 箕崇(アヤタネ ミチタカ)

 19歳。ライナーと親友であり同期のエレミアの騎士。いつも笑顔で温和な優等生タイプ。シュレリアからも一目を置かれる実力もあるし、家事も何でも出来る万能人間。
 ゲーム開始1分レベルで分かるんですけどめっちゃ怪しいです。妖しいです。シュレリア様を尊敬、崇拝してる様なライナーとは違い、ストーカーレベル(言い過ぎじゃないと思う)でシュレリア様大好き過ぎて震えられます。尚、私はこのキャラがシリーズ中でも一番好きです。
 不思議な事に同じ名前で同じ顔の人がアルトネリコ2、3、それ以外にも登場するのですが、全て別人です。不思議ですね。


 ヒロインとくっつく事が出来るゲームなので、知名度等もヒロインの方に軍配が上がるのですが、それ以外も良いキャラが本当に沢山いるので、みんな観てくれ~~~!!!! と言う気持ちが物凄く。
 アトリエシリーズもですが可愛い女の子もいるんですけど、良い男も他にも色々本当にいっぱいいっぱいいるので、ガストちゃんそっちに向けてもいっぱい宣伝してくれ~~~~~~~~~!!!!! 勿体ないんじゃ~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!

音楽というゲーム体験


 音楽がめっちゃ良いと言うのと、民族音楽っぽい架空言語の曲の数々が有名なので御存知の方も多いかも知れませんが、兎に角音楽が良いです(何回でも言う)。
 そして面倒臭いオタクであるのも十二分に承知しているのですが、出来れば!!! 是非!!!

 ゲーム内でヒュムノスを 初 め て 聞いてほしい!!

 いやもう恐らく6割以上の人がゲームの内容とかプレイとかの前に先にヒュムノス聞いた事あると思うんですよね! 有名だしね! 曲単体でも良いからね!!!!
 あ、ヒュムノスって言うのは民族音楽っぽい有名な架空言語ヒュムノス語で謳われた音楽ヒュムノス(呼称がダブっていてややこしい)です。まあ大体みんな聞いた事あるのヒュムノスなんじゃないかな……。

 と言うのも、ちょっと他と違うのはイメージソングではなく、ゲーム中でかかるその曲はその場でそこにいる誰かが謳っている詩と言う事です。
 詩魔法=うたうたう=ヒュムノスを使えるレーヴァテイルは人工種族で言ってしまえば人型兵器なので全身楽器少女です。
 見かけは普通に口で歌っている様に見えますが、歌声をハモらせて伴奏まで全部一人で出来ます。つまり我々が聞いている劇中歌ヒュムノスがそのままゲームの中でもそこで流れている訳です。

 もう一個踏み込んでいくと、このヒュムノスは歌魔法を発動する為の呪文と言うかアクセスコードの様なものなのですが、そもそもで感情特化言語なのです!
 最初に【今自分がどれ位】+【どんな感情で】+【どうなりたいか】と言う感情表現を文頭に付けてから、【何やらかんやら~】と言う文章になっています。普通の文章よりも感情が滅茶苦茶出やすい言語なのです。
 そう、つまり歌魔法と言う奇跡を起こす盛り上がる展開と共に、今謳っている彼女がどんな気持ちで謳っているのが表れているのです!

 え? 架空言語だから何言ってるのか分からない? ええんじゃよそれで!!!!
 歌詞のないインストゥルメンタルだってめっちゃ燃える雰囲気とか、悲しいとか、分かるじゃない! それでええんじゃ!!! もっと踏み込んで聞いてみたいぜ! って時に歌詞カードをみたりするともっともっと深掘りが出来るという事です。まず日本語の訳文を見て、更に感情の所で!
 まあ普通に歌詞のないゲーム音楽だってそうじゃない! なので基本的には変わりません。ですがこのゲームの音楽への力の入れ方は架空言語を創作している事で分かるとは思いますが、とんでもない事になっているので音楽から受けるゲーム体験が非常に宜しいです。
 なので出来れば……出来ればゲームで初めて音楽毎喰らってほしいなあ……と言う我が儘を思ってしまうんですよね。


 それにしてもこの音楽への力の入れっぷり、どうやってるんだ? 凄いな……ではあるのですが、それもその筈というかそのままズバリ、アルトネリコシリーズを作った土屋暁つちやあきらさんが元々音楽作っている人だからですね! アトリエシリーズで言うとエリーのアトリエとかあの辺りが物凄くつっちー(ファンからの愛称)作曲が多いです。
 アルトネリコだとメインテーマの【謳う丘】を毎回作詞作曲されています。

 メインテーマ兼OPの【謳う丘】は各作品のイメージソング的な位置付けなので劇中歌な他ヒュムノスとはちょっと違いますが。

 そして有名なヒュムノスにばっかり焦点を当てていますが、普通の劇中曲もめっっっっっっっっっっっっっちゃくちゃ良いです!!!!
 アトリエシリーズをプレイされた事がある方なら分かるかと思いますが、あの辺の方達が作ってらっしゃいますからね!!!!! そりゃね!!!! 良いに決まってんだ!!!!!!!!

 折角なのでその中でも超推しの一曲を。サンキューSpotify!!!

 まず【終章・幻想遺伝子】ってタイトルが天才じゃない……?
 いやだってこれ実は最初にかかるのがゲームスタートしてすぐのシーンなんですよね。ほぼ最初(実質2曲目)に聞くのに【終章】ですよ……? しかも【幻想遺伝子】って幻想と遺伝子とか……ファンタジーとSFの究極合体厨二恰好良い単語じゃないですか……!(語彙力零)
 聞いて貰えると分かるんですけど、ハチャメチャにドラマティック展開で恰好良い曲なんですよね! これが実質最初に聞く曲ですよ!!! 掴み抜群すぎるでしょ! 物語に引き込まれちゃうよ!!!!! 作った人とここにこの曲入れるぜ! って考えた人天才過ぎる!!!!!!

 ヒュムノス以外もこういう曲がゴロゴロしてます。
 有名なヒュムノス以外の劇中曲はサントラにあります。翻ってヒュムノスはOPとED以外はサントラに入っていない別CD(しかも2枚分割)なのですが……。まあヒュムノスCDの方がゲームして無くても持ってる可能性が高いのですが!
 さっきからベタベタ貼ってるけど、サントラはSpotifyに入ってるから聞き放題だぜ!!!!

いや、やっぱムスメ調合RPGか……?


 基本は普通にRPGですが、がっつりどのヒロインを選ぶかと言う話だったり、ヒロインと向き合うイベントやシステムが用意されています。
 アルトネリコの特徴のひとつでありシステムであるのが、コスモスフィア!!!
 ヒロイン達は全員レーヴァテイルという人工種族です。レーヴァテイルは詩を謳い、詩魔法を紡ぎ出しますが、その詩魔法はどこから? 本で覚えるの? データをインストールするの? どうするの?

 答えはコスモスフィアと呼ばれるヒロインの精神世界にダイブして、生み出すのです!

 感情を揺さぶられたり、自分の中にある悩みを解決した時に詩魔法が生み出されます。
 ここだけアドベンチャーゲームみたいな感じで言ってしまえばギャルゲーしていく感じです。ゲームシステム的にはまあそんな感じ……なのですが、精神世界に入るという事は、知ってほしい表面的な自分と、隠しておきたい自分と言う矛盾が露わになったり、こんな過激な……? みたいなえらいもんがお出しされたりします。

ミシャの最初のコスモスフィアのマップ。
好意的ではある筈なのに心の中は塗り潰されて見えなくされていた。

 つまりヒロインとの絆を深めたり、心の傷を一緒に乗り越えたり、深掘りがドンドコされるシステムなのです!!!! きゃわわやえっっっっなスチルも有ったり無かったり!!!(いやでも言うて初代はそこまでえちちはないかも)
 あと普段隠している部分が出てきていたりするので衣装違いがまあまあ出てきます。ゲームシステム的にはパワーアップ衣装なのでそれに換装して戦闘に臨む! みたいなのになるので、強力な衣装、もしくは好きな衣装をヒロインに着て貰おう! 状態になります。
 ……やっぱこう書くとニュアンスはちょっと違うけどやはり【ムスメ調合RPG】なのか……? そうなのかな……? そうかな……??????? 分からない……分からないな……。

完全新規IPゲームだ、これ……


 ここまで紹介して、かーなーりー憶測混じりな滅茶苦茶な事をここで言うんですけど、このゲームは

(様々な意味で)お金が掛けられなかったので、超大作RPG並の(様々な意味での)完成度を期待しないで欲しい……!!! 

 いや!!! 全然悪くない!!! 悪くないんですけどね!!!! 新規IPの宿命だとは思います。あとお金掛けるべき所にはがっつり掛けてるけど、それが全体には及ばないのはしょうがないよね……! という意味で。
 有難い事にシリーズ好評につき続編が作られ、3まで出て完結。更には同じ宇宙での違う星の話の別作品シリーズとかまで出てくるんですけど、明らかに1と違って2以降には金がかかっているのが分かります。
 元々力入れてる音楽面もですけど、全体的なボリュームも分岐と言うかレパートリーと言うかも全然違う!!
 取り敢えずでオタク的には滅茶苦茶分かりやすい所を取り上げときます。

アルトネリコ

ライナー・バルセルト 
声 - 布施雅英(幼少期はミルノ純)
オリカ・ネストミール 声 - 宮崎羽衣、歌 - 霜月はるか
彌紗・アルトセルク・リューン 声 - 野川さくら、歌 - 志方あきこ
シュレリア 声 - 酒井香奈子、歌 - みとせのりこ
クルシェ・エレンディア 声 - 南條愛乃
ジャック・ハミルトン 声 - 神奈延年
ラードルフ・シュナイゼン 声 - 半田雅和
絢胤 箕嵩 声 - 木部祥太

Wikipediaより

アルトネリコ2

クロア・バーテル 
声 - 遊佐浩二(幼少時は小松里歌)、歌 - Dahna
瑠珈・トゥルーリーワース 声 - 小清水亜美、歌 - 霜月はるか
クローシェ・レーテル・パスタリエ 声 - 沢城みゆき、歌 - 志方あきこ
蛇刳 声 - 宮崎羽衣、歌 - みとせのりこ
ココナ・バーテル 声 - 志村由美
レグリス・ブランシェスカ 声 - てらそままさき
アマリエ・ジェラード 声 - 後藤沙緒里
瞬 声 - 速水奨

Wikipediaより

 えっ!? 言うても初代の方に超ベテラン神奈さんや、超絶人気で歌もこなせる声優ナンジョルノおるやーん?! って?
 ざーーーーーんねん!! 神奈さんは安定ベテラン枠ですが、南條さんは初代アルトネリコがデビュー作です!!!!!!!!!!! 演技が!!!! 初々しいぞ!!!!!!!

 まあここは声優さんだけで。
 でも初代を私は推しちゃうんですよね……えへへ……。

どうでも良いけど出展がWikipedia過ぎる


 ワイトもそう思います。

因みにキャラ、世界観、その他アホみたい(褒めてる)に詳細に書いてるので
ネタバレの塊になっているWikipedia

 数年前にアルトネリコはシリーズほぼ全ての公式サイト関連が何の告知もなしに削除されたので、公式からの詳細な記述がマジでねえんです。

 初代が17年前(17年前!?!??!)発売とは言え、シリーズ最終作が13年前発売だし興味があったらここを観てくれよな!!!! って公式サイトへご案内したい気持ちは物凄くあるんですけどね!!!!
 キャラ一覧とか観せてね!!! 好きっぽいキャラ居ると思います! とか、ほら観て!!! 女の子キャラ以外もめっちゃ良い感じのキャラいっぱい居ません?!?!? とか、何か!!!!! したいんですけどね!!!!!! 無いんですよね!!!!!!!!!!!!!
 何でやろな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 普通のゲーム公式サイトの他にも、アルポータルと言うアルトネリコ情報総合公式サイトがあって毎週キャラがファンからのお便りや設定等の質問を答えてくれるコンテンツ(世界観設定ファン垂涎の記述だらけ)、これ本編でやった方が良かったのではマルチエンド形式の外伝Flashゲーム、インターネット老人会所属の方々には懐かしいブログペットみたいなレーヴァテイル育成ブログパーツ(詩を覚えさせてゲーム内でのヒュムノス音楽が聴けるようになるとか)、ファン同士の交流の為のファンサイトへのリンク集、ロゴ・キャラ絵・背景等の公式画像等が個人サイトでも使えるようになるファンキット……等々等々。
 死ぬ程いっぱいあったんですけどね……ほぼ全部……消えましたね……。

 唯一がっつり残っているのは架空言語、ヒュムノス語についての【ヒュムノサーバー】

実は他シリーズの設定公開も業務用データベースを公開してくれてたりもする

 何とヒュムノスフォントまで……ダウンロード出来るぜ……! お世話になっております!
 ヒュムノス語の文法やら単語一覧、検索等もあるのですが、何と言ってもこのヒュムノス語は詩魔法として成立しているのか、と簡単に判定を出してくれます。
 例えば【Was yea ra chs hymmnos mea】と言う良くヒュムノスでは聞く文章を入れてみると……

面倒臭い話になるとこのよく観る文章は文法的にちょっとどうなんだらしいけど、
まあ文法全部が全部正しいのでもないし、分かればええのじゃ!

 こうなる! 何かすげえ!!!!!
 文法解説とかもまあ面白いのですが、波動力学的に波動何とかとか言い出してる解説文章も有るので気になる方は是非にどうぞ……。

 実はファンキット素材とかの©記述とかちゃんとしてたら使って良いよって公式素材まだちょっと持ってはいるんですけど、正直今アルトネリコの版権がどのような状態になってるのが分からなさ過ぎて使えませんでした!!!!!!
 バンプレスト(現バンナム)発売だったんだけど、シリーズ終わった後に開発のガストちゃんがコーエイテクモ傘下に入って完全子会社化したのでね!

これは3のだけど。フォルダに残ってる一部。これ位は大丈夫かな……?

 て事で、詳細設定になると海外のファンの人達が残してくれている上記サイトのアーカイブとかになるのですが(有難う有難うthank you thank you)、普通に紹介しようとすると公式サイトないと……かなり辛く……全体的にWikipediaからの引用が多くなってきます。まあちょっとここの記述違うなあみたいなのもあるのですが、設定的な重箱の隅突く感じの訂正になるので大まかにはね、使えます。
 一応の一応で、インターネットアーカイブス的なのだと公式サイトは一応あります(Wikipediaから飛べます)。

 これは完全な蛇足なのですが、私の好きなキャラの一人が出番と印象の割りにはゲーム本編中では明かされなかった世界観的な意味での設定がアホ程あり過ぎたせいで(後に出た設定資料集にて開示)、死ぬ程Wikipediaに長々と書かれまくっていて、そのキャラへの愛憎が滅茶苦茶になっていた私は、キレ散らかしました。
 書いた人へではなく、お前その設定の匂わせだけでもゲーム中に何か……ちょっとでも……出せよ!!!!!!!!! ってそのキャラに。
 いや、好きなキャラなんですけどぉ(以下13年経っても未だにキレ散らかして終わらなくなるので略)

そしてシリーズ展開


 アルトネリコはシリーズ全3作で、それぞれ独立したお話ではあるのでどこからプレイしても大丈夫! ではあるのですが、時系列順に同じ惑星の違う地域の話をしています。
 シリーズファンならニヤリですね! みたいな「お、お前……!」な前作のキャラ等々が登場したりもします。前述で紹介した初代キャラが2や3に出てきたりもします。
 おすすめプレイ順としてはやはり1から……と言いたい所ですが、プレイしにくい環境もありますし、実際私も2、1、3の順でプレイしたのでまあ大丈夫かと。
 2は初代と同じくPS2、3はPS3で発売されています。……うーーーーん、びみょい(プレイ出来る環境的な意味で)。全てアーカイブスなどにはなってません。頼むでコエテク!!!!!!!

  ゲーム本編はその辺りで後は、サントラ、ヒュムノスCD、前日談コミックスや後日談小説、ドラマCDや設定資料集……とその辺りが細々と色々あります。興味があれば直接お聞き下さい。めっちゃ細かいので。
 初代系列であれば超おすすめは前日談漫画と後日談小説です。
 漫画版はゲームに登場するキャラは殆ど出てこないのですが、ここでしか読めないアルトネ世界設定マニア垂涎の情報がめっちゃあります。何でだよ。
 小説版は世界の謎的な世界設定と言うよりも、インフラや社会情勢みたいな世界設定とかに踏み込んで書かれているのが非常に良かったです。これこれこれ、こう言うのが欲しかったんだよ、こう言うのが……。

 そしてアルトネリコシリーズは以上ではありますが、同じ宇宙の違う星、時代の話のシリーズが実はありまして……。ご興味があればそちらも……。

サージュ・コンチェルトシリーズ

「サージュ・コンチェルト」とは?

遥か7つの次元を越えた先に、本当に存在する世界。
そんなコンセプトをもとに展開するシリーズが「サージュ・コンチェルト」です。
「サージュ・コンチェルト」の作品群は、同じ世界の別の時間軸、
もしくは別の可能性を舞台とした物語であり、それぞれが相関関係にあります。

公式サイトより

 なんとこちらには公式サイトがある!!!! 引用とかして紹介出来る!!!!! やったーーーーーーーーーー!!!! マジで嬉しい!!!!!!!
 しかも媒体はSwitch、PS4、Steamと選り取り見取りだ!!!!! 嬉しい!!!!! これだよこれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! コエテク聞いてる???????????????????????????????

 シェルノサージュ、アルノサージュの2作品で完結済みです!
 元はシェルノがPS VITA、アルノがPS3なのですが、DLCコンテンツ全部込み+HDなので普通に今買いやすいDXって付いてるのを買えば良いです。
 あと評判観るとPC版は表現規制と操作性とCPUドカ食いするみたいなので、丸いのはSwitchかPS4かもしれませんね。マジかよ。私はDXはPS4版で持っています。

 この2作に関しては出来れば前日談のシェルノサージュをプレイしてから、続きのアルノサージュをするのをお勧めします
 絶対駄目!!! と言う事は無いのですが、いきなり説明なく「なんだこれ?」的なあれこれとか昔なんかあったんだな的なのを滅茶苦茶重要っぽく言っているのにマジで「なんか大変な事があったんだな」レベルのふんわりしか分かり得ないので……。
 あとちょっとだけオマケレベルではあるのですが引き継ぎ要素もあるので、出来れば同じ媒体でやるのが良いと思います。片方をSwitch、片方をPS4でやるとその辺りが出来ない筈です。
 他キャラとかストーリーとか声優とかシステムとかなんかその辺はサイトで観て下さい。ジャンルとしてはシェルノは基本アドベンチャー、アルノはRPGです。

 サージュコンチェルトシリーズは様々な意味で普通のゲームとは一線を画す為、強く好き嫌いが出やすいと思われます。しかしもれなくこれでしか出来ない様なゲーム体験を与えてくれます。
 他ゲーでの例えで申し訳ないですが【絢爛舞踏祭】【バテンカイトス】等がお好きな方は好きかもしれません。そうです、第四の壁を突破する世界介入系です。

 是非、我々の居る宇宙の7次元先に【ある】世界へ、【アクセス】して下さい!!

一旦ね


 ゲーム、アルトネリコの紹介は以上です。
 なんか長々とまだ下にあるんですけど、

 正直一番紹介したくて、一番紹介しなくて良い「とても好き」語りになりますのでおまけです。

 なのでここで締めておきますね! 一旦ね!!
 普通? にアルトネリコと言うゲームについて紹介してみました! 懐かしいなあとか、興味沸いたなあとかあれば嬉しいです! プレイする環境がきっついけど!!!!!!!! 助けてコエテク!!!!!!!!!

 では、明日のげむすきアドベントカレンダーもお楽しみに!!!!!




Q,ところでこの黄色いのは?
A,銘菓オボンヌ


ここが大好きだよアルトネリコ!!!!!!!



ここから先はマジで読んでも読まなくても良いぞ!!!!!!!!!!!
※ばっちばちにネタバレも含まれていきます※




 てな訳でね?
 一体何が私の中でこんなにもアルトネリコ大好きだーーーー!!!!! ってなったかという話をします。

 結論を言うとゆるしの物語だから大好きです。

 この愛だとか赦し(アルトネリコ表記)って言うのは単純に、愛を持って何でも許しましょう……みたいな話とはちょっと違って、アルトネリコ世界を構成する波動科学的な意味での【愛】で【赦し】という意味なので、面倒な話なのですが……。

 主人公ライナーについての所で少し触れているのですが、ライナーは最初はシュレリア様は絶対で正義感もある熱血馬鹿的なある意味分かりやすい主人公です。これはこれで勢いでの牽引力もあって良いとは思うのですが。が! その彼がゲームが進んで行くにつれ、色んな人や出来事や想いや考えに出会ったりして、段々変わっていくんですよね。尊敬するシュレリア様に言われたからやっていたのを、自分で考える人になっていく。
 このゲームのトゥルーエンド等の分岐で散々言われる話なのですが、

 みんなが幸せになるってのはどうすれば良いんだ?

 と言う疑問と選択肢が何回も出てきます。
 ルート分岐的な選択肢としても出てきますけど、よく考えるとこの【選択】が結構出てくるんですよ!
 世界を救う為に慕ってくれるミシャを人柱としなければならない。もしくはシュレリア様の機能停止と引き換えになる。どっちかを選ばなくてはならないと言う選択が出てきます。
 そしてその度に本当にこれで良いのか、【みんな】が幸せになっているけれども、それは【誰か】が幸せにならず手にしている幸せ……そんな状態や選択を何度も経験して、考え始めるんですよね。

「ミシャが謳うと…ミシャも苦しむ…。ミュールも苦しむ…」
「…え?」
「いや…クロニクルキーって…誰のためのうたなんだろうな…って思ってさ…。
誰を…幸せにするための…詩なんだろう」

ゲーム本編PHASE3から

 この最後の「誰を幸せにするための詩なんだろう」で、ビシャーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!となりまして。
 クロニクルキーは聞いた事ある方なら御存知の通りとても綺麗で儚そうで、そして荘厳な曲です。そんな曲が誰を幸せにするための曲か分からないって言うのが、もーーーーーーーーー耐えられなくない!? こんなに綺麗なのに!! それが!? ってなったんですよね!
 ええ、勿論で幸せになるのは封印されてる元凶でも無く、封印する為に一生を捧げて謳い続けないといけない人柱でも無く、無辜の民の【みんな】ではあるのですけれども!!!
 誰かを犠牲にしない幸せになる方法を探すって物語ではよくある構図ではあると思うのですが、ここに音楽の相乗効果がめっっっっっっっちゃ乗ってくるんですよ! アルトネリコ、ここにマジで命かけてる。最高に力入れてるし、めっちゃ刺さってくる……!
 歌詞はヒュムノス語なので何言ってるか分からないけど、それでも音楽って伝わってくるもんだしさ~~~~~~~!!!!!!! って言うね!?!?!?!? 何かこれちょっと前にも言ったな!!!!!!!!!!

 まあしかし。
 えー……ライナーを語るには避けられない大問題発言「謳ってくれないか」の後の台詞です。
 機能停止した尊敬する大切なシュレリア様を再起動させる為に、ミシャには元凶を封印し続ける為に人柱としてずっと謳い続ける役目に戻ってくれと言うシーンなのですが、あまりにも唐突にその一言だけで言葉選びとかが酷くないか? と言う超問題発言シーン。
 直後の「シュレリア様の事はすごく気にかけているのに、私はどうでも良いのね…」と言うミシャの発言がその通り過ぎるのですが。マジで。もっと怒っても良かったとは思う。ここは普通にビンタしても良いレベルだったとは思うけれども、まあ烈火の如く怒るって事が無いのがミシャなんだろうなあ、とも。頭が良い子は脳内で色々考えて無理矢理納得させちゃうんだろうな……。
 でもライナー、「謳ってくれないか」って言うなら、先にこっちの「どうして」って言ってからの方が良かったとは思うぞ。「そして」みんなが幸せになる方法を絶対に探す、って順で言えば良かったと思うぞ。

 あと、このクロニクルキー、志方あきこさんが歌唱されているのでかなり高めのキーなのですが、劇中でアヤタネが日本語歌詞でちょっとだけ謳うので吃驚しました。中の人頑張ったな……。勿論謳いやすいキーに下げてはいるのですが、それでも絶対普通の成人男性には高そうだなって……。

 閑話休題。
 そんなこんなで考え始めて周りにもそうしたい! と言い出したりして、何だお前どうしたんだ、て言うか本当にそんな事出来るのか? 等々あるのですが、そんな想いだけではどうにもならねえなあ! と示唆されます。

「ミュールと戦うのは何故? ミュールを倒すのは何故?」
「そりゃこの世界が危険だからだろ! 他に何があるんだよ」
「あなたは今、ミュールのことどう思ってる?」
「どう…って…」
「憎しみ…そして激しい敵意を持っている」
「当たり前だ。人の命をもて遊びやがって…」
「…。
やっぱり…ここを通すわけにはいかないわね」
「どうしてだよ!」
「あなたに世界は救えない…と判断したから」
「なんだって…」
「今のあなたは焦ってヤケクソになっているだけ。頭を冷やしなさい」
「…。どうしたら通してくれるんだ」
「今から言う問いに適切に答えたら、通してあげるわ。

争いが起こる最も簡単な、そして最も重要な理由は何?」

ゲーム本編PHASE3から

 スゲえ難しい事言われたぞ……。
 元凶ミュールを封印しているシステムそのものにそう言われるのですが。
 因みに彼女の問いを無視して、うるせええええしらねえええええ!!! と倒しに行く事は可能ですが、これで良かったのかなあエンドで終わるそうです。そして物語はアルトネリコ2に続……かなくなる……。実は観た事が無いぜ、オババ様エンド。
 すぐに答えなくて良いから、答えを探しに行きなさい。とお前は人生の経験値不足ですと追い返されます。まあ……こいつ基本馬鹿だもんな……とふんわり思ったり思わなかったりもするのですが。

 そしてシュレリア様から全ての元凶であるミュールの正体や過去どんな事をしていたかを教えて貰ったり、倒した酷いと思っていた人達がどんな過去でどんな想いで自分達と対立していたかを知っていったり、やっぱり酷い奴じゃないかと怒ったり、様々を経験して理解を深めて、世界中を回りながら考えます。
 全ての元凶であるミュールを倒す必要はないんじゃないか? と。

「なあ、みんな…。俺さ、色々考えたんだけど…。
ミュール…何とかして助けることできないかな…」
(中略)
「俺さ、今まで相手のこと何も知らずに戦ってた。ファルスもボルドも、アヤタネも…。
褒められた行動してないヤツもいたけど、俺はその行動の理由を知ろうとしなかった。
相手がどんな想いで自分と戦っていたのか…どんな事情があったのか…。
それがわかっていたら、もしかしたら戦わなくていい道があったかもしれないのに…」
「…」
「タスティエーラが言っていた言葉の答え、俺ようやくわかったんだよ。
争いが起こる一番の原因って何なのか…。
俺はその答えを、行動で示してやろうと思う。
ミュールもアヤタネも…俺たちと一緒に暮らせる世界を目指すんだ」
「…実現する可能性はどの程度だと考えてますか?」
「え? …あ…どうだろうなぁ…あはは!」

ゲーム本編PHASE3から

 もうこれたまんなかったですね!!!!
 めっちゃ戦う普通のRPGにバッチリ相性の熱血馬鹿性格の主人公なのに、段々とそういう風に考えていく様が! たまらん!!!!
 で別人みたいに覚醒している訳も無く、至極冷静にシュレリア様に確認されたら笑って誤魔化すの、絶対に頭足りてない証拠なんですよね! 俺馬鹿だから分かんねえけどよぉ~なのに大切な所は抑えてくるの本当好き。

 薄々所かもう気付いてる方も多いとは思いますけど、最初に結論! とか何とかそれっぽいでかくてすげえ事言ってるんですけど、これもう9割以上主人公ライナー・バルセルト大好きです文章なんですよね! ええそうなんですよね! 困ったなあ!!!!!!!!
 いや本当めっちゃライナー大好きなんですよ、ライナー・バルセルト信者です。

 でもだって、彼の変化が、成長が、道行きが、そしてその先が全部全部アルトネリコの【ゆるし】を体現していたから!!!!!!!
 と、私はアルトネリコと言う物語を解釈しました。
 正解かは分からないのですけれども、この後のシリーズはライナーが目指す未来への決断が無ければ絶対に続かない話であり、理解して一緒に生きていこうとする【ゆるし】無くしては絶対に成し得なかった大地も空もなくした星を再生する【惑星再生】へと続いていきます。
 まあ単純にずっと戦うと思ってたラスボスと和解しようぜ! とか言ってそれを本当に成し遂げたって言うのに感動したんですよね。大好きこういう話。バッチバチの泥沼どうにもならねえ! も好きだけどそれも、それでもひとつでも前に進んで行こうとする人の姿や想いってのがたまんなく好きで、愛おしくて尊くて大切だと思うんですよね。心揺さぶられる気持ち。目指したい姿勢。
 物語によってはそれでも厳しい現実はつれ~~~~~! ってなったりもするんですけど、アルトネリコはそれをライナーが何とかしてしまいます。でもまあこんな理想論どうなの? とも思える訳で。

「ああ…何とか…。だが、生きているのが奇跡だ。
絶対に消されると思っていた。なのに…何故…」
「それは…ミュールにとってアヤタネは大事な子供だからじゃないかな…。
自分の子を手に掛ける親など…そうそういるもんじゃない」
「そういうもの…なのか…」
「そういうモノだ」

ゲーム本編PHASE3から

 頭お花畑野郎か~~~~~~~????????????????
 と思える返答をライナーはするんですけれども、これは親が子供が~と言う是非の話ではなく、ライナーが既にミュールをめっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっちゃくちゃ信じているって事なんですよね!

 俺はアヤタネを信じている! ミュールも信じてる! それにお前達は親子だから殺すとか絶対無い! 彼女にもまだ人の心はある! だって今まで調べたらいっぱいあったもん!!!!!

 と、ハチャメチャに信じ過ぎている。実はライナー自身も父親とちょっと確執があったんだけどその辺りのも含まれつつ……ではあるけど、おいおいそのお母さん、直前に息子を操ってこっちを殺そうとしてきたぞ……大丈夫なのか、そんなの……。厳しい世界観の物語だったら絶対目も当てられない事になるフラグやぞ……になってしまうのですが。
 が!

 きびしいげんじつ!!! とならず、それでも猜疑心や不安等のマイナス要素に引き摺られずに達成出来たのは、ヒュムノスとレーヴァテイルと言うアルトネリコ独自の存在のおかげだと思います。
 設定詳細言っていくとシステマチックな詩魔法ヒュムノスなのですが、それを構成するヒュムノス語は感情特化言語です。詩魔法でこの感情を表す部分はレーヴァテイルは嘘が吐けない……吐けない筈です!(設定的な意味で確信が持てない)
 だったら絶対に想っている感情は伝わる筈です! だって相手のミュールは最強のレーヴァテイルなんだから!!!
 ここのロジックと解釈が間違ってたら色々強引君なんで間違ってない事を祈るけど、きちんと覚えてない設定で自信ないので間違ってたら適当に流してください……。

 ライナーが詩魔法使えたら一番良いんですけど、混血でもレーヴァテイルは女性でしか発現しない種族なので、ここはレーヴァテイルであるヒロインに助けて貰う事になります。

「私…そのクリスタル、タウンロードしたい…。ダメかしら?」
「ミシャ!? 一体どうしたんだ?」
「私…ずっとミュールを暗いオリに閉じこめてきたわ。
『クロニクルキー』という詩で…ずっと。
だから、私がその詩を謳ってあげたいの。
今度は、彼女にとって心地いい子守唄を…謳ってあげたいから…」
(中略)
「ライナー。ミュールって凄く繊細で…純粋な詩を紡ぐんだね。
こんなにも美しい…って感じた詩は、初めてよ…」

ゲーム本編PHASE3から

 どーーーーれだけヒロインが、ミュールを信じるライナーを信じる! にするにしたってまあ限度はある。でも!! どうやら元々は人間の事好きだったらしいぞ! と過去のミュールの気持ちをダウンロードしちゃったらね! もう……ね!!!!!!!!!

「そう。それじゃ、もう一度…質問するわね。
争いが起こる最も簡単な、そして最も重要な原因は何?」
「それは、相手のことを知ろうとしないことだ」
「…」
「相手がどんな気持ちでやっている行動なのか、どんな想いで決断したことなのか…。
本当はどうしたいのか…何を望んでいるのか…それを知ろうとしないから争いは起こる」
(中略)
「面白い答えね。私はその答え…好きよ」
「タスティエーラ…。俺…決めてることがある。
俺…ミュールを助ける」
(中略)
「だから…俺が、その憎しみを少しでも和らげてあげたい…」

ゲーム本編PHASE3から

 盛り上がる~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!
 本ッッッッッッッッッ当最初の方とかシュレリア様の事しか考えて無くて猪突猛進馬鹿してたライナーがさ~~~~~~こんな決断をしてさ~~~~!!!!!!!!!!!!!!! こんな事言える様になってさ~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 つか今これ読み返すと、めっっっっっちゃくちゃラスボスを口説き落とそうとしてる?? とも読めますね……。
 …………有りだとは思いますね…………。

「…わかったわ。ライナー・バルセルト。
私…クレセントクロニクルの心も、今この時、決まりました。
今の貴方なら、きっと過去の歴史を繰り返させない。その強い気持ちが感じられました。
クレセントクロニクルの扉を開放します。
そして、貴方に…この世界の明日を託します…。
あと少しの命だけど…最後に貴方がこの世界の明日を切り拓くところを見せてもらうわ」

ゲーム本編PHASE3から

 入れなくて良いかな? って思った台詞なんですけど、折角なので入れちゃいます。
 こう言う言い方されると、有難う、俺頑張るよタスティエーラ! みたいな気持ちにもなるんですけど、今までライナーの事を「あなた」って言ってたのが【貴方】ってなってるんすよね! 何か、こう……認めてくれてる感じ、凄く……する……!!!!!!!!
 ライナーは最初から猪突猛進馬鹿ではあるのですが、真っ直ぐで曲がった所もない奴だったので、頭を使って考える様になったらちゃんと信じられる相手としてみんなが助けてくれたり認めてくれたりってなってきてると言うのを感じられます。
 まあガストちゃんつかアルトネリコは誤字の宝庫なので、これももしかしたら只の校正がちゃんと入って無くて漢字変換が定まってない揺れ表記の可能性が百億位あるんですけどねガハハ!!!!!!!

 と親の様な気分になりながらラスボス戦です。

 戦わないって言ってたのにラスボス戦あるのかよ! なのではあるけど、まあRPGってシステム上ね……あと相手がすぐに分かって貰えるとは……限りませんので……ええ……。
 相手は元々人間が好きだったのに酷い扱いで結果的に愛憎裏返って300年続けてる奴ですからね。筋金入りですよ。
 ここでもまあめっちゃ音楽演出がうめえのなんのって……。
 君の今までを知ってきた、赦してくれ、そしてまだ人を愛する気持ちが少しでもあるのなら、一緒に生きていこう! とミュールに想いを伝える詩を謳いながらのラスボス戦です。
 最初はとても静かで美しいヒュムノスなんですけど、ボイス付きの台詞をちゃんと言い終わりで台詞送っていくと、荘厳に力強い、めっちゃ盛り上がる所からバトルが開始してくれるんですよね~~~~~!!!!!!
 あ~~~~~~~そう言うの好き好き好き好き~~~~~~~~~~!!!!!
 ここ!!!! ここでかかるヒュムノス!!! シリーズ通して一番愛してる曲です!!!!! 【EXEC_HARMONIUS/.】よろしくお願いします!!!!!!

 あっちもこっちも悪いとは言え、赦しておくれ! と、ある意味とても身勝手なお願いをしてはいるのですが、ミュール自身にはヒュムノスとして想いを直接、プレイヤーには音楽という馬力で兎に角殴りつけられるのでめっちゃ刺さってしまう。やっぱ音楽つええよ、ガストちゃんはよ……。
 そして最終的には抵抗してきたミュールも詩とライナーの懸命な呼びかけにより、心を開いてくれます。その心を開いてくれる返答も会話ではなく、そう、ヒュムノス……!
 とても美しいヒュムノスを是非聞いて下さい。
 ぶっちゃけ最初ここがよく分からなくて、何かよく分からないけど和解出来たみたいだぞ!! って位しか受け取れなかったんですけど、それもある意味音楽の力ですよね。何かよく分からないけど音楽の雰囲気で分かる! 良かったこれで解決ですね!

 この記事、ライナーに百億万回馬鹿馬鹿言ってるんですけど、まあ自分も馬鹿なんでね……何か……よく分からないけどそうらしいぜ……って音楽の雰囲気で分かってるつもりになる……。音楽の専門的で難しい事は分からないけど……。


 お分かり頂けたでしょうか……?
 と、そろそろ纏めたい気持ちがあるんですけど、正直お分かり頂けたも何も、なあんにも分かんねーよ、お前がライナーが好きで音楽が良いって事以外はよぉッ!!! にしかならない文章しか書けないので、御理解頂ければ幸いです(平伏)。

 厳しい現実みたいな世界の物語の多い昨今、そこに生きるキャラクター達が辛く悲しい結末を迎えたり、そんな話が多かったり……というのもままありますが、それを音楽=ヒュムノスで何とかなってしまいそうなギミックを持つ強みがある上に、現実に音楽でそれを叩き付けてくるのがアルトネリコだと思っています。
 いや別に厳しい! どうにもならん! ってのも、わたくしアークナイツに最近鴑ハマりしてるのでそう言うのもめっちゃ好きですけどね……でもアークナイツもそれでも前を向いていく物語なので……孤星良かったね……。狂人号も良かった。先導者もモンハンコラボのも全部これだったから良かったよ……。

 ここからはちょっと込み入った世界観設定込みの話になるのですけれども、そもそもでこのアルトネリコが存在している宇宙の仕組みは、原初核エクサピーコが謳う【存在する事を赦す愛】と言う波動で出来ているから帰結的にこうなるのは当たり前、ってのが大ッッッッッッッッ好きなんですよね!!!!!
 シリーズ続いていくと色んな人との相互理解や愛って話になって、最終的にはその上の次元の星との対話になる訳であって。
※この宇宙はそういう法則で成り立ってます

 込み入った設定というかエクサピーコ云々は3以降ちゃんと開示される話なので、初代をプレイした時にはまさか宇宙規模で好き……みたいになるとは思ってなかったんですけど、でもこの考えてなかったのが考える様になって、走り回って手を差し伸ばして成し遂げてきってしまった勇者ライナー・バルセルトって好きの体現者を嫌いになる訳ないじゃないですか~~~~~!!!!!!
 と言う訳で、アルトネリコ自体のプレイ順は2からだったのに、遡って初代をプレイし、このトゥルーエンドへの流れでがっつり心を掴まれた私は、当時PS3でアルトネリコ3出るよ!!!!!! って時期だったので、PS3を買いに大阪梅田のヨドバシカメラへ向かったのでありました……。


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