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信仰や古典に関すること

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信仰や古典に関する記事をまとめています。基本的に自分で歩いて見て感じた旅日記です。奈良関連の記事が多いです。
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記事一覧

初夏の高砂神社を訪ねて、自分なりに「高砂や~」を考えた

5月末、神戸の実家のお墓詣りの後、車で30分ほどのところにある高砂神社に行ってきた。 高砂…

こもりく
5日前
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2024年春、奈良の桜と「西行桜」

4月上旬、桜井から川上村に向った。この時、宇陀を通るので、又兵衛を見物しようと思った。し…

こもりく
1か月前
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死後も恋人を待つ姉妹―能「松風」と須磨

私は歴史の場を訪ねるのが好きだ。 好きというよりそれが生業の一部だ。 そうした場では、が…

こもりく
2か月前
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能「鉢木」が伝えたいこと(3)

もし旅の僧が時頼でなければ・・    もし、常世の家を訪ねたのが時頼でなければ…  冬の高…

こもりく
1年前
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能「鉢木」が伝えたいこと(2)

前世と後生  「鉢木」では、あまり注目されていないセリフがある。たとえば旅の僧が宿を求め…

こもりく
1年前
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能「鉢木」が伝えたいこと(1) 

「いざ鎌倉」の主人公、常世の家があった「常世神社」に行く  去年の3月下旬、住まいがある湘…

こもりく
1年前
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親鸞が見た常陸国の光景―茨城県で考えた

1.親鸞を訪ねてきた常陸の人たち  親鸞聖人の言葉を弟子唯円が記録した『歎異抄』。文章のどこを取り上げても有名な節が並んでいるが、その中でも「おのおの十余ヶ国の境を越えて、身命を顧みずして訪ね来らしめたまう御志、ひとえに往生極楽の道を問い聞かんがためなり」は、人の動きを感じることができて当時の姿が目に浮かぶ。  親鸞と会うために、過酷な旅を経て京都までやってきた。彼らはおそらく常陸国(今の茨城県)から来た人たちだろう。親鸞は40代から60代を常陸で過ごした。その時

奈良の東大寺と「海ゆかば」

すっかり賑やかさが戻った奈良で思ったこと コロナが終わり、奈良市内にはすっかり観光客が帰…

こもりく
7か月前
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吉野山の体験修行で考えたこと(「食事作法」の思い出)

吉野の思い出  吉野は、これまでずっと自分の中にあった。  子どもの頃、夏休みや冬休みに…

こもりく
7か月前
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平敦盛の五輪塔の前で考えたこと

須磨・一の谷古戦場跡に立つ敦盛塚 源平合戦の中で最も有名な合戦のひとつ、須磨一の谷。 「…

こもりく
6か月前
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