ブルーブラックの万年筆
父の遺品整理をしていたら
1974年からの日記に目が止まった。
まめな父は、
その日何をしたか、
いくら使ったか、
自分の親やきょうだいのことについて書いてあったが
当時0歳の私や3歳上の兄のことや、
父親の違う、一回り離れた姉や兄についての記述はなかった。
教員だった父は夏休みが長く、
毎年恒例の滝すべりのキャンプやレジャーで、夏休みが楽しかったのは覚えているが、
夕飯を一緒に食べたり、テレビを観ながら話をしたりといった、お茶の間のことを私はほとんど覚えていない。
ギャ