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水晶さんのくれた答え。

くりすたるる……をクリエイター名にするくらいですから、クリスタル──水晶が大好きです。
今となっては、水晶のない生活など考えられないくらいですが、まだその存在を意識するようになって間もない頃、どきどきしながら入った小さなパワーストーンのお店で、ペンデュラムを買いました。
荒削りの円錐型の、水晶のペンデュラム。親指の先っぽほどのサイズです。

ペンデュラムというのは、ダウジングに用いられる振り子のことです。
ダウジングは、古くは、水脈や鉱脈を探し当てる手段として重用されていました。水脈や鉱脈の存在を感じとる、人の感受性を振り子が増幅し、大きな動きとなって伝えてくれるのです。
現在は占いやヒーリングで使用されることが中心で、「質問者」の問いかけを、ペンデュラムの振り子が回転や揺れなどの動きで「答え」てくれることで成立します。質問者自身の心の振動や、指先に表れる微細な動きに、振り子が共振するともいわれています。

この日、ペンデュラムにふと目がとまったのは、友人のことで、迷っていることがあったせいだと思います。
ささいなことではあるのですが、親しい友人に、自分の氣持ちを素直に話すかどうかを決められずに毎日を過ごしていました。伝えるつもりの話には、多少非難とも受けとめられかねない内容が含まれていたので、自分と相手にとってどうすることがいちばん誠実なのだろう……と思いあぐねる日々でした。
それを、目の前のペンデュラムに、問いかけてみたくなったのです。

棚から手にとって、鎖の部分を指先につまんだときには驚きました。
(あなたを買って、家に連れて帰ってもいいかしら?)と、心の中で質問しただけなのに、
ぐるん、ぐるん、ぐるん、ぐるん。
まるで子犬がくるくるまわってはしゃぐみたいに、意思表示をしてくれたのです。
わたしもすっかり嬉しくなって、お店の方が丁寧に包んでくださった小さな水晶を、大切に持ち帰りました。

ところがです。
その夜、友人の件で問いかけてみたときには、昼間あんなにはしゃいだ水晶が、うんともすんとも反応してくれないのです。
(心静かに返事を待ってみよう。心静かに。心静かに……)
自分にいいきかせながら、どのくらい待ったでしょうか。
ふいに、胸の奥から穏やかな声がきこえてきました。
(選ぶのは自分。選んだことはみんな正解)

そのとたん、ぶわ……っと心が軽くなりました。そう。ぶわっ、と。内側から強い強い風が吹いたみたいに。

それ以来、「迷う」ということがほとんどなくなりました。
正確には、迷ったり考えたりしたとしても、あまり心が重くなることがなくなった……という感じでしょうか。
なにしろ、「わたしが選んだことはみんな正解」なのですから。
どちらを選んだとしても、自分で選び、その結果起こることを楽しめる、そこから学べる、という自分への信頼さえあれば、それで大丈夫。
「迷う」というのはすなわち、「どちらで楽しむか」という選択の過程に他ならないわけですからね!

水晶の声をきいたのは、それが初めてだったと思います。少なくとも、自分の意識下では初めてです。
その声は、これから一生分のわたしの疑問に、たったひとつの答えをくれた。
選んだことはみんな正解。
みんな、正解。

生きるって嬉しいね!

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