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学びの記録

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これまでに、通信で学んできたことについての覚書など。
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卒業研究オンラインスクーリング1・2・3の思い出

 五月中旬、去年の今頃は、「卒業研究2」のオンラインスクーリングのために、下準備をして、調査結果や研究2以降のすべきことなどをまとめたりして、スクーリング前に提出し、当日、緊張しながら画面越しに同じクラス(?)の学生さんたちの発表やそれに対する先生のコメントなどを聴いた。  これ以前の卒業研究1のオンラインスクーリングは、その五ヶ月前、年が明けたばかりの一月初めで、その時は、あまり深く考えてなかったため、曖昧なテーマで企画を提出してしまい、先生に苦笑されて慌てた。テーマはか

<芸術研究学2> レポート課題2

<芸術研究学2>−2:課題:鑑賞した美術作品から作者の感覚や判断を推察する タイトル:フィリッポ・リッピ《聖母子と二人の天使》の観察と推測 作品情報 タイトル:《聖母子と二人の天使》 作者:フィリッポ・リッピ 1460—1465年頃   テンペラ、板絵 高さ95cm幅62cm  ヴァザーリの『芸術家列伝』に寄ればイタリア・フィレンツェ初期ルネサンスのフラ・フィリッポ・リッピの生涯は、幼少の頃、親戚に預けられ、その後、近隣のカルメル修道会に移り、数年後には修道士への道へ進む

芸術研究科目<芸術研究ライティング>2・書評を書く

課題:武蔵美通信、芸術研究コースの科目、美術系の本を探して、書評の作成をする。書籍は自分で選択する。書評を書く前に、選択理由、書評を載せる場合に考えられる媒体なども記すこと。 以下レポートより 選択書籍:『カフェから時代は創られる』飯田美樹 著 クルミド出版 2020年 タイトル:カフェに住んでいた「天才」たちと出逢う  飯田美樹著の『カフェから時代は創られる』は、2009年に出版され た書籍を2020年に新たに編集し、版元を変えて出版したものである。 これは、フジタ

実技課題<パッケージデザイン1>  

学習のねらい:商品として成立しているパッケージデザインについて思考、考察し、レポートにまとめる。 以下、レポートの一部 近隣のスーパーにて購入したレギュラーコーヒー 1)興味を持った理由:日頃、何気なく中身に納得しているためにずっと愛用している商品だったが、あらためてパッケージそのものとして見た時に、毎回習慣的に買っているせいか、やはりどことなく愛着が湧くような気がしたのと、シンプルで静かなイメージのあるデザインについて、もう少し何かが足せないだろうかと考えたため、この

実技科目<イラストレーション課題2>

課題:「いまの”わたし”に至るまで」:これまでの自分について、振り返って、イラストレーションにする。描いた感想など、レポートを一緒に提出する。子供の頃からの、絵を描くこととのかかわりについて記録した。(画像は一枚目のみ) 以下、添付レポート。 今のわたしに至るまで  美術を目指す、というような大きな目標はいつも無かったと思い返す。単に好きで手に取りやすかったことが「絵を描く」だった。それを教えてくれた、人生で出会った絵画の恩師たちのおかげで、なんとなく今の私まで続いてい

実技課題<デッサン表現>

この課題は、実技で、決められたサイズで描いた作品をまとめて画集を作る。 作品のモチーフはなんでも良い。デッサンでも漫画のようなものでも、平面構成でも良い。結構自由である。なので、卒業するまでに枚数を描き溜めて編集して提出することも可能だと思われる。テーマと、タイトル、それぞれの絵についてのキャプション、創作後の所感レポートが求められる。 以下、所感レポートより テーマ:描きとめておきたいもの  タイトル:『C’est Moi』 わたし  自分の中で描いておきたかったもの

デザインとは何か? <デザイン論1>

学習のねらい:この課題は、デザインというものについて自分の考えをまとめてWEBでの小冊子を作ることによって、デザインとは何かを思考する。グラフィックデザイン、エディトリアルデザイン、プロダクトデザインなど、自分の興味のままにモチーフは選択できる。(WEB提出) 以下、レポートの一部に、三菱の電動鉛筆削りをあげた。 ● 使わなくなっても捨てられなかったもの――愛着とデザイン  長年自宅に持っていた工業製品をあげる。三菱の電動鉛筆削りである。現在、家族が主に使っているが、そ

芸術研究コース<芸術研究リサーチ>

 学習のねらい:卒業研究論文のための調査演習・資料を探して文献作成        (三年次に履修)  1.「テーマ選択について」  イタリア・ルネサンス初期に生き、主にフィレンツェで創作活動をしていた画僧フィリッポ・リッピを調査対象に選択した。本来ならば日本の画家や造形文化についての調査が国内においての資料集めには合致しているとも考えた。二十五年も前になる、論者が育児に疲弊していた三十代半ば、近隣の雑貨屋に絵葉書コーナーに印刷されていた一枚が、フィリッポ・リッピのおそらく

作品のスケッチとディスプリクションの演習

<芸術研究学2>−1 タイトル:『玉座の聖母子と二人の天使』 作者:フィリッポ・リッピ 1440年頃 テンペラ、金/板(板から移し替え) ディスクリプション: 初期ルネッサンスに、フィレンツェの画僧であったフィリッポ・リッピの1440年頃のテンペラ画作品、絵画のサイズは縦122.6センチ×横62.9センチの縦長で上部はアーチ型。  縦長上部アーチ型の画面の、絵画全体を埋めるように座する聖母子が中心に配置され、聖母子の後ろに大理石の玉座が聖母の身体に沿うように描かれている

実技科目<デッサンA>について

 デッサンは、武蔵美通信に入る前に、上野で一年ほど教室に通って、短大時代から何十年かぶりで石膏やら静物やらほぼ初めての裸婦とかを描いた。あるいはこの上野のデッサン教室が武蔵美通信で勉強し直すキッカケを生成してくれたような気がする。先生が武蔵美卒の方で、生徒を伸ばすのが素晴らしく美味かった。おかげで人生でやり残していた、苦手なデッサンをある程度までなんとかする、を達成できた気がした。もちろん、デッサンには終わりがないので完璧とは言えないけれども短大の頃よりはよくなった気がした。

芸術研究について学ぶとは/<芸術研究コンセプション><メディア論>など

 芸術研究コースの科目に、調査のための演習である<芸術研究リサーチ>や、美術本の書評や美術についての随筆を書く<芸術研究ライティング>、アートのコンセプトを学ぶ<芸術研究コンセプション><芸術研究リサーチ>などがあった。 <芸術研究リサーチ>は、リサーチの実践、年譜の作り方など。ここで学んだ資料の調査方法は卒業論文のための調査にとても役立った。<芸術研究ライティング>は美術をテーマに文章を書くための演習のような科目だった。美術に関係するエッセイ課題1では、数年前にパリに行っ

イラストレーション 課題1 写真とイラストレーション

 芸術研究コースの二年目も、実技の科目も履修した。やはり楽しい。  このイラストレーションの課題では、テーマを決めるのが楽しかった。いただいた講評は、まずまずだったけれど、字の下手さを指摘されました。まさか、硬筆で段持っているとか言えない。もっと丁寧に字を書こう、、。  通学だったら、きっと隣の人の作品も拝めるのになー、他の学生さんの作品を見られたら結構面白いだろうなあと感じた課題だった。  (画像は一枚目の作品の一部)  ねらい*今までに撮影した写真の中から選んで、レイア

学芸員って、何をするひとなのだろう?と思ったから

 人生のこれまでに、あちこちの美術館には行ったのに、そこで働いているらしい学芸員さんという専門職についてはほぼ知らなかったし、特に興味も無かった。  武蔵美の通信教育課程で学芸員の勉強をしてみようかと考えたのは二年前だった。学芸員の勉強、それは芸術文化学科というところで勉強できるらしかった。  武蔵美には卒業後も、サークルの人たちとの同窓会がてら、何度が芸祭の時に訪ねていたから校内の勝手もわかっている。スクーリングでまた食堂やパン屋さん(当時は無かったけど)に行けると楽し

通信の文学部では、何をしていたのだろう

「通信で勉強している」と誰かに話した時、「通信制の大学って、どうやって勉強するの?」とよく訊ねられた。  基本、家でこつこつだった。テキストを読んで、参考資料を図書館で探し、またそれらを読んでまとめ、レポートに書いて、出して、定期的に試験を受けにキャンパスに行く、だった。孤独といえば孤独で、でも孤独と向き合って黙々と勉強するのは割りと好きだった。通信学生に限らず、通学生だって、おそらく勉強する時に一人黙々と自分の課題に向き合っているはずで、きっと勉強するとはそもそもそういうも