見出し画像

#030【絵本】やどかりのおひっこし

今日もホッコリ絵本の世界へ📚
絵本を読んだ記録として、感想を書いています。



まずは一言

叔母からいただいたエリック=カールさんシリーズもそろそろ終わりですが、また素敵な私好みの絵本^^


今日の絵本

『やどかりのおひっこし』

エリック=カール さく
もり ひさし やく
発行所 偕成社(1990年)


感想

やどかりについて調べたくなりました(笑)
私の中の小さな私が、「なんで?どうして?」って聞いてきたから。
素朴な疑問は、一緒に読む子どもたちからサラリと出てきますよね。
答える方の大人はまごまごしちゃいます笑

ヤドカリって甲殻類なんですね。中身はこちら↓を見るとスケスケでよくわかります。
ヤドカリは貝殻の中でこうなっていた。「透明な殻」にすると一目瞭然【動画】 | ハフポスト NEWS (huffingtonpost.jp)

成長と共に宿を替えるのでヤドカリと名付けられ、脱皮する時に少し大きな巻貝に住まいを移すようです。絵本にあったような1年に1回というわけではないようでした。

寿命は20~30年もあるそうですが、貝殻が劣化や破損したりしても自分に合った貝殻を見つけることは難しいらしくて、そんなラッキーなヤドカリは全体の30%らしいです。(なかなか人間みたい笑)


この絵本では、不安な気持ちや逃げたくなる気持ちは、危険がせまったらすぐに貝殻の中に隠れて身を守ってよいことに例えられ、
寂しくて誰かと一緒に居たい気持ちは、その貝殻に共生するイソギンチャクはじめ絵本に出てくるヤドカリの仲間たちを増やすことに、
仲間を大事にするやさしい気持ちは、決して自分だけがよいというお引越しではないことにほのめかされているように思います。

絵本のカバーに書かれていたのですが、やどかりがおうち(貝殻)や仲間を大事にしている様子が、家庭や住んでいる町をとても愛しているカールさんと同じだそうです。危険な事があると一歩引いて身を守ったり、美しいものでまわりを飾るのが好きなこともよく似ているそう。
甲殻類の代表格カニの性格に例えられる占星術♋️蟹座の説明がそんな感じなので、書かれていた”カールさんが6月生まれの蟹座であること”が、何だか納得でした(笑)

むすこの ロルフへ

やどかりは、海のそこに すんでいます。
からだは、かちかちの こうらに なっていますが、
おなかは やわらかです。

やどかりは、からっぽの かいがらを かりて、
そのなかに すむのです。

やどかりは、かいがらの いえから かおと あしと
はさみを だして、そとを みたり あるいたり、
えさを とったりします。

こわいものに であうと、
やどかりは、じっと いえのなかに ひっこんでいます。

『やどかりのおひっこし』より


息子のロルフさんに願う想いで作られたこの絵本は、やどかりの生態になぞらえて、新しい環境や人間関係をスタートさせる時の不安を感じる世界中の子どもたちに、安心と勇気を与えてくれる作品だと思います(#^^#)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?