最新アップデートでAdobe Firefly の使い方が変わってしまった - Blog 2024/04/05
先月26日、Adobe FireflyのUIが刷新され、「構成参照(structure reference)」という新機能が搭載されました。
この機能は、アップロードした画像を参照してオブジェクトの位置や大きさなどを生成イメージに反映させることができます。
昨日のライブ配信では、この「構成参照」を取り上げましたが、想像以上に「脱プロンプト」を推し進める実用度の高い機能だということがわかりました。
詳細はライブ配信のページをご覧ください。
例えば、製品モデルの3DモックアップをFireflyのリファレンスにすると…
以下のように、3D画像とほぼ同じ構図のイメージが生成されます。
スタイル効果を適用したり、プロンプトの内容を調整すると、イラストレーションにすることもできます。
今回は、無料の3DCGツール「DAZ Studio」を使用していますが、スマホで撮った写真でも、自分で描いたスケッチでもかまいません。
リファレンスとして利用したい画像をアップロードして、「構成参照」および「スタイル参照」を設定、必要に応じて「スタイル効果」を適用したり、プロンプトの内容を調整します。
このイメージを「プロンプト入力だけ」で生成するのは至難の業でしょう。
自分の意図した構図や画風で仕上げるのはかなり難しい。
新機能の「構成参照(structure reference)」は、脱プロンプトを加速させるクリエーター向けの機能であることは間違いありません。
新しいFireflyの画像生成
一般設定/コンテンツの種類
プロンプト入力
構成参照(structure reference) ←特に重要
スタイル参照(style reference)
「視覚的な適用量」を含むスタイル効果(style effects)
カラーとトーン、ライト、カメラアングルを含む
文章表現でゼロから生成する難易度の高さ
文章表現に依存した生成方法は、時間が限られているデザイン制作の現場には不向きで、より直感的な手法が求められています。構成参照は「絵で指示できる」大変便利な機能だといえるでしょう。
プロンプトの内容を変更しながら、何度も生成を繰り返すやり方は、プロのデザイン現場では導入しにくいため、用途も限定的でした。
構成参照のような制御しやすい機能が今後さらに追加されることで、Fireflyが有効なデザインツールとして普及する可能性が高くなります。
3DCGツールとの連携は少々エクストリームな手法ですが、ラフなスケッチを描いたり、スマホで写真を撮るなど、リファレンスの準備は手間がかかりません。すぐに誰でも試せるので、学校のプロジェクト学習などでも活用できそうです。
ただ、ルールはきちんと守りましょう!
他人の著作物を無断でアップロードすることは禁止されています。
有名人や人気キャラクターなどの画像はブロックされますが、ネット上の無料素材なども注意してください。
Adobe 生成 AI ユーザーガイドライン
https://www.adobe.com/jp/legal/licenses-terms/adobe-gen-ai-user-guidelines.html
4. 第三者の権利の尊重
今月からスタートしたライブ番組「Creative.Edge Live」の第2回を来週の火曜日に予定しています。
前回同様、Adobe Firefly の新機能を探求します。
詳細は、このnoteでお知らせします。
更新日:2024年4月5日(金)/公開日:2024年4月5日(金)
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