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イラストレーション 課題1 写真とイラストレーション

 芸術研究コースの二年目も、実技の科目も履修した。やはり楽しい。
 このイラストレーションの課題では、テーマを決めるのが楽しかった。いただいた講評は、まずまずだったけれど、字の下手さを指摘されました。まさか、硬筆で段持っているとか言えない。もっと丁寧に字を書こう、、。
 通学だったら、きっと隣の人の作品も拝めるのになー、他の学生さんの作品を見られたら結構面白いだろうなあと感じた課題だった。
 (画像は一枚目の作品の一部)

 ねらい*今までに撮影した写真の中から選んで、レイアウトを考えながらイラストレーションで表現、イラストの中に文章も書き込む

 提出物:作品3枚(A3サイズ)とレポート(1200字程度)


レポート:
 この課題のために選んだ写真は、2002年に、当時その地に住んでいた妹を母と訪ねた時に撮ったものを、探し出してプリントしたものである。すでに20年以上前になってしまったので、パソコンのどこに入っていたのかわからずに、かなり探した。プリントに出してみるとまるでついこの間に行って来たかのような仕上がりになって面白い。
 この旅の写真を選んだ理由としては、現在も異国に住んでいる妹のことが日々、どのように過ごしているのか気になるのと、今は見送ってしまった母も父もきっと妹を心配しているだろうと感じたためで、さらにそのようなことについて一度も絵にしてみようと考えたことが無かったため、この機会にイラストにしてみた。 
 一枚目は、母と妹とパリのオペラ座界隈を歩き回っていたときの写真、犬と一緒に散歩をしている。ベンチに座った妹と母、これも写真を見ながら描いた。妹は漫画風に美人に描いてみたが、終わってから眺めると少し漫画的に描き過ぎたように思う。この時の旅では、エッフェル塔までは行かなかったのであるが、パリ観光のイメージを作りたいと思い、地図とエッフェル塔を加えた。テリア犬がなかなか可愛く描けないのはデッサン力不足なのだろうが、そこは実力が無いので仕方がない。他の課題にも自分の柴犬を描いてみたが、生き物は難しくなかなか思うようには描けなかった。今後の課題である。
 二枚目、妹にヴェルサイユ観光に連れていってもらった時の写真を選んだ。母はこの時はまだ六十代で元気だったのでこの旅ではずいぶん歩いたなと、思い出しながら描くのは楽しかった。広い宮殿の鏡の間でこの写真を撮ったが、妹がすましている顔がおかしく、ここを歩きながら、妹は「ここで働いていたような気がする」という話をそういえばしていたな、と思い出したのでそれをテキストとして書いた。宮殿で妹は「働いていた」のであるから、きっと庶民であったはずである。そのような意味で、三人の貴婦人(のような人)に対する三人の小間使いを描いてみた。
 三枚目、ヴェルサイユ宮殿からプチトリアノンへと見学した時の写真を選んだ。この写真は、プチトリアノンを見終わった後、そこからヴェルサイユ宮に戻る道のうちの一つを歩いている時の写真である。現在では車の通る道が整備されているので、この柵のある小道がどのようになっているのだろうと考えながら描いた。この写真は母と妹の後ろ姿が小さく入っているが、ほとんど風景なので、その風景を延長するイメージで描き、もしかすると、ここを散歩したかもしれない恋人たちをイメージして人物を描いた。空の色が、まあまあ近く出せたのでないかと完成後に思った。
 画材は、現在、色鉛筆で表現することを試しているので、ほとんど色鉛筆を使用し、他にフリクションボールペンのカラーと、ミリペンの茶と黒を使用した。
 写真を選ぶ段階からいろいろ悩んだが、一度テーマを決めると作業はしやすかった。自分の字で書いたが、パソコンの文字でも良かったように思う。(1231字)






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