Imran 存 ~心・身・魂のセラピールーム

唯一かもしれない白杖の米国協会認定催眠療法士/催眠療法士トレーナー。催眠をベースにホリ…

Imran 存 ~心・身・魂のセラピールーム

唯一かもしれない白杖の米国協会認定催眠療法士/催眠療法士トレーナー。催眠をベースにホリスティックな角度でカウンセリング・セラピールーム、講座やWSも展開。音楽家としても活動。先天性脳障碍・解離性障碍・発達・HSP・性別違和・視覚障碍など当事者。障碍理解、音楽、深層心理についてなど

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最近の記事

白杖使用者の冒険―通りすがりにわざわざ…!

#視覚障害者が嬉しいと感じた配慮 #障害理解 #視覚障害 #視覚障害者の日常 #バリアフリー いつもいつも、さり気ない支えの暖かさ、本当に嬉しいのですが、これに輪をかけて感動した出来事がまた、ありました。 ある時、車通りも歩行者通りも少ないが歩道のない道路を歩いていると、後ろから自転車の車輪の音が。 ん、と思って歩く速度をゆるめると、私の右側を通り越しながら女性の声が「あ、ごめんなさいね、通りまーす」と、わざわざのお声がけ。 これ自体もありがたかったのですが、その道路を抜

    • 「痛い」「眩しい」という言葉の一般的語弊

      つい先日、私の主宰コミュニティで、ゲストも交えての座談会の収録を行った。 第1回目として、まずは、私自身の「視覚」の状態について。 私は、「眼球使用困難症」という呼び方をする他ない、という、要するに国の判断基準には当てはまらないが「視覚」自体を使うことが実質困難な、文字通り「眼球(というより視機能)使用困難状態」であるわけだ。 この辺りについては私の過去の記事をお読みいただきたい。 さて、ところで。 「眼球使用困難症」の当事者たちの説明として一番多くなされる言語化の中に、

      • 点字教室 5回目…と、点字図書の疑問

        さて。点字教室。 気付いたらもう5回目。 そして、先週の点字教室の帰りに点字図書「銀河鉄道の夜」を借りてきて、その夜から少しずつでも読み進めるという点字訓練会を始めたので、そこからもう一週間…毎晩1時間ずつ配信していたので、こちらも7日続けたということ。そして、この1週間で第1話「午後の授業」をちょうど解読し終え、2週目で第2話に入るという、心地の良いタイミングの揃い踏み。 今までの経緯はどうぞこの記事の「点字」マガジンにまとめております。 さて、この日は五回目。 五

        • 🎏5月のイベント・ワークショップ開催情報🎏

          2024年度もあっという間に2か月目の5月となりました。 途端に暖かくなってまいりましたね。 私の主宰しておりますコミュニティのメンバー達もそうですが、今こそ新しい、自分の人生の可能性をあらゆる角度から拓いていくことをしてみたい、何かしら動いてみたい、という感覚をお持ちのかた、多いと思います。 短い時間のワークショップもあれば、本当に濃密な内容を凝縮しているワークショップや講座もあります。 が、すべてに共通することは、別に何かを詰め込むようなわけでもなんでもなく、「あなたの持

        白杖使用者の冒険―通りすがりにわざわざ…!

        マガジン

        • 日々のつぶやき
          194本
        • 日常記録(障碍理解・活動記録を含)
          125本
        • 生きやすくなるために大切なこと
          237本
        • 障碍理解
          110本
        • 催眠・催眠療法・他心理療法について
          114本
        • 学術的(?)、研究者的(?) 考察
          119本

        記事

          今こそ、自分を解き放つとき―身体からあなたへの合図

          父親や母親や近親者に対して幼い頃、 その人に<縛られる>ことを自分に課して(縛られ言いなりになったり利用されることで自分が生き延びたり人生を有利に運んでいく術として自身にプログラムパターンとして埋め込んで)来たひとが、 その対象者(例えば親)がいる間は、その相手への(無自覚の)遠慮・罪悪感で自分を縛り続けたまま成長するが、 その対象者がいなくなったり自分がひとり暮らしを始めたと時を同じくして なにやら心や身体の不調、日常生活の変化、日常での人間関係のぶつかりなどが起こり始

          今こそ、自分を解き放つとき―身体からあなたへの合図

          PCや携帯電話のアプリケーションにおける「アクセシビリティ機能」の実情

          G-mailのダークモード Googleのメールボックス、やっと背景を黒&文字を白にする方法を発見。 これ自体、「テーマ設定」の中から全て見て、その中から選ばねばならないハードルの高いものだった。 が…メールボックス自体は白黒反転、つまり背景が黒、文字が白く浮き上がるようになるが、メールを開くと個別のメールは途端に背景が白になり、逆に物凄いダメージを食らう… (白が眩しい”羞明”や、白黒反転の有用性などは、私の視機能事情を綴った別記事をご参照ください。) 黒背景というも

          PCや携帯電話のアプリケーションにおける「アクセシビリティ機能」の実情

          相手が見えていない・聞こえていないから、気付かれないからといって…?

          時々、ふと、思い出す、交代人格たちの記憶。 恐らくはこの器自体が、昔から(自覚ではそうは思っていないままに)視機能の異常があったからであろうと思われるのですが、視覚障害人格は多かった。 更には、脳性麻痺などの影響かわかりませんが、身体障碍の人格は多かったのでした。 半身不随の人格もいたし、聴覚障害の人格も数名おりました。 その中でも、聴覚障害の人格のひとりと、全盲の人格のひとりのエピソード。 …というよりも、その彼らのエピソードを見ていた(もしくは後から何らかの形で状況を

          相手が見えていない・聞こえていないから、気付かれないからといって…?

          正義の尺度は声の多数ではない

          正義の尺度は声の多数ではない。-シラー 「周りの人たちが言っているから」 これが、いつの間にかあなたの中で、”世の中の常識””当たり前””正しい(正解)”の基準になっていませんか? もしくは、「自分より権力がある人や影響力のある人がそう言ったから」 それが正しい、と、なっていませんか? あなたの周りの何十人がそれを言おうと、それはその人たちが言っているだけなのですよ。 そして、例え世論がそれを言おうとも、それはただ単に、その文化、その時代の「流行り」でしかないのです。

          正義の尺度は声の多数ではない

          点字:月日や時間の記し方

          私はどうにも音声操作で携帯電話やPCのカレンダー機能を使いこなすことができていない。 その上、PCにいたっては(Windows11を使っている)、カレンダーアプリがなぜだかしばらく前から、Outlookに変わりますとずっと出てきて、「今のままで使う」というようなボタンもあったから一生懸命それを押していたにもかかわらず、勝手に新しいものに切り替わってしまい、それでも何度か「前のものに戻す」を選び、フィードバックで「どうして新しいものが気に入らないのか」という理由に「視覚障害が

          点字ブロックについて/道端でのお声かけ

          本日は点字ブロックについて…と、道端での声掛けについて。 点字ブロックとは 点字ブロックは、正式名称を、視覚障害者誘導用ブロックといいます。 1967年(昭和42年)、つまり今から60年弱前ですね。3月18日に、日本人によって考案され世界初、日本に敷かれたものだそうです。 ちなみに最初に敷かれた場所、つまり発祥の地は岡山だそう。 今や、誘導ブロックは視機能を使えない・使いにくい当事者たちにとっては命綱。誘導ブロックがあればどこへでも行けたり誘導ブロックがある場所なら道が

          点字ブロックについて/道端でのお声かけ

          点字教室 第4回目

          点字学習への思い 私は元々、すべてが「視覚」の問題のための支障だと思われてこなかった(脳の伝達の遅延、判断や予測の領域の問題、発達障害、解離の問題などなどと思われていた…)だけに、30年以上この状態を実は当たり前に自身に感じながらも最近やっと、眼科の権威に「視神経や脳回路による”見る”という機能回路のどこかの問題、もしくは連携不全であろう」と見立てをしていただくことができた。 「国ではこの認定基準が存在しないために法律では視覚障害とされることができないが、”視機能の使用困

          視覚障害者の生活の工夫―コーヒードリッパー

          だいぶ以前の記事なので、私自身が記事を探して掘り起こすことができずリンクできないのだが、私は毎朝コーヒーを淹れるとき、なかなか曲芸を強いられている状態で恐怖と緊張がある、という記事を2つほど書いたことがある。 あの時は、ティーバッグ式のコーヒーならどうだろうか…などと言っていたのだが、なんと、全く思わぬ方向から新たな可能性が。 写真にうつっているものは銀色の逆三角錐の金属のドリッパーなのだが… なんと、フィルターが必要ないという代物。 金属自体、円錐形の部分、キメの細かい

          視覚障害者の生活の工夫―コーヒードリッパー

          あなたはあなたの人生、何を使って生きている?

          人生に命を賭けていないんだ。だから、とかくただの傍観者になってしまう。-岡本太郎 人生、その身体で生きているとき、あなたは一体、何で生きているのでしょう? また、何を使って(賭けて)生きているのでしょう? 人生を生きるということ自体、いのちを使い、いのちを燃やし、いのちを賭けているということではありませんか? 私たちにはいのちしかないのに、その他のものでどうやって人生のすべてのたったひとつの瞬間ですらも、生きることができるでしょう? …そう、思いませんか…? まったく

          あなたはあなたの人生、何を使って生きている?

          ペインコントロール(痛みの緩和や除去)

          ペインコントロール、つまり、痛みをコントロールできるという技法は、催眠療法の中でもいかにも「催眠療法らしさ」を感じさせる領域のひとつかもしれない。 催眠の歴史の中では、催眠は「麻酔」として使われていた時期があった。催眠麻酔自体は、今も使われている。 歯科治療などで使う部分的麻酔もあれば、全身、完全に昏睡状態のようにしてしまう催眠も存在する。 催眠の中で一番深いと言われている催眠状態(これも定義・表現角度によって言い方は異なるので、絶対的に”一番深い”というと語弊があるかも

          ペインコントロール(痛みの緩和や除去)

          図書館からのデイジーマガジン

          以前、地区の図書館の福祉サービス利用の説明を受けてきたという記事を書きました。 その後、図書館から電話があり、「偶数月に新着デイジー図書などをお知らせするマガジンがあり、デイジー形式で送付できるのですが、希望なさいますか?」と聞かれ、不要の際にはやめることもできるというので、デイジー図書の扱いの練習も兼ねて、お願いしておいたのでした。 それが、先日届いたので、報告。 墨字での新着図書などが印字されホチキスで一か所のみとめられた紙束が一冊と、写真のデイジー盤が1枚。 写真

          図書館からのデイジーマガジン

          点字教室 第3回目/白杖使用者同士のすれ違い

          #視覚障害者が嬉しいと感じた配慮 #障害理解 #視覚障害 #点字 点字教室 第3回目 内容 点字教室、第3回目の記録を共有させていただきます。 今までの記事はこちら(第一回目)とこちら(第二回目)をご覧ください。 本日は、母音+5・6点であるサ行から。 前回までに、まずは3点を使うナ行、文章の助詞ともなるワヲン(ついでに点数も少ないし下段なので特徴的)、3点に6点をプラスしたハ行、そして3点を抜いて6点のみのカ行、3点6点をマスターして上にあがった5点のみであるラ行、

          点字教室 第3回目/白杖使用者同士のすれ違い