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2024年おすすめ新譜アルバムVol. 18: Kevin Holliday「LADYBUG」

新譜アルバム紹介Vol. 18です。

今回紹介するのは、NYのシンガーのKevin Hollidayがリリースした「LADYBUG」です。

Kevin HollidayはNY出身のシンガーです。

2010年代後半に登場。SoundCloudでのシングルの発表などを経て、2019年にはアルバム「Space Cadet」をリリースします。2021年にはEP「OMNI」を発表。その後は2022年の「Put It Down」や2023年の「SHIMMY SHIMMY YA」などシングルを精力的にリリースします。まだ作品数がそこまで多くない新進アーティストです。

Steve Lacyのファンキーさを強化したような、インディロックとソウルの中間のような音楽性の持ち主です。脱力感のある歌い方は癖が強すぎず、あまりソウルに馴染みのないインディロック好きの方でも楽しめると思います。ドラムなどにはヒップホップの匂いも。

今作はアルバムとしては二作目となる作品で、そのファンキーで人懐っこいポップなサウンドが堪能できる良作に仕上がっています。


1. BEST FRIEND/SWEEEEET (Side A)

ブーンバップ的な太いドラムを使った曲。

歌い方にもラップっぽいニュアンスがあるので、ヒップホップ好きの方にもおすすめです。しかしギターの使い方などはインディロック的。


2. I WANT U

Princeの影響を感じさせるポップな曲。

爽やかなギターやシンセが効いたサウンドで、ほのかにエグみのある歌を聴かせる好曲です。ファルセットもばっちり。


3. BROWN EYES

骨太ドラムのファンキー路線。

コリコリとしたギターのフレーズもシンプルで、ブーンバップっぽい味があります。ここでもラップ的な歌い方を披露。


4. ALL I DO

ブリブリのベースを使ったブギー的な曲。

メロウなエレピや甘く爽やかな歌声も心地良いです。Toro Y Moiあたりにも通じる良さがあります。


7. HIGH & LOW (feat. Isa Reyes)

女声シンガーのIsa Reyesをフィーチャー。

ソウルというよりはインディロックに近い、清涼感のあるポップな曲です。二人の歌声の絡みも美味。


8. LITTLE YELLOW BUS (feat. Isa Reyes)

同じIsa Reyes客演曲ですが、こちらはよりフォーキーな仕上がり。

柔らかなアコギとふうわりとしたシンセを用いたサウンドで、二人の歌が絡む佳曲です。フックで入るヒップホップマナーのドラムも絶妙。

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