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出張あてどなし(おかやまZINEスタジアムレポ)

2月がそろそろ終わるってよ、早すぎるよ。青木です。

今年はおかやまZINEスタジアムにて、文藝孔雀(NPO法人アートファーム)さんのところで台本委託販売のお誘いを頂き、参加させて頂きました。


●前回(去年)はこちら

〇今回だしたもの

2022年に投稿した『告解室』の加筆修正リメイク版を作りました。

全体像

内容】
①本編シナリオ(一部加筆修正)
②各分岐シナリオ(一部加筆修正)
⭐③限定デザインのしおり
⭐④配役別秘匿シナリオ      (⭐はzineスタジアム版のみ)

前回、静かに人気だった100円台本復活させようかなとも考えていたのですが、今回は委託販売であることや限られたスペース内での販売が必要だったので【コンパクトに、でもインパクトを】を目標に作りました

作ろう作ろうと思いながらタイミング逃して作れてなかった配役別の裏シナリオをこれを機会に作れてよかったです( ´∀`)b

〇裏話

2点ほど裏話を書きます。ご購入いただいた方により楽しんでいただけたら。当日ご来場が難しかった方はぜひご想像でお楽しみください。

①しおりの文字、読めます


多分「どこがやねん!」と突っ込まれそうですが、しおりの裏側の使用フリーフォントの記載がされていると思います。するとあら不思議。読めるんです、これ。

※ちなみにこんな文章になっていました↓

Hurtfull Discussion Entertainment
<CRAZY TALK QUIZ SHOW>
Special reserve ticket of TVprogram viewing for the chosen one.
I am looking forward to your visit to the studio.
But…You will need to take full responsibility for your action.

(訳)
ハートフルディスカッションエンターテイメント
<クレイジートーククイズショー>
選ばれしあなたへテレビ番組の観覧特別予約チケットです。
スタジオであなたに会えることを楽しみにしています。
ただ…あなたの自己責任でね。

この文章、実は初期原稿の時に一緒に作ったPR動画(試作品)での案内が元になっております。(※使用素材等はYouTubeのチャンネル概要欄に記載)


青木が「ハートフル(ボッコ)ディスカッションエンターテイメント」という文言が地味に気に入っていて、今回の同封しおりデザインに組み込みました。


②秘匿シナリオについて

多分、秘匿シナリオ(裏シナリオ)を読んだかたは、「これが一体なんに関わるんだよ」と思われるでしょう。もともとは初期原稿を作った時期に、「その配役の人だけに情報を与えたらなにか化学反応みたいなこと起きないかな」と思ったのがきっかけで考えていたものです。

初期原稿の時期では「どう書いたら伝わるかな」ともあもあしていたのですが、TRPGのプレイ動画で「秘匿ハンドアウト」というシステムを知り、それを目安に今回作りました。


あまりネタバレになるので詳細は伏せますが、ボクはたまにキャラクターを作るときに煙草の銘柄など【こういう人間ですこの人】みたいなイメージの目印になるもの指定することがあります。

広い舞台からしたら客席から見えない小さい小道具の煙草なんてそんなちっぽけなもんみえんやろと言われてしまえばそうなんです。昔【私小説】で非喫煙者の役者さんに喫煙者の役を演じてもらった際に、煙草を吸わせるわけにもいかないので駄菓子のココアシガレットで代用してもらいましたがばれませんでした。会場によりますがそれくらい見えないです。

ですが、たばこは安いものを吸うというより「その人がなにかしら気に入った銘柄を吸う」「わざわざ体を壊すのにその人が煙草を吸う習慣ができた経緯」とかキャラクターの背景やイメージの肉付けができると思っています。

たとえば、青木はウィンストンのキャビンが好きです。もともと喫煙者がいなかった上に家族も非喫煙者でむしろもってのほかぐらいの吸わない家族です。ですが前職でストレスが多すぎて「なんか漠然とやさぐれてやりたかった」のがきっかけで吸い始めました。

煙草の銘柄とて食べ物等好き嫌い一つとてキャラの断片に対してそこからどうその人が解釈していくのかをみてみたいと思いました。同時に、ストレートシナリオのような「相手の立場を知っている状況」で出てくる言葉ではなく「相手を知らない状況」で出てくる役者さんの言葉や感情が観客の選択に影響する瞬間がみたいというのが気になり、それを煮詰めた結果、秘匿シナリオ(裏シナリオ)が生まれました。

まぁ、劇団(もどき)あてどなしには役者さんいないんですけどね( ´ཫ` )


それではまたどこかでお会いしましょう…。

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