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ミニ四駆超速グランプリを終えて番外編3

番外編3 ユーザー大会という彩り

超速グランプリのリリース直後、メインコンテンツである「超速グランプリ」(3時間おきに発生する全体のレース)の他に恒常的に競える場が提供されていなかった。
3時間に1回しか発生しないレースをただ待つ。
字面だけ見たら速攻でサ終しそうなゲームである。
そんなガバガバの隙間を埋め続け、気付けば
「あれ?こっちがメインコンテンツでは……?」
と思うまでに盛り上げ続けてくれたユーザー大会について思い出していきたいと思う。

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「Dr.cup」

Dr.course主催
方式:エディットカップ
対象:チーム

超速界の奇才・Dr.courseが主催のチーム対抗戦イベント
コンセプトは「ウデマエより己の腕前」
ここで優勝する事は恐らく超速界随一の誉れであり
その優勝チームはトップオブトップチームと羨望のまなざしを向けられた(akame主観)
Dr.courseの作るコースはアーティスティックさとギミックが絶妙に融和しその完成度はさながらひとつの美術品のように見えた(akame主観)
期間中毎日開催されるエディットカップが戦場で、各チームの代表が日々鎬を削った。

エディットカップのレースこそ主戦場なれどその戦いはコース発表直後から始まる。
コースはレース開始3時間前に発表され、各チーム先ずはその芸術的なコースの再現に注力した。
「ここの隠れた部分どうなってんの?!」「バニチェン足りねーー!!」「必要スタコ…5000…」
などなど各自思い思いに阿鼻叫喚盛り上がった。
Dr.cupが開催されると超速グランプリの売上が少し上がった……かもしれない。

バニチェン足りねーーー他も足りねーーー!!!

コース発表から3時間という間は思いのほか短く
疑心暗鬼になりながらファーストセッティングを組み上げ、スターティンググリッドについたものだ。
初回から完璧なセッティングで挑むチームはほぼ無く
代表として走るメンバーの裏ではチームメイトがリアルタイムにフル回転でセッテイングを考えていた。
チーム一丸となってひとつのマシンを完成させる、それがDr.cupの醍醐味であり、ライブ感のあるエディットカップの面白さなのだと教えてくれた。

最高順位2位(X-2)
一度だけ残れた決勝戦が悔しかったながらも誇りとして残っている。

「アンリTATB」

サムネコンペも人気だった

アンリさん主催
方式:チームコースタイムアタック
対象:チーム・個人

一世を風靡した元祖チームコースタイムアタック(TATB)
超速GPユーザー大会で最も参加者・参加チームが多かった大会だったと思い返す。
パズルのようなコースが特徴で、まずはその解答を探すことが重要だった。

マーシャルの意図を解くことが最優先

参加チームに主催者が出向きチームコースに設置する方式で、コースパーツが無くても参加できるしコースの間違いが無い
そんな参加ハードルの低さが魅力だったように思う。
この大会から派生し、チームコースを用いた大会は多岐にわたり普及した。
その他のユーザーも大会を催すにあたりこぞってこの方式を採用
超速グランプリ史上TATBが最も採用率の高い大会方式だったと思われる。
チームコース活用方法の可能性を拡げ
超速GPにイベント主催者を増やした大会だったなと思う。

チームコースを用いたイベントで変わり種といえば
同主催者が開催した「ステーションチャレンジ」や「〇〇クエスト」は秀逸だった。
コースに設定されたタイムを制限されたレギュレーションでクリアするクエスト方式の催しで、開催期間内であれば時間的な拘束も無く、じっくりコースと向き合う楽しさがあった。
ドラクエモチーフだったのがakame的に非常にぶっ刺さった。

二フラム

「MBSツアー」

〇〇〇〇ーさん主催(すでにXで存在を確認できなかったため伏せ)
方式:みんなでミニ四駆
対象:個人
主催者も優勝者ももうどこに行ってしまったかわからないけど(キンプリさーん見てるー?)

おファニー

akameが超速グランプリで唯一「優勝」を獲得しそうになったレース。
実在するサーキットをモチーフにした3コースで競うツアー方式
即ち、3コースを走ってその獲得ポイントで勝敗を決する大会だった。

この大会、スタートに緊張感が伴う「みんなでミニ四駆」を採用していた。
3レーンコースの為、1on1でレースを順次行うのだが
大会開催中、全員が一堂に会して出走者を送り出す一体感とライブ感が心地よく、すこぶる良いテンションでレースを走ることが出来た。

時間的拘束が大きく、不測の事態も多いためユーザー大会での採用率は極めて低かったけれど実のところ、この方式が「ミニ四駆をやってるなー」と感じられて一番好きだった。

覚えている人も多少はいるかなと思うけど
第2コースで勝利したことで
ゲンガーさんの超速ニュースに掲載された最初で最後の思い出がある大会でもあった。

「タカシソニック」

たかしvs人類

たか氏主催
方式:チームコースタイムアタック
対象:個人
超速界の風雲児・たかしが主催の個人イベント。
メインコンセプトは「たかしvs全レーサー」
チームに設置されるコースにはすべて基準タイム付き。
その基準とは「たかしが走ったタイム」これに達しない場合は問答無用でランク外に弾き出された。
製作者に似て癖の強いギミックコースはその謎を解くことが必要だった。

すぐコースの裏を走るチェアマン

謎を解く解かないでタイムに雲泥の差が出てしまい、初回大会ではその謎を解かないままフィニッシュしたところ
主催者たかしにチーム全体絶望を叩きつけられた
「いったいたかしは何秒で走っているんだ」
全員潰すと豪語するたかしのキャラクター性も相まって
その見えない背中を必死に追いかける新感覚のレースは非常にエキサイティングだった。

超エキサイティン

ちなみに負け越した。
というかこの大会でたかしに勝った記憶は無いのである……。

だいたいこんな感じでフィニッシュ

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上記した大会は抜粋であり、これ以外にも様々なイベントが様々な主催者により催された。
超速グランプリというゲームの懐が深い
………というよりイベントがスカスカで入り込む余地が大いにあったため
自発的にユーザー大会という文化が発展していったのだと思う。

他のゲームをそこまで知らないのだが
少なくとも今までやってきたソーシャルゲームでは無いムーブメントだった。

公式の運営ではない自由な発想のもとで育まれたこのユーザー大会こそ
超速グランプリを4年4か月もの期間支え続け
ユーザー同士の繋がりをより深めていったのだと考える。

超速グランプリを彩った全てのイベンターに

万感の思いを乗せて拍手喝采を。

皆様ありがとうございました。


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