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不登校で一番支援が必要なのは保護者だと思う

某SNSで、「母親に怒鳴られながら引きずられて、学校の廊下で泣き叫ぶ児童を見かけた」という投稿を目にして、そのお母さんの気持ちがめちゃくちゃ良くわかってしまって泣きそうになりました。お母さんも泣いていたんじゃないかなぁ。

不登校のお子さんを持つお母さんのお話を聞いていると、「子どもと一緒に死んでしまいたい」とか、「朝目覚めなければいいのにって毎日思う」なんていう言葉が良く出てきます。

特に、まじめで一生懸命子どもに寄り添おうとしている方ほど、追い詰められている印象。子どもの将来を心配して、でも無理やり連れて行けば追い詰めてしまうことを知っていて。
でも、毎日昼夜逆転してゲームやYouTubeをひたすら見続けている我が子を見ていると「このままじゃいけない」と、どんどん追い詰められてしまうんですよね。

ちなみにうちは夜10時にWiFiを切断するという強硬手段で対処をしたところ、壁に穴が開きましたね、ええ。
結局事態は悪化する一方。WiFi切って早く寝たとしても、朝起きられないのは変わらないんですわ。原因はそこではないから。
…と、わかっていても昨夜も午前三時に「いつまでやってんだ!早く寝ろ!」とバトルしましたけれども。言わずにはいられんのです、体調が心配で。
(ちなみに、息子から「もう夜遅いんだから、ママ静かに!」と言われてお前が言うんかいと思ったり(笑))

ですが、おそらく専門家のみなさんが言うように、子どもたちには家での休息が必要なことは間違いないんだと思います。元気になるまで家が安心できる場所である必要がある。

…でも、「いつまで?」の質問には誰も答えられない。
「あと3か月」とかわかっていれば、ゆったり安心した居場所を作ってあげることもできなくはないです。終わりが見えるから。
でも、「新学期からは行く」といった言葉に期待して「やっぱり無理」を繰り返しているうちに、親は未来に絶望してしまう。

最近我が家も含め、色々な状況を耳にしていると、子どもへのフォローよりも保護者へのフォローのほうがずっと難しいけれども大事だなと、痛感しています。
正直なところ、学校からの「お子さんの調子はどうですか?」の電話すら、親は恐怖になってしまうんです(もちろん、心配してかけてくれているのはわかるし、一切連絡がなくなったらそれはそれで困るのですが…)

そして周囲からの「えらいな~、私だったら引きずってでも行かせるわ」とか「甘やかしすぎなんじゃない?」なんていう言葉が、心をえぐってくるわけで。
そんなことは十分承知で、実際ほとんどの親は、怒鳴りつけたり、何度か引きずってみたことがあるんじゃないかと思うくらいです。でも、それでは学校に行かせることができないんですよ。本人がその気にならない限り、無理なんです。
逆にそれを強引に超えると、子どもの心を壊してしまうこともなんとなくわかるので。

なのでおそらくは、不登校の親の会とかで同じ悩みを話せたり、学校や行政の仕組みとして「学校に行かなくても進路が制限されない」仕組みがまずは必要。このあたりは、出席日数を選考に含めない高校も増えてきたので、多少は前進中でしょうか(ただ、推薦はいまだに厳しいですね)。

まずは保護者に寄り添ってくれる場が必要かなと思います。
親が落ち着くことができなければ、家庭が安心できる場所にならない。
安心できる場所でないと、子どもが元気を回復できないので。

あとは、周りが深く考えずに親を追い詰めないこと。
最近は少なくなったと思いますが「家の居心地が良すぎるんじゃないですか?」とか言う先生もいますし。家の居心地が良いことはとても良いことですよね。

逆に学校の居心地が悪すぎるんですよって。

とにかく、SNSでもなんでもいいから、不登校親は同じ境遇の人、理解をしてくれる人とつながっていきましょうね。
悩みに心から共感してもらえるだけで、ぐっと楽になるはずなので。

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