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非正規雇用生活のラスト1ヶ月

前回、6年間の非正規雇用体験を投稿したが、それぞれ詳しい詳細を書いているかと言われるとあまり書かれてはいない。詳細を書いてしまうと文字数がさらに増えて文章を打ち込むのに疲れてしまうだろう。今回は転職までの非正規雇用最後の1ヶ月を投稿する。また、この文章内の非正規雇用とは主にアルバイトを意味する。

・8月1日〜2日 転職先の職場体験と最終面接

この2日間はなんとか派遣バイトの調整をし、有給休暇を入れた上で挑んだ日だった。真夏の汗ばむ季節、1日目はカジュアルスーツで問題なかった。2日目は面接も行うためダークスーツを着て挑まなくてはいけないので大変だった。

実際に実務を体験し、大変だったものの職場での業務や雰囲気など知れたのは大きかった。面接は暑さのせいで頭の中があまり整理出来ておらず、6割ほどボロボロだったかもしれない。それでも帰宅後、すぐに連絡をいただき内定を得ることができた。

その2日後、派遣バイト先の上司に転職先が決まったので今月いっぱいで辞めることを伝えると、自分の新たな先が決まったことに喜んでくれた。転職日が9月1日のため、派遣先での期間は残り1ヶ月となった。

・8月3日〜 終わりが見えることの良さ

1年2ヶ月も派遣先の物流会社を働いていると、いつまで続けるのだろうと気が遠くなることが何度かあった。一生このまま派遣バイトとして生きていくのだろうかと絶望する事もあった。だが、派遣先が残り1ヶ月間だと分かると急に気持ちが楽になった。真夏の駅構内はとても暑かったが自然と頑張れた。

・8月19日〜22日 有休消化による4連休

転職活動を行うため、無闇に有給休暇を使えなかった。しかし、転職先が決まったことで心置きなく有給休暇を使うことができた。19日〜20日は静岡まで旅行をし、19日の夜は静岡駅周辺で大学時代の先輩と2人で飲みに行った。転職期間中は地方へ行くことがなかったため、久しぶりの地方がとても心地が良かった。会ってくれた先輩には感謝である。ちなみに、21日と22日は片方がアパートでゆっくりしていて、もう片方は吉祥寺へ遊びに行っていた。

・8月29日 かつて正社員だった場所へ

6年前、無期雇用派遣という正社員扱いの派遣社員として千葉県千葉市の製薬会社で働いていた。しかし、上手くいかず7ヶ月で派遣先を切られてしまった。当時はこの出来事がとても辛く、受け入れられずにいた。周囲には自己都合でやりたいことがあって東京へ行くと話していた。

あれから6年、千葉市の元最寄駅を訪れてみて、非常に懐かしかった。千葉市での7ヶ月の私生活はとても気に入っていたので東京へ引っ越ししてからの目標としていた。

・8月31日 非正規雇用最後の1日

この日が派遣先最後の出勤日。8月の職場はとても暑くどこか騒々しさが漂うものだが、この日はなぜか暑すぎず職場内も比較的静かで落ち着いていた。最後の1日ということもあり、いつも以上に集中して業務に挑んだ。時間になり事務所に戻ったあと、上司にお礼をし、借りた備品類や安全靴など返却・処分して帰宅した。

帰宅後、6年間の非正規雇用生活が走馬灯のように頭の中で蘇った。精神的・肉体的に疲れる日々だったが、いろんな経験ができて満更でもなかった。

・非正規雇用を6年間経験してみて

6年前、転職して社会人で初めて非正規雇用という働き方を始めたが、始めのうちは抵抗があった。それでも月日が経つにつれて非正規雇用の気楽さを感じるようになった。一度非正規雇用の沼にハマるとなかなか沼から這い上がれないものだと実感した。自分の場合、諸事情により一般雇用で働くことが困難であったので、再び正規雇用の転職はハードルの高いものだった。

幸い特例子会社で正社員として雇ってもらえて一安心だが、もし自分が自身を受け入れず頑なに健常者として生きて行こうとしていたら、今頃どうなっていただろうか。きっと良くはない。

非正規雇用(主にアルバイト)は決して良くないものではないが、余程の事情がなければ長く続けるものではない。

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