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【#249】見えないところ、知らないところで

まりネェ

 結婚式(4/29)のリハーサルで、アナウンスをしてくださる女性の方の声が、「プロの方?」と思うほどに伸びのある美しい声でした。そこで「讃美歌を歌う時、ソングアシスタントのようにマイクの前で一緒に歌ってもらえないでしょうか?」とお願いしたところ、「私で良ければ」とご快諾してくださいました。私は緊張すると余計に音程が不安定になるので、とっても助かりました。

 この案内をしてくださる女性の方は、新婦が幼少時より通われていた教会の代表をされている方で、「まりネェ」と呼ばれています。まりネェさんは私と同じく大阪出身なのですが、私と違って面白くて打てば響く関西人です。人柄の良さと共に素晴らしいスピリットを持っておられます。一足先に交通事故で天に召されたご主人の小さな写真を会衆席に置かれていました。新婦の喜びを夫婦で一緒に見つめられていました。

▲ まりネェさん(2024年4月29日)

真実なもの

 新婦のお母様の姉妹のご主人とも、結婚式後の茶話会で少しお話することができました。清瀬にある教会に通われているとのことで、よくよく聞いてみると、今年3月に天に召されたⅠ牧師が赴任されている教会でした。(I牧師の病状をOさんから聞いて祈っていました)

 I牧師のことをほんの少し語られただけで、目から熱いものがこぼれておられました。I牧師がどんなに心血注いで牧会をされていたのか、どんなにI牧師のために祈り、支えてこられたのかがすぐに分かりました。一般的には結婚式後の茶話会での話題ではないかもしれませんが、私はとても真実なもの、誠実なもの、かけがえのないものを感じずにはおれず、むしろ結婚式という晴れやかな場を見えないところで支えているようにも感じました。

▲ 結婚式前(2024年4月29日)

M牧師

 私は茶話会を途中で抜け出し、先ほどまで多くの列席者がおられた会堂の後ろの席に座り、結婚式を守り、導いてくださった主なる神への感謝と列席された方々の祝福を祈っていました。会場となったS教会は、私が高校生の頃から歌ってきた賛美を多く作られている教会なのです。その頃はテープで、手書きの楽譜をコピーしてピアノを弾きながらよく歌ったものです。どんなにその賛美を通して、励まされ、強められ、神の愛を知ってきたことでしょうか。その賛美が生まれたS教会で結婚式の司式をさせてもらうとは、不思議な思いです。

 するとS教会のM牧師に声を掛けられ、牧師室に招き入れられて、しばしの間、福音について、神学について、いろいろとお話しを聞かせていただきました。様々な委員会が多くなっている私にとって、とても本質的なことを考える豊かなひと時となりました。S教会の近くにあるUチャペルのN先生(私と同じグループ)とも親しくされているようで、いたくN先生のことを褒められるので何故か自分が褒められているようで嬉しくなってきました。

愛と祈り

 新郎新婦には結婚講座の時に、「結婚式のための結婚ではないですよー」とお伝えしていました。しかし結婚式そのものも主なる神が祝してくださったこと、そして多くの方々の愛と祈りがあったことを覚えます。

 主イエスの最初の奇跡はカナの婚宴で、新郎新婦の知らないとこで水をぶどう酒に変えるというものでした。今回の結婚式を通して、新郎新婦の知らないところでも、多くの方々の愛と祈りがあり、主イエスが確かに水をぶどう酒に変えてくださったと思わずにはおれません。そしてこれからも、目には見えなくても主イエスが二人の真ん中におられます。(TOP画像は私たちの結婚のお祝いにK牧師よりプレゼントしてもらった絵)

▲ 新郎新婦の入場後(2024年4月29日)

 さあ、明日はペンテコス礼拝です。しかも北見、紋別、函館をzoomで結んでの三教会合同礼拝です。聖霊の恵みに憩います。

今日も主の恵みと慈しみが、追いかけてくる1日でありますように。

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