第6回目 点字教室

先日、点字教室、第6回目に行ってまいりました。

4月から通い始めた点字教室、講師のかたと、毎回数名のボランティアアシスタントのかたがいらっしゃり、受講生1人につき1人ついてくれるかたちの実質マンツーマンで進められていきます。
そして、毎回ついてくださる講師のかたは違い、ローテーション。

この日は、お会いしたこともお話したこともあるけれど、点字訓練マンツーマンでついてくださるのは初めての組み合わせの先生。

前回は数字に入ったばかりのところでしたので、この続きから。

因みに私の数字の覚え方は以下。
※数字は、3・4・5・6の4点を打つ「数符」のあとに、一文字で数字ひとつを表します。数符がつかなければ、五十音の文字とも同じ記号をつかうため、数符がないと五十音のどれかだと間違えて読んでしまいます。

〇1…数符+「あ(1点)」
〇2…数符+「い(1・2点)」
〇3…数符+「う(1・4点)」
〇4…数符+「る(1・4・5)」なので…なかなか覚えられませんでした。
  今は、ある方の助言から、「るしふぁー」と覚えています。
  更に、「る」の前に外字符(5・6)がつくとアルファベットになる。
  アルファベットになったときこれは「D」を表しますので、「デーモンルシファー」と覚えたことで、る=4=Dと3ついっぺんに憶えることに成功。
〇5…数符+「ら(1・5)」→らご
  ※最近あるかたが、「ごりら」でもいいね、と新たな語呂を生み出してくれました。
〇6…数符+「え(1・2・5)」→…これは…一番最後まで困っただけに、「え」が出てくると6!とそのままになりました。
〇7…数符+「れ(1・2・5・6)」→これは私は一番覚えやすく、1,2,3の次に覚えてしまいました。というのも、図的に四角なのですよね。れと7は四角。
〇8…数符+「り(1・2・5)」→はり。頭の中ではハチ(虫の蜂)には針がある、という感覚です。
〇9…数符+「お(2・5)」→なぜ5番目の「お」が5ではないんだ!そして5は「ら(1・5)」と、記号としては左右逆(「お」は触ったとき左下→右上の斜め線に感じるが、「ら」は触ったとき左上→右下の斜め線に感じる)。なので、逆、「9=お」と自然に覚えていきました。
〇0…数符+「ろ(2・5・6)」→ゼロは、ぜ「ろ」。

さて、今回の教室の資料ではもう2つ覚える記号が。
2点のみを打つ、つまり促音「っ」と同じ…これが数符と数字のあとにすぐつくと「小数点」を表します。

そして、3・6点(下段2つの横棒)。これは「つなぎ符」
つなぎ符の考え方は以下。
例えば、数字は数符がついていなければ五十音と間違えてしまうため、数符のあとにいくつか数字がそのまま並べば数字扱いなのですが、ひとつ空白が開くとまた数符をつけない限り五十音読みに戻ります。

つまり、例えば最近銀河鉄道の夜で出てきた「6,7人の子どもが」などと書きたい場合は、<数符><6><数符><7><にん>となります。「に」の文字は数字にはないので、空白を開けずとも「にん」と読むことができます。
※ちなみに6と7の間に何も入れないと「67人」という大変な数になってしまいます。
※かといって、6と7の間にただ単に空白を開けてしまうと、「6 れにん」になってしまいます。

同じように、「35円」などとしたいときがあります。が、「え」は数符のあとの数字の真後ろに来ると、6になってしまうため「356ん」と読まれてしまうことに。
しかし、「35円」は一語(一文節)なので、分かち書き(空白を開けること)をしたくありません。「35 えん」となると不自然なので、繋げたいのです。
そういうときに、
「つなぎ符」の登場。

<数符><3><5><つなぎ符><え><ん>とすることで、ここまでが一語ですよ、という合図となり、「35円」とすんなり読むことができる、というわけです。


さて。
点字教室の資料では、この後ランダムに数字を読み、その後数字の入った単語や数字の入った文章。

ちなみに、数字は
「ひとつ」「ふたつ」「みっつ」…などという特殊な読み方をする場合は「和語」といい、数字で表さず五十音で表すとのこと。

ただし、「四角形」とか「三寒四温」などと出てきた場合は、これは墨字で表すときも数字(漢数字)で表す。そのため、なんと点字でも数字で表す…!!

<数符><4><か><く><け><い>
これは、「4」はついつい「よん」と読みそうになりますが、「しかくけい」と読みましょう、と。

<3・4・5・6><1・4><1・6><3・5・6><空白><3・4・5・6・><3・6><2・5><3・5・6><2・5・6>
…さあ、何と読むでしょうか?

つなぎ符や小数点は、それだけなら覚えやすいし単語だけならまだわかりやすいのですが、予測できない文章の中に突如現れると、一気に読解難易度が上がる。
そして、点字はあくまで「表音文字」ではありますが、数字に関しては、読み方が変わる場合がある。つまり、その単語やその言葉を知っていないと、読み方がわからないという場合も出てくるのだ、ということに改めて気付きました。


さて。数字が終わると、次は…拗音。…と…拗濁音。
「きゃ」「きゅ」「きょ」「ぎゃ」「ぎゅ」「ぎょ」

「銀河鉄道の夜」を読むで、「ぎゅーにゅー」で大分苦戦をしました。
まずはランダム。その後、今までの文字全部にこれらが加わって作られた単語、文章。

そしてあまり拗音記号に身構えすぎると、同じく1点である「あ」「わ」「っ(促音)」「濁音」「半濁音」などのことも拗音と読み違えて「???」自体になりますので、もうどんな文字が出て来てもえこひいきせずにフラットに読む構え、ですね。
…と…言いながら…実は次のページを渡されたときに、文頭の「あか」を「きゃ」と思い込んで数秒パニックになり、しかも口の中で静かに呟いてしまっていたがために先生にもしっかり聞こえてバレていた、ということがあったのでございますが…。(笑)

さて、次のページは「しゃ」「しゅ」「しょ」「じゃ」「じゅ」「じょ」
と…
2・3・5の点。句点は2・5・6だし、既に出てきたし…
…感嘆符「!」でした。左下から上に上がって右に曲がる記号は、びっくりまーく。

さて、今までと同じくランダムに出てきたあと、単語、文章。

次の紙は、「ちゃ」(拗音+た)「ちゅ」(拗音+つ)「ちょ」(拗音+と)
「ぢゃ」「ぢょ」

…「ぢゅ」は、ないのかな…

ランダムに出てきたあと、単語、文章。

この日は、この紙を読み終え、よーし次ページ行こう…!というところで、ちょうど時間が終わりました。


そして、点字図書館の休館日を挟んだため、1週間飛んでおりましたため、
久しぶりの点字教室。
その間も、「銀河鉄道の夜」を読む 企画はずっと続けておりましたから、文章の読みなれに関してはだいぶ、だいぶ上がっておりました。
それまでは1文字ずつ読むこと自体に使っていたのが、今回はずいぶん、文章を読むときも1文節や2文節ずつ読み、そして、前までは例文を読み終わったときにもう既にその文章何を読んだかはっきり覚えていませんでしたが…
さすがに「銀河鉄道の夜」にて、宮沢賢治の長文(1文1文が長い、長い!!)を必死で読む毎日をこなしていただけ利いており、ちゃんと一文、覚えていました。
銀河鉄道の夜の長文のほうは…長いとまだなかなか読み終わったあとに「…なんだっけ、何読んだっけ?文章の始まりなんだっけ、どこだっけ?!」となってはおりますが…しかしこれもまた、恐らくだんだん長い文章に適応できるようにはなっているのでしょうね。

更に、先日サピエ図書館から別の「銀河鉄道の夜」の本が届きまして、これが最初に借りた本よりも点字が新しく、点がはっきりしている(すり減っていない)ため、またいろいろな状態の点字に触れ、体験を増やし、いろいろな状況下でいろいろな状態の点字も読めるようになっていく。


何にせよ私の目的は、日常生活で墨字並みにちゃんと点字を使いこなし、カレンダーや覚え書き、買い物リスト、仕事で使うテキストや、カウンセリング中にとるメモ、果ては音楽レッスンで使える点字楽譜まで、つまりは墨字の殴り書きよりも流暢に早いスピードで使いこなせるまで。

今後とも更に更に、命がけで伸びて伸びて、ものにしてゆきます。


そして、そのためにも、ぜひ、同じ点字初学者さんや、点字の読み書きの先輩、機械の音声操作をいろいろ使っておられるかたや、福祉にかかわるかたや興味のあるかたなど、あらゆるかたがたと繋がって、みんなで生きやすさやバリアフリー社会を底上げして行きたい。

この記事や私の他の記事、Website、SNSなどに興味を持って下さったかた、ぜひともお気軽にお声がけいただけましたら幸いです。

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