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『すずめの戸締まり』雑感

 どうもです。

 今回は、タイトル通り『すずめの戸締まり』の雑感です。11月12日にイオンシネマのULTIRAで観てきましたので。んで、感想をTwitterで書こうとしたけど何かまとまらず、でもnoteにちゃんと感想記事書く気もそこまで湧かず、Twitterで呟く位のラフさでnoteにたまには書いてみようかと。なので、"雑感"です。あしからず。ネタバレは気付かずしてるかもなので、鑑賞後読んで頂くのがイイかもしれません。てか、鑑賞前に感想読む人ってあんまいなさそう(少なくとも自分はしない)。

 

 余韻は最高に好みでした…後味が良かった。涙腺弱いので泣きそうになったけど、耐えれる範囲で”収まってしまった”。いや、間違いなく"泣き"ではあったんだけども。もう一度観に行く時は泣く気がしています。もっと鈴芽に感情移入してたら泣いてたのかな…。初回は割と気持ちが分散してた。

 とても想像力を試されてる様な作品だった印象が強いです。表面上だけでも十分楽しめる作品でもあったけど、そこから拡く深く想像できる優しい作品だったなと。今は無き多くを想像させてくれる描写も顕著で。表情に言動、声、身の回りの全てから、描かれてはいないけど作品世界内には必ずあるはずを想像しながら楽しくなったり、しんどくなったりできました(普段からそーゆー見方をする事が多いけども)。決して切り離す事はできないあの日の私達の記憶を利用する部分とはまた別で、考察とは違って、純粋に、日頃から遠い未来や誰かの気持ちを想像する形で、それと同じ様に本作を味わう事ができたのが良かったですね。
 鈴芽が母親を亡くしてからの暮らしとか。
 草太はどーゆー想いで家業である閉じ師と向き合ったのかとか。
 環さんの想いとか、芹澤と草太の大学生活とか、その土地の昔の景色とか
 etc.

 ファンタジー作品に欠かせない想像力。そんな想像力のパワーはとてつもないモノだと思っているし、本作でもそんなパワーで本来鎮められないはずの地震を鎮めていきました。でも、想像力のパワーで現実をどうにかしようとも、突き詰めると結局その根っこには現実が残っているものです。寧ろ、その為の想像力だったと思える作品でした。

 どうしたって時を越える様なマネはできないし、私達の未来は約束なんてされていない。物語も無限ループとも捉えられる締め方で。想像力のパワーを味わえると同時に、”想像でしかない”無力さにも襲われると云うか。現実に帰される。いつもの日常に。日常は繰り返されるモノで、繰り返されるから日常で。その中で大切なコト・ヒトを忘れた瞬間なんて一時もないけれど、毎秒欠かさず想いを馳せて生きていくのはまた無理な話で。それを誰もが解っているから、胸に刻み、未来を…明日を…誰かを想像できる今その瞬間を大切にしてみようと想うのかもしれないですね。そんな風に思えた作品でした。

 あとは、音楽むっちゃ好みだった。『君の名は。』『天気の子』も良かったけど、陣内一真さんが参加してるのデカい。映像とリンクしまくってた「廃墟の温泉街」「廃校の風景」「廃遊園地」「決意~旅立ち」が特に好き。お馴染みのRADWIMPSの曲では、「二人の出逢い」「東京上空」「カナタハルカ」「すずめ」「Tamaki」が好き。取り敢えずSpotifyで聴けてるけど、かなり気に入ってきたのでフィジカル買うかも…。


 そろそろ、まとめます。
 正直、尖った目新しさや、それこそ自分の想像を越える様な感動は無かったんだけれども(だから涙出ず?)、真正面から描き切って魅せた、素晴らしい作品だったなと思います。映画体験としても最高でした。これは本当に。今日こうして新海監督の作品を映画館で見れた事に最大級の感謝を。

 たまには良いかと思い、noteで書いてみた雑感。いつもとは違って読み手の事を全く考慮してない書き方ですが、もし何か得られたモノがありましたら幸いです。再鑑賞後、追記する可能性は無きにしも非ずです。

 ではまた!

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