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【物語】オズの魔法使い③ ”クリスタルの探求者”

私の好きなインナーチャイルドカードは【おとぎ話のタロット】とも言われている、物語をベースにしたカードです。
昔読んだことのある懐かしい童話や、意外と知らなかった物語もあったりして、カードへの理解も深まるかと、それにまつわる物語を読んで感想を記録しています(^^)/



今日のカード

クリスタルのシーカー(臆病なライオン)

クリスタルは、
タロットカードではの元素と関係します。
インナーチャイルドカードでは地球のクリスタルと呼ばれ、共存しあう人類の家族や自然界がテーマです。

探求者(シーカー)は、
タロットのコートカードのナイトにあたります。
それぞれのスートにおけるテーマを深め、子供から成長していく過程の学習・研究途中の状態を表しています。


読んだ物語は?

『オズの魔法使い』
(福音館古典童話シリーズ28)

L・F・バウム 作
W・W・デンスロウ 画
訳者 渡辺茂男
発行 福音館書店


読んで感じたこと

本の感想はコチラに書いてます^^
 ↓


物語とカードの関係(私の考察含む)

3枚目の『オズの魔法使い』の登場人物は、
臆病なライオンです。

百獣の王といわれますが、このライオンは臆病者。
動物も人間もその姿と吠え声に恐れ逃げていきますが、実は向こうから喧嘩を仕掛けてこられたら、自分の方が逃げ出す位に怖がりです。

「それがわしの悲しみで、それゆえ、わしの人生はとても不幸なんだよ。何かあぶないことがあるたびに、わしの心臓はどきどきしてしまうのだ。」

『オズの魔法使い』P82より


臆病なことで不幸なライオンもまた、オズ大王に勇気をもらうためドロシーの旅の仲間に加わりエメラルドの都を目指します。


多くの寓話やおとぎ話に見られるように、愛する仲間に尽くし、守ることが求められる時、旅の道のりで勇気や堂々とした本来の自分が現れるのです。

『インナーチャイルドカード日本語版ガイドブック』より


勇気をもらう前の旅の途中で印象的だったのは、
臆病なライオンが2匹の怪獣と対峙する場面。

からだは熊で、頭は虎の怪獣・カライダー。
相手は大きくてしかも2匹。本当は震え出す程に恐ろしいのですが、臆病なライオンは咄嗟にドロシーにこう言っています^^

「だか、あんたは、わしのうしろにぴったりと立つんだ。わしは、命のあるかぎり、やつらと戦うからな。

『オズの魔法使い』P98より

旅する中で仲間たちとの絆が出来、自分が守らねばという気持ちが生じライオンを奮い立たせたのですね。

案山子のアイデア、きこりの職人技、ライオンは結局何もしなくても良かったですが笑、一行は窮地を脱することが出来ました。

約束通り自分に勇気をくれるのかどうか?心配して聞くライオンに、オズはこう言います。

「あんたは、まちがいなく、たっぷり勇気をもっている。あんたに必要なのは自信だけさ。
危険に向かって、こわがらない生き物などいませんよ。
勇気とは、こわくても危険に立ち向かうこと。
あんたは、そんな勇気をたっぷりもっていなさる。」

『オズの魔法使い』P230より



このインナーチャイルドカード・臆病なライオンには、

・隠れた強みやパワーを引き出すこと
・魂の本質を外側に向けて出すこと

という意味があります。

オズが言ったように、誰でも危険に晒された時には不安と恐れでいっぱいになります。それに立ち向かう勇気は誰しも自分の中にちゃんとあるのに、プライドが邪魔をしたり自己防衛によって、立ち向かうことから逃げてしまう。それが弱さと言われるものかもしれません。

自分のことを臆病だといえるライオンは、もうその時点で恐れに立ち向かってはいないでしょうか。 

そして旅をする中で培う、自分がみんなを守るんだ!という気持ちが、本来臆病なライオンが持っている魂であり強さなのでしょう。

もうこれからは臆病なライオンではなく、森の動物たちを守る百獣の王として暮らしていくでしょう。

この解説書の意味を深められました^^
次回は、主人公ドロシー編です!









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