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台湾での普洱茶の発展


1. 1949年以前の普洱茶の台湾での発展

普洱茶が台湾に伝わったのは清の同治9年(西暦1870年)頃です。この時台湾に移住した広東省掲楊県の蔡家は、普洱茶を広東省から台湾に持ち込んで飲み、一壺を淹れて1日かけて飲んでいました。蔡家の父たちは孫たちに、過去数世代はこの「普茶」を飲み続けていて、台湾に来てからもこの習慣を踏襲してきたと伝えました。普洱茶は煎が長く、保存に強く、倹約できるため、一般家庭でも飲むことができ、台湾の一般家庭の消費選択の一つでした。

清の光緒21年(西暦1895年)、日本が台湾を占領した後、台湾、香港の経済往来は密接で、香港人が普洱茶を飲むのも台湾人に影響を与えました。香港、台灣の密接な付き合いの中で、茶を贈り物として互いに贈り合うのは一般的で、台湾の人が香港で茶楼に行って普洱茶を飲むのも普通のことでした、普洱茶はそこから台湾で次第に影響を与え、愛好家の中で一定の知名度がありました。

2. 1949年~1987年の台湾における普洱茶の発展

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