見出し画像

年間2万件超の求人広告を制作。企業からもライターからも選ばれる理由とは

ちょっと昔、私がどんな情報をもとに転職をしたかというと、知り合いから「面白いことを一緒にやらないか」と誘われたり、「広報のポジションでこんな方を探しています」という求人情報サイトの広告を見てでした。

今回取材のために改めて最近の求人情報サイトを見たら、これが読み物として面白い!募集背景や仕事の流れ、先輩社員インタビュー、取材をした第三者からのメッセージまで、初めてその企業を知る方が良い点も悪い点も理解できるように分かりやすく書いてあります。決算資料を読むよりも企業文化を理解する上でいい教科書になりました。

そんなためになる求人情報サイトの広告を、年間2万件以上制作している専門部署がクリーク・アンド・リバー社(C&R社)内に存在しています。それが「ライティングチーム(ライターSTUDIO)」です。


「ライティングチーム(ライターSTUDIO)」とは

20年近く前から、求人広告原稿を受注・制作する担当者が集まる部署はC&R  社に存在していたのですが、各求人情報サイトごとにユニットを組み、それを求人広告を取り扱う組織として横串を通したチームが立ち上がったのが、今から5年ほど前の2018年6月です。

「ライティングチーム/ライターSTUDIO」の(左)横山幸平さん(右)湯村和哉さん

今回、このチームの立ち上げと運営の中心人物であるC&R社専門職社員でチームを取りまとめるユニットリーダーの湯村和哉さんとリーダーの横山幸平さんに、お話を伺いました。二人とも自分でも原稿を作れるクリエイターであり、ライターやカメラマンをまとめて広告を作り上げられるプロデューサーでもあります。

立ち上げの経緯・当初の苦労

湯村さんの入社の経緯から、立ち上げに関するお話を聞かせてくださいー

湯村さん:「前職から求人情報サイトのライター兼編集者として仕事をしていました。2016年、C&R社に某求人情報サイトのプロジェクトが立ち上がるということで入社しました。そのころは各求人情報サイト単位でメンバーが別々に仕事をしている状態でしたね」

「求人広告制作関連(ライティング関連)は媒体ごとに独立していてシナジーがなかったですし、「撮影チーム(カメラマンSTUDIO)」(グルメや教育・住宅関連など)はリーダーがほぼすべての案件に関わっていたものの、チームという概念ではありませんでした。横のつながりを持ったほうが効率化しますし、制作レベルも上がると思って、マネージャーの松場さん、現フォトチームリーダーの原口さんと相談しながらチームを横断した「求人ユニット」「撮影ユニット」に再編成しました」

「入社した当初個別媒体の1ユニットを立ち上げた自信と実績がありましたし、人に話かけたり働きかけるのが好きなので、自分ならできるんじゃないかという思いもありました(でも、そんなに甘くなかった・・・。)」

★2022年、「求人ユニット」は「ライティングチーム(ライターSTUDIO)」に、「撮影ユニット」は「フォトチーム(カメラマンSTUDIO)」へ改名しました!

立ち上げ時の苦労を語る湯村さん

「体制を構築した当初はガイドラインや検品の仕組み化が十分できていなくて。それを整備する一方で、受注量を増やすにはパートナーとなるライターの増員が必須なので、今思うと無謀なんですが、編集や校正をしながら経験や特徴もまちまちなライターをとにかく採用して求人広告の専門ライターに育てようとしていました。一方で当時のクライアントが外注先を使うのが初めてで期待品質が想像以上に高くて、ライターの原稿を自分で書き直してライターとぶつかったりもしました。立ち上げた月の納品はたった2本、売り上げは8万円にしかなりませんでした。」

「これじゃあダメだと考え方をガラッと変えて求人広告を書いたことがある経験者をメインとしたパートナーを採用して、なおかつ「育成」を強く意識するようにしました。そして、自分は組織全体を俯瞰しながら仕事をすることにしました。そのころ横山さんらが入ってきて、だんだんチームとしてまとまっていって、1年後には1か月で480本の原稿を納品できるようになりました」

組織が整備され成長し始めた

横山さんが入ったころ組織が整いだしたのですねー

横山さん:「私はもともと広告業界の営業職だったのですが、制作職を志望して2018年4月にC&R社に入社しました。最初は求人広告担当ではなく、チームとして組織化する動きに合わせてライティングチームに異動しました。私の役割はチームのリーダーを務めつつ、湯村さんが採用したライターの見極めと育成を行うことです」

ライターの方と一緒に成長を目指す横山さん

「今はライターを採用する際に次のような広告原稿のレベルテストを行っています。

(1)第1クオリティ:誤字脱字が無い、規定やルールを守って書ける
(2)第2クオリティ:伝えたい内容が伝わる、複数情報を整理できる
(3)第3クオリティ:魅力的な表現で書ける、オーダーから一歩ジャンプす
          る内容が入っている


この基準を明確にしてテスト原稿を書いてもらい、(1)と(2)ができる人を採用しています。情報整理がうまくできているかが重要なので、その部分をきちんとチェックしています。そして、仕事をしながら(3)ができるように一緒に成長していくのがスタイルになっています」

「この原稿品質を高める上で大切なのは、街を歩いていても良いコピーに出会ったらメモするくらい広告が好きかどうかということです。プロフェッショナルとして、どんな時も上達する努力ができるかどうかは重要です」

求人情報メディア各社の特徴とC&R社が選ばれる理由

湯村さん:「各求人情報サイトにもそれぞれ特色があって、それを作るクリエイターもそれぞれ適正があります。あるサイトはコピー重視だったり、また違うサイトではガイドラインをきちんと守れているかが重視されていたり。さらに、ライターが取材して記事も書いて営業も行う媒体もあれば、ディレクターが取材してライターは記事を書くだけということもあります。でもどの媒体にも言えるのは、若い人は昔に比べてカジュアルに転職を考えてしまう傾向があるので、入社した後のミスマッチが起きないように責任ある広告を作るということです。企業のいいことだけを書くのではなくて、求人広告を見て入社した人がどれだけ活躍できるかということが重要なんです。だから仕事のやりがいだけでなく、厳しさや向いている人向いていない人についてしっかりヒアリングする取材力はとても重要です」

横山さん:「それぞれの求人情報サイトに最適なライターのネットワークがあって、原稿品質は高くビジネス的な対応も良い。求人広告制作のどの分野も得意というチームにするというのは想像以上に大変なことなんです。つまり、C&R社が求人広告制作でクライアントから選ばれる理由、他社がまねできない理由は次の3つと言えます。

(1)ライター品質の高さ
(2)各方面のステークホルダー*を意識できるビジネス品質の高さ
(3)コミュニケーション力の高さ

*ステークホルダー:「発注元である求人情報メディア」「取材先企業」「C&R社」「ユーザー」のこと

特に(1)は時間をかけてパートナーのクリエイターと築き上げてきたので、すぐにマネのできないものだと思います。この3つの品質を守ることで、競合他社に差をつけることを心掛けています」

C&R社の強みの原点は

二人とも声をそろえて:「とにかく一番重要なのは一緒に原稿をつくるライターとの信頼関係です。感謝しつつもへりくだりすぎず、業務内容や仕事のしやすさで次も選ばれるように意識しています。コロナ前は月1回は飲み会を行っていましたし、チャットツールでルームを作ってこまめにメンバー間で交流したり、ライターの書き方や対応で苦手なことの相談にのったりして常にコミュニケーションをはかっています」

お互いの役割を理解して、2人の息はぴったり

「クライアントの原稿や品質への要求レベルは毎年どんどん上がっています。クリエイターと寄り添っているC&R社だからこそ、クライアントからも信頼されていると思います。これが現在では年間2万1,200本の求人広告を任されている原点ですかね」

最後に今後の目標を

湯村さん:「今は求人広告が多くの割合を占めていますが、SEO記事やモノ
      系コンテンツなどジャンルを問わず手掛けています。今後もラ
      イティングに関わる色々な領域にチャレンジしていきたいです
      ね!」
横山さん:「インボイス制度の導入で悩んでいる人も数多くいるので、求人
      広告以外のライティングの企画を広げて仕事を増やしていきた
      いと思います」

湯村さんの制作こだわりグッズ、取材の時だけ眼鏡をかけてスイッチを入れる
横山さんの制作グッズ、ボールペンのJETSTREAM、キャンパスノート4号(B6)がこだわり

取材を終えて

お二人の話を聞いていて、ライター、チームメンバー、クライアントと常にコミュニケーションをとり、一つの集団になって最高の広告を作り上げているからあんなに分かりやすくて勉強になる求人広告ができるのか、と納得しました。

「クリエイターの生涯価値の向上」が「クライアントの価値創造への貢献」につながるというC&R社のミッションをまさに具現化している「ライティングチーム(ライターSTUDIO)」。取材をしながら何か誇らしい気持ちになりました。求人広告を見る時ちょっと気にしてみてくださいね。■CR

CREEK & RIVER 公式note編集部 TK

法人向けライティングサービスはこちら